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『能入抄』 渡辺郁夫・著 SCL刊 NEW!
『歎異抄講義 第二期』 渡辺郁夫・著 SCL刊 NEW!
『歓喜光 発掘歎異抄二』 渡辺郁夫 SCL刊
『歎異抄講義』 渡辺郁夫 SCL刊
『四十八願講義』渡辺郁夫 SCL刊
『和の光 文学と平和』渡辺郁夫・著 SCL刊
『本願海 浄土教論集一』渡辺郁夫・著 SCL刊
『無礙光 浄土教論集二』渡辺郁夫・著 SCL刊
『日本巡礼 国宝寺社の旅』渡辺郁夫・著 SCL刊(本書は在庫終了をもって頒布終了となりました。)
『歎異抄を歩む』渡辺郁夫・著 みずのわ出版刊
『発掘歎異抄 親鸞を読み解く百話』渡辺郁夫・著 みずのわ出版刊
『心の国語 高校編』渡辺郁夫・著 SCL刊
『こころの回廊-本願と出会う旅』渡辺郁夫・著 みずのわ出版・刊
C 『素直になる 雨宮第慈(ダンテス・ダイジ)講話録4』渡辺郁夫・編 SCL刊
(講話録『素直になる』付属・録音CD『臨済録講義』(1枚) *録音CDは講話録4の書籍とは別頒布です。)
『心の国語 中学編 』渡辺郁夫・著 SCL刊
B 『最高に生きたい 雨宮第慈(ダンテス・ダイジ)講話録3』渡辺郁夫・編 SCL刊
『日と霊(ひ)と火』 渡辺郁夫・著 洛西書院・刊
A 『君がどうかい? 雨宮第慈(ダンテス・ダイジ)講話録2』渡辺郁夫・編 SCL刊
『歎異抄を読む―悪人正機の時代を生きる―』 渡辺郁夫・著 洛西書院・刊
(『歎異抄を歩む』の旧版です。)
@ (新装版)『十三番目の冥想 雨宮第慈(ダンテス・ダイジ)講話録
1』 渡辺郁夫・編 SCL刊
(講話録『十三番目の冥想』付属・録音CD『救世主入門講義』(5枚)*録音CDは講話録1の書籍とは別頒布です。)
(@〜C「雨宮第慈(ダンテス・ダイジ)講話録」1〜4)
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『能入抄』 渡辺郁夫・著 SCL刊 (電子書籍) NEW!
2024年12月発行 本体定価1500円(税別)
sCL-Eブック電子書籍(PDF版)
PDF版A5版縦書き206ページ PDF版A5版横書き205ページ
ISBN978-4-902268-18-8C0815
電子書籍(CD版)です。
13.6p×19.1pの表紙カバー付きトールケース入りデータCD。
本棚に置くことができます。
CDには縦書きと横書きの2種類のPDFファイルのデータが入っています。
パソコン画面やタブレット端末、スマホで見ることができますし、また任意の箇所をプリントすることができます。
A5版で編集してありますので、プリントする場合は、A4版用紙1枚に2ページを入れることができます。
縦書きの印刷の場合は、印刷のレイアウトを「横(右から左)」に設定してください。
『歓喜光 発掘歎異抄二』の続編で、1回から100回までの記事を所収。
浄土教を中心とした宗教的エッセイ集。
(トールケース表紙)
直接購入の方法 送料等込み1700円(本体定価+200円)で頒布します。
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『歎異抄講義 第二期』 渡辺郁夫・著 SCL刊
SCL−DVDブック MP3録音&電子書籍(PDF版)
2024年4月発行
ISBN978-4-902268-31-7C0815
『歎異抄』講義集 全86回(MP3録音) 2016年〜2023年の講義録
『歎異抄』(原文)と『歎異抄を歩む』(渡辺郁夫・著)を基に語る現代の「本願浄土教」
付属文書資料(PDF版)
『歎異抄』(原文) 『歎異抄を歩む』(渡辺郁夫・著)
(トールケース表紙)
MP3録音とPDF文書資料から成る電子書籍です。
13.6p×19.1pの表紙カバー付きトールケース入りデータDVD。
本棚に置くことができます。
DVDにはMP3録音ファイルとPDFファイルのデータが入っています。
MP3録音はパソコンで再生できます。
またPDF文書はパソコン画面で見ることができますし、また任意の箇所をプリントすることができます。
A5版で編集してありますので、プリントする場合は、A4版用紙1枚に2ページを入れることができます。
直接購入の方法 送料等込み1700円(本体定価+200円)で頒布します。
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『歓喜光 発掘歎異抄二』渡辺郁夫・著 SCL刊
紙版書籍 2016年6月発行 本体定価1500円(税別)
A5版縦書き205ページ
ISBN978-4-902268-18-8C0815
「発掘歎異抄 親鸞を読み解く百話」の続編で、101回から200回までの記事を所収。
浄土教を中心とした宗教的エッセイ集。
(紙版書籍 表紙)
直接購入の方法 送料等込み1700円(本体定価+200円)で頒布します。
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『歓喜光 発掘歎異抄二』は紙版書籍と電子書籍(以下に説明)の両方があります。
ご購入の際はどちらかわかるようにご指定ください。
『歓喜光 発掘歎異抄二』渡辺郁夫・著 SCL刊(電子書籍版)
2016年6月発行 本体定価1500円(税別)
SCL-Eブック電子書籍(PDF版)
PDF版A5版縦書き206ページ PDF版A5版横書き205ページ
ISBN978-4-902268-18-8C0815
紙版書籍と同内容の電子書籍です。
13.6p×19.1pの表紙カバー付きトールケース入りデータCD。
本棚に置くことができます。
CDには縦書きと横書きの2種類のPDFファイルのデータが入っています。
パソコン画面やタブレット端末、スマホで見ることができますし、また任意の箇所をプリントすることができます。
A5版で編集してありますので、プリントする場合は、A4版用紙1枚に2ページを入れることができます。
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「発掘歎異抄 親鸞を読み解く百話」の続編で、101回から200回までの記事を所収。
浄土教を中心とした宗教的エッセイ集。
(電子書籍版 トールケース表紙)
直接購入の方法 送料等込み1700円(本体定価+200円)で頒布します。
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『歎異抄講義』 渡辺郁夫 SCL刊
2016年3月発行 本体定価1500円(税別)
SCL−DVDブック MP3録音&電子書籍(PDF版)
ISBN978-4-902268-17-1C0815
『歎異抄』講義集 全78回(MP3録音)
『歎異抄』(原文)と『歎異抄を歩む』(渡辺郁夫・著)を基に語る現代の「本願浄土教」
付属文書資料(PDF版)
『歎異抄』(原文) 『歎異抄を歩む』(渡辺郁夫・著)
(トールケース表紙)
MP3録音とPDF文書資料から成る電子書籍です。
13.6p×19.1pの表紙カバー付きトールケース入りデータDVD。
本棚に置くことができます。
DVDにはMP3録音ファイルとPDFファイルのデータが入っています。
MP3録音はパソコンで再生できます。
またPDF文書はパソコン画面で見ることができますし、また任意の箇所をプリントすることができます。
A5版で編集してありますので、プリントする場合は、A4版用紙1枚に2ページを入れることができます。
直接購入の方法 送料等込み1700円(本体定価+200円)で頒布します。
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『四十八願講義』 渡辺郁夫 SCL刊
2015年3月発行 本体定価1500円(税別)
SCL−CDブック MP3録音&電子書籍(PDF版)
ISBN978-4-902268-16-4C0815
『無量寿経』に説かれる阿弥陀仏の「四十八願」の講義集。全16回(MP3録音)。
「重誓偈」と「一枚起請文」(法然)についても合わせて語る。
現代の「本願浄土教」
PDF文書での「四十八願」「重誓偈」「一枚起請文」の原文所収
2011年の法然800回忌、親鸞750回忌の前後に語られた「四十八願講義」。
2011年3月の東日本大震災を経験し、時代と向き合いながら語られた阿弥陀仏の「本願」。
(トールケース表紙)
MP3録音とPDF文書資料から成る電子書籍です。
13.6p×19.1pの表紙カバー付きトールケース入りデータCD。
本棚に置くことができます。
CDにはMP3録音ファイルと横書きPDFファイルのデータが入っています。
MP3録音はパソコンやMP3録音対応機器で再生できます。
またPDF文書はパソコン画面で見ることができますし、また任意の箇所をプリントすることができます。
A5版で編集してありますので、プリントする場合は、A4版用紙1枚に2ページを入れることができます。
直接購入の方法 送料等込み1700円(本体定価+200円)で頒布します。
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『和の光 文学と平和』渡辺郁夫・著 SCL刊
2015年2月発行 本体定価1500円(税別)
SCL-Eブック電子書籍(PDF版)
PDF版A5版縦書き613ページ PDF版A5版横書き505ページ
ISBN978-4-902268-15-7C0895
電子書籍です。
13.6p×19.1pの表紙カバー付きトールケース入りデータCD。
本棚に置くことができます。
CDには縦書きと横書きの2種類のPDFファイルのデータが入っています。
パソコン画面やタブレット端末、スマホで見ることができますし、また任意の箇所をプリントすることができます。
A5版で編集してありますので、プリントする場合は、A4版用紙1枚に2ページを入れることができます。
縦書きの印刷の場合は、印刷のレイアウトを「横(右から左)」に設定してください。
目次
1 北原白秋を読む 2 『奥の細道』を読む
3 太宰治を読む 4 語り継ぎ聞き継ぐ国語表現
5 『たそかれ』書評 6 『彼岸花はきつねのかんざし』書評
7 『光のうつしえ』書評 8 自主教材を使った国語教育の展開
9 環境問題への取り組み 10アジア・太平洋戦争を考える視点
11心の被爆者 12宗教と平和 13後書き
(トールケース表紙)
2015年の広島・長崎の被爆70周年を記念して、1992年以降に書かれた文学と平和に関する論集を発行。
根底に普遍的宗教心を置き、「和の光」があまねく人々の心に届くことを願って文学と平和について語る。
内容紹介 「 後書き」より
本書は主として私の勤めている修道中高等学校の研究紀要に1992年度以降に掲載したもののうち、文学と平和に関する論考についてまとめたものです。
私がこれまでに書いてきたもののうち、浄土教を中心とした宗教関係のものは、すでに何冊かの本にまとめました。また文学・教育関係のものでは、『心の国語 中学編』、『心の国語 高校編』があります。一部既刊のものと重複する部分がありますが、本書は主としてそれらに未収録のものを集めました。
最も分量があるのは「『奥の細道』を読む」で、年度を隔てて研究紀要に二回にわたって掲載したものを、今回合冊版にしました。これだけで一冊になる分量がありますが、これまで書籍として刊行するには至りませんでした。
その後、『奥の細道』の旅と重なる形で、東日本の国宝指定の寺社を巡り、これを含めた形で『日本巡礼』として全国の国宝指定の寺社を巡る旅としてまとめました。『奥の細道』の旅がそうであるように、自分の中で「巡礼(順礼)」は大きな意味をもっています。
その次に分量があるのは、「北原白秋を読む」と「アジア・太平洋戦争を考える視点」です。両者は直接関係ないように思われるでしょうが、本書の題を「和の光」としたように、私の中ではつながっています。文学と平和を結ぶものとして「和の心」があります。本書の題は「和の心」でもよかったのですが、「和」を「日本」ととると意味が狭くなりますので、「和の心」を含んで「和の光」としました。私の好きな歌「ひさかたのひかりのどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ」(紀友則『古今和歌集』)の「ひさかたのひかり」が「和の光」のイメージです。
その次に分量がある「環境問題への取り組み」も原点は同じく「和の心」です。環境問題と平和問題は繋がっています。
全編を通して読んでいただければ、一貫性があるのがおわかりいただけると思います。各論とも根底には宗教心があります。ただしそれは特定の宗教宗派に限定されるものではなく、超宗派的宗教心です。私の宗教としては、これまで書いたものをお読みいただければおわかりになるように浄土教が中心ですが、私の念仏は超宗派的念仏です。阿弥陀仏という無量光、無量寿への帰依は無限なるもの、永遠なるものへの帰依、帰入であり、超宗派的信仰、普遍的信仰です。そのような超宗派的宗教心、普遍的宗教心を根底において書いています。
私の国語教師としての教員生活もあと数年になりました。教員生活が終わりに近づいたことが本書をまとめようとした一つの理由ですが、もう一つ理由があります。それは2015年が広島、長崎の被爆七十周年に当たることです。
私が研究紀要に書き始めたころが被爆五十周年が近づいたころで、それを一つの契機として、人類和合の道を考えたいという思いがありました。それからすでに二十年以上の歳月が過ぎました。二十一世紀になれば、核廃絶の道が見えているのではないかと期待していましたが、まだまだ道は遠いようです。
また2011年に起きた東日本大震災により、福島第一原発が事故を起こし、今に至っても事故は終息しているとは言えません。核と人類の関係はいまだに大きな問題として人類にのしかかっています。
今回これまで書いたものを読み直しながらほとんど手を加える必要を感じなかったのは、状況が改善されなかったからでもあります。二十年以上経ってもそうであることに複雑な気持ちでした。
本書は広島に生まれ、東洋哲学を学んで国語教師となり、また念仏者として生きてきた私のこれまでの人生の記録でもあります。これからも私は人類和合の道を模索し続けたいと思いますが、被爆七十周年を一つの契機として本書をまとめました。人々の心にあまねく和の光が届くことを願ってやみません。
2015年2月12日 広島にて 渡辺郁夫
直接購入の方法 送料等込み1700円(本体定価+200円)で頒布します。
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『本願海 浄土教論集一』渡辺郁夫・著 SCL刊
2014年11月発行 本体定価1500円(税別)
SCL-Eブック電子書籍(PDF版)
PDF版A5版縦書き350ページ PDF版A5版横書き300ページ
ISBN978-4-902268-06-5C0815
電子書籍です。
13.6p×19.1pの表紙カバー付きトールケース入りデータCD。
本棚に置くことができます。
CDには縦書きと横書きの2種類のPDFファイルのデータが入っています。
パソコン画面やタブレット端末、スマホで見ることができますし、また任意の箇所をプリントすることができます。
A5版で編集してありますので、プリントする場合は、A4版用紙1枚に2ページを入れることができます。
縦書きの印刷の場合は、印刷のレイアウトを「横(右から左)」に設定してください。
目次
1太子と親鸞 2神話の回廊
3連続無窮 4二河白道を生きる
(トールケース表紙)
「太子と親鸞」は革命の年と言われる干支の辛酉の年にまつわる不思議な現象を聖徳太子との関連で述べています。
「神話の回廊」は超歴史的な過去の神話から、現代も生まれ続ける神話の不思議を通して、
この世の時間のあり方とは異なる神話的時間のあり方を述べています。
「連続無窮(れんぞくむぐう)」と「二河白道(にがびゃくどう)」は表題作をはじめとする複数の論集です。
「妙好人・源左」、「真宗と平和」、「浄土の因果」、「金子みすゞの世界」などを語ります。
現代浄土教の創造をテーマとする著者が、現代に生きる浄土教のあり方を語っています。
内容紹介 「後書き」より
『本願海 浄土教論集一』は二○○五年度から二○○八年度にかけて私の勤務している学校の研究紀要に掲載したものをまとめたものです。二○○七年度と二○○八年度に掲載したものは、講演等で述べたことを複数集めたものです。
これまで研究紀要への掲載したもののうち、二○○五年度から二○一四年度まで十年間、毎年浄土教について書いたものがありましたので、今回それをまとめることにしたのですが、分量が多いために、二○○五年度から二○○八年度にかけて掲載したものを『本願海 浄土教論集一』として、二○○九年度から二○一四年度までのものを『無礙光 浄土教論集二』として分けて発行することにしました。内容的には連続していますので、一連の論集としてお読みいただければ幸いです。
この二○○五年度から二○一四年度までの期間は、二○一一年が法然八百回忌、親鸞七百五十回忌に当たる年ですので、二○一一年まではそれに向けて浄土教への関心を高めてほしいという気持ちで書いています。
ところが二○一一年の三月に東日本大震災が発生し、日本はそのこと一色のようになってしまいました。私自身その日にテレビ画面で津波にのみ込まれる街の様子を見て衝撃を受けました。またそれに続く福島第一原発の事故はいまだに収束してはいない状況です。
日本では毎年のように風水害が起こりますが、広島では二○一四年八月に記録的な豪雨により大規模な土砂災害が起きました。私の自宅のすぐ近くで起き、我が家の被害は比較的軽微でしたが、他人事ではありませんでした。
一九九五年の阪神大震災以降の日本は災害列島と化したと言ってもいいほどで、多くの人が何らかの形で被災者になるという状況が続いています。私の場合は阪神大震災の少し前ですが、一九九一年の台風十九号で我が家が被害を受け、また先に述べたように二○一四年にも被害を受けました。このような経験をした人が非常に多いはずです。
これらのことを乗り越えて、それでも我々がこの世で生きていくにはどうしたらよいのか。宗教は、浄土教は、それに対してどういう答えをもっているのか。私の問いは続くと思います。同様の問いをお持ちの方に少しでも参考になればと思います。
二○一四年一○月 渡辺郁夫
直接購入の方法 送料等込み1700円(本体定価+200円)で頒布します。
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『無礙光 浄土教論集二』渡辺郁夫・著 SCL刊
2014年11月発行 本体定価1500円(税別)
SCL-Eブック電子書籍(PDF版)
PDF版A5版縦書き380ページ PDF版A5版横書き323ページ
ISBN978-4-902268-07-2C0815
電子書籍です。
13.6p×19.1pの表紙カバー付きトールケース入りデータCD。
本棚に置くことができます。
CDには縦書きと横書きの2種類のPDFファイルのデータが入っています。
パソコン画面やタブレット端末、スマホで見ることができますし、また任意の箇所をプリントすることができます。
A5版で編集してありますので、プリントする場合は、A4版用紙1枚に2ページを入れることができます。
縦書きの印刷の場合は、印刷のレイアウトを「横(右から左)」に設定してください。
目次
1本願と同朋同行 2親鸞の伝えたかったこと
3法然と親鸞 4無常と永遠
5『歎異抄』の救い 6親鸞聖人の晩年
(トールケース表紙)
法然と親鸞の人生とその教え。
『親鸞聖人御消息』、『教行信証』、『歎異抄』、「正信偈」、「四十八願」など、親鸞浄土教の核心を語ります。
表題作をはじめとして複数の作からなる論集。
現代浄土教の創造をテーマとする著者が、現代に生きる浄土教のあり方を語っています。
内容紹介 「後書き」より
『無礙光 浄土教論集二』は二○○九年度から二○一四年度にかけて私の勤務している学校の研究紀要に掲載したものをまとめたものです。それぞれの年度に講演等で述べたことを複数集めたものです。ただし二○一○年度の章に入れている「四十八願」については、講演で述べたものですが、研究紀要には分量の関係で載せていません。
以下に述べることはすでに『本願海 浄土教論集一』の後書きに書いたことですが、一連の論集ですので再録します。
これまで研究紀要への掲載したもののうち、二○○五年度から二○一四年度まで十年間、毎年浄土教について書いたものがありましたので、今回それをまとめることにしたのですが、分量が多いために、二○○五年度から二○○八年度にかけて掲載したものを『本願海 浄土教論集一』として、二○○九年度から二○一四年度までのものを『無礙光 浄土教論集二』として分けて発行することにしました。内容的には連続していますので、一連の論集としてお読みいただければ幸いです。
この二○○五年度から二○一四年度までの期間は、二○一一年が法然八百回忌、親鸞七百五十回忌に当たる年ですので、二○一一年まではそれに向けて浄土教への関心を高めてほしいという気持ちで書いています。
ところが二○一一年の三月に東日本大震災が発生し、日本はそのこと一色のようになってしまいました。私自身その日にテレビ画面で津波にのみ込まれる街の様子を見て衝撃を受けました。またそれに続く福島第一原発の事故はいまだに収束してはいない状況です。
日本では毎年のように風水害が起こりますが、広島では二○一四年八月に記録的な豪雨により大規模な土砂災害が起きました。私の自宅のすぐ近くで起き、我が家の被害は比較的軽微でしたが、他人事ではありませんでした。
一九九五年の阪神大震災以降の日本は災害列島と化したと言ってもいいほどで、多くの人が何らかの形で被災者になるという状況が続いています。私の場合は阪神大震災の少し前ですが、一九九一年の台風十九号で我が家が被害を受け、また先に述べたように二○一四年にも被害を受けました。このような経験をした人が非常に多いはずです。
これらのことを乗り越えて、それでも我々がこの世で生きていくにはどうしたらよいのか。宗教は、浄土教は、それに対してどういう答えをもっているのか。私の問いは続くと思います。同様の問いをお持ちの方に少しでも参考になればと思います。
二○一四年一○月 渡辺郁夫
直接購入の方法 送料等込み1700円(本体定価+200円)で頒布します。
ご希望の方は、下記のEメールに、送り先の郵便番号、住所、名前を明記して、申し込んで下さい。
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『日本巡礼 国宝寺社の旅』渡辺郁夫・著 SCL刊
*(頒布終了しました。本書は発行から年数が経過し、増加する国宝の追加指定に対応しておらず、
在庫終了をもって頒布終了となりました。)
以下の記事は発行時の2014年時点のもので参考です。
2014年11月発行 本体定価1500円(税別)
SCL-Eブック電子書籍(PDF版)
PDF版A5版縦書き412ページ PDF版A5版横書き341ページ
ISBN978-4-902268-08-9C0814
電子書籍です。
13.6p×19.1pの表紙カバー付きトールケース入りデータCD。
本棚に置くことができます。
CDには縦書きと横書きの2種類のPDFファイルのデータが入っています。
パソコン画面やタブレット端末、スマホで見ることができますし、また任意の箇所をプリントすることができます。
タブレット端末やスマホなら旅行先に携帯して現地で読むことができます。
A5版で編集してありますので、プリントする場合は、A4版用紙1枚に2ページを入れることができます。
縦書きの印刷の場合は、印刷のレイアウトを「横(右から左)」に設定してください。
目次
1九州地方 2中国地方
3四国地方 4兵庫県
5大阪府 6京都府
7奈良県 8和歌山県
9滋賀県 10中部地方
11東日本
(トールケース表紙)
2002年刊の『日と霊(ひ)火』の古代信仰の旅に続き、
南から北まで、日本全国の国宝指定の全寺社(2014年までの指定)を巡る心の旅。
日本人の信仰をテーマの一つとする著者による日本再発見信仰の旅。
内容紹介 「後書き」より
以前私は『日と霊(ひ)火』という題で古代信仰の聖地を巡る旅を本にまとめたことがあります。今回はその続編というべきもので、範囲を拡大し、日本各地にある国宝指定の寺社を中心に巡りました。日本巡礼の旅であり、日本再発見の旅でもあり、また宗派を問わず日本人の信仰再発見の旅にもなりました。
巡ったのはほとんどが寺社ですが、国宝の建造物を巡っていますので、寺社以外に、教会、学校、城といったものも数件巡っています。実際に見ると感じることですが、いずれも心のよりどころとしての存在感があり、宗教的なものが濃厚にあります。たとえば、城は元来の目的は戦闘用の要塞ですが、城下町になると城が人々の心のよりどころになっています。姫路城は姫路大空襲で奇蹟的に焼失を免れましたが、空襲の翌日姫路城が無傷であることを知った市民は涙を流して喜んだといいます。自分の家が焼かれてもです。
この逸話にあるように、戦乱や災害のうち続いた日本にあって、数百年、あるいは千年以上も護られてきたものには、それをさせるだけの何かがあるのだろうと思います。無常の世にあっては数百年、千年続くということだけでも驚異を感じます。人間が数十年、せいぜい百年というあまりにはかない存在だからでしょう。はかない人間にとっては数百年、千年続くものは安らぎを与えてくれるのでしょう。この世にあって無常を免れるものは何一つとしてないのですが、それでもこれからも建ち続けて、人々を見守り、また人々の心のよりどころであり続けてほしいと思います。
この旅のきっかけとなったのは中国地方の国宝について書いてほしいというある月刊誌からの依頼でした。中国地方の部分についてはまずその時の記事を用いています。依頼された分量の関係でやや短めになっています。その後、ある季刊誌から同様の依頼を受けましたので、同じ所について二回書くことになりました。「中国夢回廊」と題した後の記事がそれです。それで中国地方については、先に月刊誌の記事を載せ、その後に季刊誌の記事を載せるという形になっています。それ以外の地方については私の勤めている学校の研究紀要に二○一○年度から二○一四年度まで年度をかえながら順次載せたものを今回まとめました。従って国宝とは二○一四年度までに指定されたものであることをお断りしておきます。
本書が私と同じように日本巡礼を試みる方の参考になれば幸いです。
二○一四年一○月 渡辺郁夫
*上記のように本書は在庫終了をもって頒布終了となりました。
『歎異抄を歩む』渡辺郁夫・著 みずのわ出版刊
2009年6月発行 本体定価2000円(税別) A5版 283ページ
ISBN978−4−944173−69−3 C0015
1999年発行の『歎異抄を読む 悪人正機の時代を生きる』(洛西書院)を大幅に増補(116ページ増)した新版です。
現代の浄土教の創造をテーマとして活動してきた著者の一つの到達点です。『こころの回廊 本願と出会う旅』、『発掘歎異抄 親鸞を読み解く百話』と合わせて三部作として読んでいただくと、著者の語る「本願浄土教」がご理解いただけると思います。
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内容紹介 (後書きより)
新版に寄せて
新聞紹介記事(中国新聞 2009年6月29日洗心面)より
「歎異抄を歩む」広島の教諭出版
広島市中区の修道中・高の国語教諭渡辺郁夫さんが、「歎異抄を歩む」を出版した。1999年刊の「歎異抄を読む」の増補版。
渡辺さんは旧版の刊行後、「歎異抄」の精神を織り込んだエッセーを雑誌に執筆。2008年「発掘歎異抄」として出版し、親鸞浄土教などについて考えを深めた。今回は10年間の歩みという思いで、増補されている。
旧版では、「悪人正機」について、救済論として三つの意味を述べているが、増補版の「W『歎異抄』第三章」では、三つの意味に加えて、本願念仏を伝える伝道の「悪人正機」という四つ目の意味を盛り込んでいる。
A5版283ページ2100円みずのわ出版078(242)1610
発掘歎異抄 親鸞を読み解く百話』渡辺郁夫・著 みずのわ出版刊
2008年2月発行 本体定価2000円(税別) 327ページ
ISBN978−4−944173−53−2 C0095
月刊誌とこのページに連載した「発掘歎異抄」をまとめたものです。
「歎異抄」の解説を兼ね、「歎異抄」の精神を入れたエッセイ集です。
他に中国新聞掲載の書評を入れています。
巻末に五木寛之の跋文「呪縛をとき放つ新しい風」を寄稿してもらっています。
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内容
五木寛之氏推薦
(本書の帯・跋文より)
(前略)
これは歎異抄の解説書ではない。解釈でもない。
熱にうかされたオマージュでもなく、冷たい研究書でもない。
親鸞の信仰と思想を、わが身で体得した筆者が、
歎異抄をタテ糸とし、親鸞思想をヨコ糸とし、
自在に織りなした自然法爾の文章である。岡本太郎から魯迅まで、
『キャッツ』から『ALWAYS三丁目の夕日』まで、
奔放に飛翔するイメージは一筋に親鸞につながっている。
(中略)
私たちの時代の新しい他力思想が、ここから始まる。
画期的なエッセイだ。 五木寛之
目次
T 発掘歎異抄
(1)耳の底 (2)誓願不思議 (3)摂取不捨
(4)別の子細なきなり (5)地獄は一定すみかぞかし (6)面々の御はからひ
(7)いはんや悪人をや (8)座ることを拒否する書 (9)悪人正機の舞台
(10)悪人正機の成就 (11)悪人正機の塔 (12)スサノオと悪人正機
(13)失われた光を求めて (14)時空の囚人 (15)塵労の中で
(16)流行を越えて (17)浄土の法蔵 (18)プラグマティストの見たもの
(19)悪人正機と回心 (20)角のある人 (21)信心の角
(22)念仏の鬼ごっこ (23)罪の詮索 (24)阿弥陀仏の御客
(25)沈まぬ船 (26)俗より俗 (27)浄土の電信
(28)怪人正機 (29)ショーの結末 (30)不思議から不思議へ
(31)もう一つの不思議 (32)ゴホンと言えば (33)飛び込む者、落ちる者
(34)手と角 (35)球根の春 (36)根の力
(37)命の株 (38)バウムクーヘン (39)みどり
(40)魂願 (41)猫の浄土 (42)ジェリクルキャッツ
(43)猫の思い出 (44)かぐや猫 (45)愛の子として
(46)「ヒロシマ・キャッツ」 (47)最後の三人 (48)剣と櫛
(49)浄土にいちばん近い島 (50)おかる岩 (51)浄土にいちばん近い岸
(52)名前のない猫 (53)私にさわって (54)もう一つの「メモリー」
(55)思い出と希望 (56)どちらが先か (57)黒い壺
(58)嬉し悲しの (59)空中ブランコ (60)水車と観覧車
(61)遊園地の浄土教 (62)穴 (63)浄土の招き猫
(64)蘇る眼差し (65)眼差しと夕日 (66)酉は酉でも
(67)辛酉縁起 (68)辛酉続々 (69)辛酉と女性
(70)辛酉の温故知新 (71)本願関数 (72)本願円成
(73)名に隠されたもの (74)合掌の里 (75)切り妻から
(76)「ALWAYS」 (77)二つの少子化 (78)憶良の「ALWAYS」
(79)「すゑとほりたる」もの (80)浄土の感謝 (81)白骨の太陽
(82)神話のふるさと (83)施餓鬼にて (84)二つの太陽
(85)大仏 (86)二人の仏弟子 (87)最後の仏弟子
(88)無碍の一道 (89)大宇宙の中の仏達 (90)無碍の信心
(91)礎と道 (92)隠れの中に (93)非行非善
(94)「ヒロシマのALWAYS」 (95)「浄土のALWAYS」 (96)ナミダの中のアミダ様
(97)やって来るもの (98)一切経の本願 (99)浄土の続編
(100)方向転
U 書評
一 『私訳歎異抄』
二 『スウェーデンボルグを読み解く』
V 『歎異抄』原文(第十章まで)
跋文 「呪縛をとき放つ新しい風」五木寛之
前書きより
一九九六年から一九九七年にかけて私は『歎異抄』について書きました。三十代の終わりに当たり、十代後半からの自分の浄土教の参究に一つの区切りをつけるものでした。勤務している学校の研究紀要に二年かけて書き、それをまとめて『歎異抄を読む』として一九九九年に出版しました。この本は『歎異抄』の解説書という形をとってはいますが、学問的であることよりも、実践的、体験的な書であることを目指して書いたつもりです。研究紀要に書くのに先立って、私は自分の学校の生徒と『歎異抄』の読書会を開いていました。そこで語ったことをもとに、若い人にもわかるように、あるいは関心をもてるようにということも心がけて書いたつもりでした。
この本を出版後、ある月刊誌から『歎異抄』の記事を連載してほしいという依頼を受けました。従来にはない視点を期待されての依頼のようでした。この月刊誌は主にビジネスマンや経営者を対象としたものでしたので、はたして浄土教をどこまで前面に出していいのかよくわかりませんでした。ただそれ以前に私は「東方通信」の名で、国語科の教科通信としてコラム、エッセイを書き続けた経験がありました。国語教材以外のものにも言及して宗教的精神を盛り込み、私の考える精神文化を伝えようとしたものです。「東方通信」はすでに『心の国語 中学編』、『心の国語 高校編』として出版しています。この「東方通信」の浄土教版を書こうと考えました。記事の字数も「東方通信」と同じでした。こうして「発掘歎異抄」と題して連載を始めました。
月刊誌での連載は二○○六年十二月号の八十六回まで続きました。この「八六」という数字にはヒロシマとの縁や四十八願との縁を感じます。この記事は私のウエッブサイトにも掲載していましたので、その後もそこでの連載を続け、このたび百回を一区切りにまとめることにしました。
日本では、ちょうど親鸞の生きた鎌倉時代に、すでに『方丈記』、『徒然草』といった優れた宗教的随筆があります。また親鸞にも、私が大学の卒論で書いた『末灯抄』のような、文書伝道のために易しく書かれた和文の手紙や法語があります。さらには蓮如には、その精神を受け継いで、全国に散らばる門徒のために書かれた数多くの『御文』(御文章)があります。漢文中心の仏教の難しい教理書よりも、これらの文章の方が多くの人々の心を捕えたに違いありません。『方丈記』や『徒然草』は仏教入門書としての性格をもっていますし、親鸞や蓮如の和文は、入門編的性格をもつものから、さらに奥深いもの、核心的なものまでも著されています。
真宗での宗教的随筆では、広島県出身で京都女子学園の創設者だった甲斐和里子の随筆『草かご』が今も愛読されています。甲斐和里子は昭和三十七年(一九六二)十一月二十七日、親鸞の命日の前日に九十五歳で遷化しましたが、その年の五月号まで随筆を書き、何とその文は「皆さんさようなら。」と結ばれています。全く驚異的なことです。最晩年まで書き続け、語り続けた親鸞、蓮如の精神は今も脈々と受け継がれているのです。それが「無量寿」を生きる者の「自然」なのでしょう。
また日本には平安時代以来、『今昔物語』のような仏教説話集や各種の「往生伝」があります。近代では小泉八雲の著作もこの系列に入るでしょう。真宗では近世になって「妙好人伝」が著され、以後現代に至るまで同種のものが著されています。このような宗教文学の伝統もあります。
この小著もこれらの伝統に支えられ、浄土教を中心に、連載の母体となる『歎異抄』の解説を兼ねて、その精神を展開させた一種の宗教的随筆です。『歎異抄』から離れた部分も多々ありますが、それもまた浄土教の精神を理解していただく一助になればと思います。時には他の宗教にまで言及していますので、不審に思われるかもしれませんが、私にとって信心、信仰の本質は、芸術のように国境や民族の壁も無いばかりか、宗教、宗派の壁も無いものです。開かれた、私のものではない、無我の信です。自我の補強手段として一つのイデオロギーに凝り固まることとは全く逆のものです。もちろん洗脳でも心理的トリックでもありません。「信心開発」とも、「如来よりたまはりたる信心」とも、「信心すなはち仏性なり」とも言われるものです。本願の働き場としての信心です。そこに自ずから往相も還相も、「仏恩報謝」、「常行大悲」、「自信教人信」などといった菩薩行も展開します。本願の働きのままの「自然法爾」の世界です。それが一つの宗派名ではない、真実宗としての真宗の信心のあり方です。本書を通して存在の根本願としての本願が至る所に宿り、常に私達に働きかけていることを感じて取っていただければ幸いです。
二○○七年十一月 渡辺郁夫
新聞紹介記事1(中国新聞 2008年2月11日洗心面)より
「悪人正機 深層読み解く」 「発掘歎異抄」刊行 浄土教研究者 渡辺郁夫さん
「善人なおもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」で知られる「悪人正機」説。親鸞の教えの神髄だが、修道中高教員の渡辺郁夫さん(広島市安佐南区緑井)は、新著「発掘歎異抄」の中で岡本太郎の「太陽の塔」や妙好人浅原才市の「角」などを通じて読み解いてみせる。「『悪人正機』の条件は教義に忠実であることではなく、自分に忠実であることだ」と語る。
浄土教研究者で、洗心面連載「こころの回廊」(二〇〇六年)筆者の渡辺さんが、一九九九年から十年間、雑誌などに連載したエッセー百本をまとめた。副題は「親鸞を読み解く百話」。最も熱く語るのが「悪人正機」説で、「善人なおもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」の一文で始まり、世間の反論こそ本願他力の教えに反している、と述べるくだりだ。 渡辺さんはまず、親鸞の問いを「強烈な直下型地震」に例える。親鸞は相手の足元を揺さぶる。「いづれの行もおよびがたき身なれば、とても地獄は一定すみかぞかし」(「歎異抄」第二章)。これを「あなたがたは地獄に落ちたくない一心で念仏しているかもしれないが、自分は地獄から出発している」と訳した。そこからかねて関心を寄せる美術家岡本太郎を通じ、悪人正機を探る。
たとえば、歴史家奈良本辰也と太郎の対談。奈良本が「あの時代の悪人は…」と支配・被支配の問題として定義したのに対し、太郎は「そんなことか、至極当たり前なんだなあ、もう少し弁証法的なテーマかと思った」と答えたという。奈良本は悪人正機を時代思想と考えたが、太郎はむしろ時代を超えたものを感じ取った、とみる。
太郎には「座ることを拒否する椅子」という作品があるが、「歎異抄」もまた「読者が一つの解釈に居座ることを拒否する書」である。渡辺さんはこう考え、さらに解釈が分かれる太郎の大阪万博の作品「太陽の塔」は「悪人正機の塔」でもある、と読み解いた。
つまり、太陽の塔の黄金の顔は阿弥陀如来、その下の白い顔は仏弟子としての人間、裏側の黒い顔は悪人。渡辺さんは「あらゆる人間の持つ三つの顔を表していたのかもしれない」と読み、大阪万博のテーマ「進歩と調和」といった時代思想について、「そんなことを考えていたら時代を超えた根源的なものは表現できなかっただろう」とあらためて思う。 渡辺さんは「角」にこだわる。「角を矯めて丸くしたり、角を消すのは善人の生き方だろう。そうすれば社会は受け止めてくれるだろう。しかし親鸞は社会にではなく、世界に抱き取られることを求めた」。温泉津(現大田市)の妙好人浅原才市は自身の肖像画に角を描き加えさせた。太陽の塔の「手」は世界に突き出された角を思わせる。
渡辺さんは「歎異抄」は挑発的。ものごとを考えることなしには読むことができない」と言う。「発掘歎異抄」はミュージカル「キャッツ」、映画「ALWAYS三丁目の夕日」なども題材に取り、旅から得た多くの見聞から想像力を働かせ、その「挑発」を受け止めている。
「発掘歎異抄」は四六判、三二七ページ、みずのわ出版(神戸市)刊。作家五木寛之さんが跋文「呪縛を解き放つ新しい風」を寄せている。同社078(242)1610ファクス兼用。
◎クリック「歎異抄」
親鸞(1713〜1262)没後、門弟の唯円が自ら聞いた親鸞の言葉に基づいて異義(異端教義)を批判した書。「悪人正機」は第3章で説かれ、梅原猛全訳注「歎異抄」(講談社学術文庫)によると、冒頭のくだりは「善人ですら極楽浄土へ行くことができる。まして悪人は極楽浄土へ行くのは当然ではないか」と現代語訳されている。
新聞紹介記事2(朝日新聞 2008年2月23日広島版)より
親鸞の言葉 日常から読み解く
「親鸞の言葉の底にあるものにさかのぼりたい。歎異抄は語録としての魅力に満ちている」と語るのは、
修道中学校・高校の国語教諭渡辺郁夫さん。月刊誌やインターネット上につづった文章を『発掘歎異抄
親鸞を読み解く百話』(みずのわ出版)にまとめた。
「浄土教」に幼い頃から関心を寄せた。学生時代は研究に打ち込み、教員になってから「生徒たちとの問答を通じて、
理解が深まった」という。
「わかりやすさ」を心がけた新刊には、映画「夕凪の街 桜の国」や広島市が誘致を進める芸術家・岡本太郎氏の壁画
「明日の神話」も題材にした。日常の風景から説き起こす語り口を、作家の五木寛之さんは「自然法爾の文章」と評す。
「今後も続編を書き継ぎます」
新聞紹介記事3「本願寺新報」(2008年3月20日号) 「BOOK欄」より
「発掘歎異抄」 渡辺郁夫・著 2100円
広島市内で教員をする著者(安佐南区・専蔵坊門徒)が、中高生にも『歎異抄』を知ってほしいと、「キャッツ」
「ALWAYS 三丁目の夕日」など流行の話題も取り入れながら『歎異抄』を読み解くユニークなエッセー集。
地元雑誌(途中からはホームページ)で1999年から10年間連載した100編をまとめた。
作家・五木寛之氏は「親鸞の信仰と思想を、わが身で体得した著者が、歎異抄をタテ糸とし、親鸞思想をヨコ糸とし、
自在に織りなした自然法爾の文章。(略)歎異抄を発掘するだけでなく、親鸞と歎異抄を解放し、自由にした。
私たちの時代の新しい他力思想が、ここから始まる」と推薦文を寄せている。
みずのわ出版刊 TEL078(242)1610
『心の国語 高校編』渡辺郁夫・著 SCL刊
2007年11月発行 本体定価1300円(税別) A5版247ページ
ISBN978−4−902268−05−8 C0095
「東方通信」の名で書き続けたコラムをまとめたもので、『心の国語 中学編』の続編です。
日本私学教育研究所の委託研究員として書いた「心を育てる国語教育の展開―人間固有の宗教心の開発をめざして―」
という論文も収録しています。
直接購入の方法 送料等込み1500円(本体定価+200円)で頒布します。
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内容
本書の帯より
挑戦し続けた記録。
目次より(高一学年時)
高二、高三学年の目次は教育部門に載せています。
中国新聞紹介記事
『心の国語 高校編』渡辺郁夫さん出版 (2007年11月19日洗心面)
修道中高校教諭で『こころの回廊』などの著書がある浄土教研究者渡辺郁夫さんが、高校生向けに書いた教科通信の
コラムをまとめ、『心の国語 高校編』と題して出版した。
『心の国語 中学編』の続編で、一九九三年から四年間、毎週一回執筆。約百本のコラムは古寺の仏像、森鴎外、
松尾芭蕉、谷崎潤一郎、夏目漱石、小林秀雄など教科書の教材をテーマにしながら、自身の世界観、宗教観を
語っている。
渡辺さんは「(宗門校などを除いて)教育は宗教と切り離されて行われています。本書は既成の宗教の枠を越えて、それを
本来の姿に戻そうとする一つの試み」とつづっている。
『こころの回廊-本願と出会う旅』渡辺郁夫・著 みずのわ出版・刊
2007年5月発行 本体定価1500円(税別) 155ページ
ISBN978−4−944173−48−8 C0095
中国新聞に50回連載した「こころの回廊」をまとめたものです。ほかに以前連載した記事も入れています。
浄土信仰を中心に、キリスト教、禅、古代信仰、文学、平和についても合わせて語っています。
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内容
妙好人おかる 金子みすゞ 壇ノ浦 津和野巡礼 妙好人石見の才市 出雲の古代信仰 ラフカディオ・ハーン
妙好人因幡の源左 伊福部隆彦 厳島 平和公園 ホロコースト記念館 良寛の寺 法然の誕生寺
四天王寺 知恩院 大谷本廟 本願寺など 挿絵・桧垣光一
『素直になる 雨宮第慈(ダンテス・ダイジ)講話録4』渡辺郁夫・編 SCL刊
2004年11月発行 本体定価1400円(税別) A5版198ページ
ISBN-902268-04-3 C0014
2014年再版
ダイジ講話録の第4編です。一章が早稲田大学仏教青年会のメンバーを中心にダイジを早稲田に招き、
ダイジゼミの名前で対話集会をもったときの第三回目の記録です。その他九回分の講話を納めています。
お知らせ
2012年9月28日発行の「サンガ・ジャパンVol.11」(季刊仏教誌)に渡辺の書いた
「ダンテス・ダイジの説いた冥想」という記事が掲載されました。「総合冥想部門」の
ページを御覧ください。総合冥想部門のページ
サンガ出版http://www.samgha.co.jp/
取り扱い書店 ブッククラブ回
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ブッククラブ回 (bookclubkai.jp)
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『十三番目の冥想』と『素直になる』付属・録音CDについて
1993年に『十三番目の冥想』を発行以来、原盤の録音を聞きたいという声が多くありました。
原盤のデジタル化は早い段階で終えていましたが、諸事情によりこれまで公開を見送ってきました。
今年2014年に『十三番目の冥想』第二版新装版を10年ぶりに再版しました。
これで20年間で三回目の発行です。
また『素直になる』も10年ぶりに再版しました。
今回の再版が最後になるかもしれませんので、これを機に今後のことを考え、
『十三番目の冥想』所収の「救世主入門講義」と、『素直になる』第十章所収の「臨済録講義」を、
人類の精神文化遺産として、後世に書籍とともにダイジの肉声で伝えることも重要だと思いました。
私自身は書籍で読むのと音声で聞くのと響き方が大きく違わないのですが、それは私の耳にダイジの肉声が残っていて、
それを感じているからかもしれません。
録音が精神文化の遺産として残ることともに、「聞く冥想」にも貢献できる可能性も考え、録音を講話録の付属CDとして制作しました。
CDブックとして書籍と同様にISBN(インターナショナル・スタンダード・ブック・ナンバー)を付与しましたので国際的に通用します。
「読む冥想」とともに「聞く冥想」もあるはずです。
書籍を「読む冥想」、録音を「聞く冥想」と位置づけ、合わせて永遠の「冥想のタイムカプセル」として後世に伝えたいと思います。
ダイジの声を中心に編集していますので、講話録を見ながら聞くことで内容が理解できます。
また音源は渡辺が1970年代の一般用のテープレコーダーで録音したもので、
テープノイズ等の種々のノイズがありますので、あらかじめご了承ください。
私の好きな言葉に、親鸞が『教行信証』の最後に引用した「連続無窮(むぐう)」という言葉があります。
また「救世主入門」の副題の「三歩先を行く精神を心がけるべきこと」は同じく親鸞の語る「横超の大誓願」です。
「読む冥想」の書籍と「聞く冥想」の録音が両輪となって、「連続無窮」と「横超の大誓願」を成就したいと思います。
以上の趣旨に賛同しご協力いただき、末永く愛蔵していただく方に録音CDをお分けしたいと思います。
書籍と同様に、「本体定価+送料等手数料200円」で頒布します。
『臨済録講義』
(雨宮第慈講話録『素直になる』付属・録音CD)渡辺郁夫・編
(録音CDは紙版書籍『素直になる』とは別頒布です)
WAV形式ファイル 音楽形式CD 録音時間74分 CDプレーヤーで再生できます。
SCL-CDブック 2014年11月発行 SCL刊 本体定価1500円(税別)
ISBN978-4-902268-09-6C0814
トールケース入りCDです。
(トールケースCD表紙)
『素直になる』内容紹介
(本書の帯)より
伝説の冥想家、ダンテス・ダイジ(当時28歳)が若者達に語る「素直さ」とは何か。自身の見性
体験、『救世主入門』、臨済と普化、など折りにふれ、人に応じて語る自在の説法集。
「本当に素直になったら決して苦しみが好きでないことがわかる。・・・素敵なもの、明るいもの、
豊かなもの、爽やかなもの、懐かしいもの、うれしいもの、安らぎ、静けさ、それを一番大切なもの
としている。」(本書より)
本書の引用(総合冥想部門のページにも引用があります。合わせて御覧ください。)
そして、冥想っていうのは今、ものすごくブームなんだ。宗教的なものもブームなんだ。ブームって言っていい。 『心の国語 中学編 』渡辺郁夫・著 SCL刊
2004年9月発行 本体定価1300円(税別)A5版254ページ
ISBN4-902268-03-5 C0095
「東方通信」の名で書き続け、国語の授業で配布していたものをまとめたものです。教育部門のページに詳しい
目次を載せていますのでご覧下さい。下に中国新聞での紹介記事を載せています。
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内容紹介
本書の帯より
の教育」をめざして中学生に語り続けたシリーズの単行本化。
挑戦し続けた記録。
『心の国語 中学編』中国新聞紹介記事 (2004年11月30日洗心欄)
中学生向け「心の国語」 浄土教研究者が出版
広島市の修道中高教諭で「歎異抄を読む」などの著書がある浄土教研究者、渡辺郁夫さん(安佐南区)が
中学生向けに書いたコラムをまとめ、「心の国語 中学編」と題して出版した。
執筆したのは中学一年を担任した1990年から93年までで、毎週一回のペース。「教科書や問題集だけでは
ない授業、自分の考えを伝える授業をしてみたい」と思い立ち、一本約千六百字、約百本のコラムは小泉八雲、
草野心平、黒澤明、手塚治虫をはじめ自らが関心を寄せてきた人々の世界を分かりやすくつづっている。
渡辺さんは「社会や教育の行き詰まりは、人間固有の宗教心を無視したところにあると思う。国語を通して
どれだけ宗教心を刺激できるか、という試み」と話している。
『最高に生きたい 雨宮第慈(ダンテス・ダイジ)講話録3』渡辺郁夫編 SCL刊
2003年5月発行 本体定価1300円(税別)A5版160ページ
ISBN4-902268-02-7 C0014
2012年再版
ダイジ講話録の第3編です。早稲田大学仏教青年会のメンバーを中心にダイジを早稲田に招き、
ダイジゼミの名前で対話集会をもったときの記録です。若者達との生き生きとしたやりとりが見られます。
お知らせ
2012年9月28日発行の「サンガ・ジャパンVol.11」(季刊仏教誌)に渡辺の書いた
「ダンテス・ダイジの説いた冥想」という記事が掲載されました。「総合冥想部門」の
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内容紹介
本書の帯より
若き冥想家ダンテス・ダイジ(当時28歳)が若者達に語る「最高の生き方」とは何か。
「世界の遊戯」に貢献する生き方とは?
「今君が、この世界そのものの喜びに触れることによってさ、君は新しい命でもって生きていく
ことができるんだ。その生きて行くっていうことは永遠なんだ。」(本書より)
本書の引用(総合冥想部門のページにも引用があります。合わせて御覧ください。)
例えばある人を好きになったとする。その人と本当に幸福な生活を築きたいと思うかもしれない。だ
がそれは自分にとって確かなものなんだ。それは基本的には権力欲と全然変わらない。つまり自分
というものを拡大して確かなものにしたいと思っているんだ。だけど本当に確かなものというのを煎じ
詰めるとね、自分の都合によって確かなものが起こるかというと怪しい。例えばどんなに確かなもの
にしようと頑張ったって君達は死んでしまうんだ。今日とてもいい気持ちになったって明日は変わるか
もしれない。今日とても素直な気持ちになったとしても明日はやる気がなくなってしまうかもしれない。
今日はとても生き生きとしていても明日は意気消沈してしまうかもしれない。いつもそういう起伏の中
にいるんだ。そしてそれが本当にわかると、自分を拡大するとか人から認められるとか、自分と彼と
の間をがんじがらめにして確かなものにしておきたいとか、そういうものとかが別にそれほど重要なも
のではないということがわかるんだ。そうすると何がそこに出てくるかというとね、それを全部見つめ
る目なんだ。」(P3)
『日と霊(ひ)と火』渡辺郁夫・著 洛西書院・刊
2002年5月発行 本体定価1800円(税別) A5版 238ページ
ISBN4-947525-79-7 C3014
日本人の信仰について体験的アプローチを続ける著者が、『歎異抄を読む』に続いて放つ新刊。
今回は日本各地の古代からの聖地を巡りながら、日本人の古代信仰に迫る。
また太陽の塔に隠された謎を通して古代と現代の接点を探る。蘇る古代信仰。
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内容紹介(東洋文化部門のページにも本書の紹介があります。合わせてご覧下さい。)
本書の帯より
太陽・神霊・火。今も生き続ける我々の原意識。顕在意識をつき破り、無意識の底から生えてきた太陽の塔の
不思議。火の国(九州)、木の国(紀伊半島)、水の国(出雲)を巡りながらたどる古代信仰の旅。今、呼び醒ま
される宗教以前の何ものか。
本書の「はじめに」より
本稿は日本人の意識の底に押し込められてしまった宗教意識を再び開くことで、現代人の意識の再生を願う
ものである。そうした意識の再生が、また新たな文明の創造の活力となるであろう。
本稿の題に「日と霊(ひ)」を入れたのは、以上のような考えから、我々の宗教意識の根底に、太陽と太陽神
への崇拝意識があると考えるからである。神道では天照大御神への信仰として知られるものであるが、私は神道
に限らず、仏教においても光崇拝として同様の要素があると考えている。「光り輝く存在」への信仰というのは
人類の共通意識として非常に強いものがあると思うが、日本の古代信仰を通して、このことを考えてみたい。
古代信仰の地を考察する評論集 広島の渡辺さん出版
同時に「無意識の宗教」神道についても熊野や出雲など古代信仰の地を十年かけて巡り、「森の国から」「火の国
から」「木の国へ」「水の国へ」の四章で構成する新著に仕上げた。
て伊勢神宮や熊野本宮と結界を形づくり、拝む揚と拝む対象を兼ね備えている古代への回路だと解釈。岡本の
思想家としての一面に思いをはせる。
(新装版)『君がどうかい? 雨宮第慈(ダンテス・ダイジ)講話録2』渡辺郁夫・編
SCL広島精神文化研究所・刊
2002年3月発行 本体定価900円(税別) A5版 135ページ
ISBN4-902268-01-9 C0014
2012年再版
ダンテス・ダイジ講話録の第2編です。早稲田大学仏教青年会にダイジを招いたときの質疑応答が
中心です。「草木成仏」をめぐる興味深いやりとりがあります。
また『メディテーション・トラベルガイド』の一部をダイジが朗読し説明しています。
お知らせ
2012年9月28日発行の「サンガ・ジャパンVol.11」(季刊仏教誌)に渡辺の書いた
「ダンテス・ダイジの説いた冥想」という記事が掲載されました。「総合冥想部門」の
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本書からの引用 (総合冥想部門のページにも引用があります。合わせて御覧ください。)
『歎異抄を読む―悪人正機の時代を生きる―』 渡辺郁夫・著 洛西書院・刊
1999年3月発行 本体定価 1300円(税別) A5版 167ページ
ISBN4-947525-57-6 C1014
(2009年刊の『歎異抄を歩む』の旧版です。)
取り扱い書店 洗心書房(広電市内電車 土橋電停西入る) (取り扱い終了しました。)
洗心書房では通信販売をしてくれます。TEL/FAX
082-232-6309
〒730-0853 広島市中区堺町二丁目1−8
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樹心堂 (取り扱い終了しました。)
〒594−1155 大阪府和泉市緑が丘2丁目22−6
TEL0725-53-0589
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中国新聞での紹介記事(99年3月16日)
修道中・高教員の傍ら、在野の東洋哲学者として研究活動を続ける渡辺郁夫さん(広島市安佐南区)が、
「歎異抄(たんにしょう)を読むー悪人正機の時代を生きる」(洛西書院)を出版した。「神仏との見えない
糸を断った現代人はさ迷っている」と考え、「信仰の復権」を唱えた警世の一冊だ。
「歎異抄」は、親鸞の晩年の弟子・唯円が親鸞の存命中の教説の真意を没後にあらためて説いた書。
渡辺さんは、核問題や環境問題などをたとえに引き、「歎異抄」を「序文」「後序」と十三の章ごとに現代社会
に即して読み解く形を取った。
例えば、「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや…」と「悪人正機説」が説かれた第三
章では「(原爆など)核兵器の出現によって近代合理主義の黒魔術的性格ははっきりと現れた」と断言。「人類は
(正しい信仰に入る)回心、を迫られている」「現代は人類史的意味での悪人正機の時代」だと考える。
渡辺さんは僧りょではないが、高校時代から仏教の本に親しみ、早稲田大学では第一文学部・大学院を通じて
東洋哲学を専攻。その一方で聖書や神道などにも関心を寄せ、幅広い宗教観で「アジア・太平洋戦争を考える
視点(修道中・高研究紀要十一号)などの論文をまとめ、「日本山岳ルーツ大辞典」(竹書房)の執筆にも参加して
いる。
渡辺さんは「歎異抄を読む」について、「神仏との見えない糸を断った現代人にとって、宗教は先祖拝などの
習俗にとどまってしまっている」と指摘。「日本人の宗教的感受性は本来豊かなものであり、『世界宗教として
二十一世紀に通用する浄土教』の復権、広く信仰の復権を願ってまとめた」と話している。A5判、百六十五ペ
ージ。定価干三百円(税別)。
本書からの引用 (浄土教部門のページにも引用があります。合わせて御覧ください。)
真の内発と、如来よりたまわるということは同じことである。結局そこにあるのは互いに引き合う一つの
引力なのである。この一つの引力を、如来の側では本願力といい、衆生の側では信心と言うのである。仏性と
仏性が引き合うのである。それは衆生の仏性というものが如来から出たものであって如来に還ろうとするのだ
とも言える。信心が起こるということは我々がどこから来たのかということを示している。信心は仏と衆生の同質
性を示している。だから信心は仏性なのである。結局信仰は唯仏与仏、仏と仏、光と光の関係なのである。魂
が自らの親、自らのふるさとを知ってそこに引き寄せられるのが信心であって、いわば信心とは霊的本能である。
誰にでも本来的に備わっているものなのである。だからそれは作るものではなくて、起こるもの、開発するものな
のである。埋もれているものが表に現れてくるのである。(p28)
如来よりたまはりたる信心とは外から輸入した信念のことではない。「人から与えられた信心」と、「如来よ
りたまはりたる信心」は全く違うのである。人から与えられた信心は、外から来るかりそめの信念で一時的な
麻酔薬にすぎない。しかし如来よりたまはりたる信心は、自分が何者かを知らせる覚醒なのであって、内から
わきあがるものである。内からわきあがるが自分が作ったものという感じはしない。今までの自分とは違う何
かなのである。しかも本当の自分と感じられるものなのである。自分が生まれ変わったように感じられるもの
なのである。親鸞が信じろと言わず、信じるも捨てるもあなたがたしだいだというのは、本当の信心がおこす
ものでなく、おこるものであることを知っているからだ。そして信心がおこりやすいのは真実と出会ったときで
ある。だから自分はせいいっぱいまことを尽くし、自己の真実を語ったのである。それが理解できない人に
とっては何とも非常な言葉に聞こえただろう。大悲の働きというものはかくのごときものであって、人間的な
やさしさとかヒューマニズムとは異質のものである。唯円はそれがわかったからここに記したのである。
浄土教はメロドラマではない。(p53)
(新装版)『十三番目の冥想 雨宮第慈(ダンテス・ダイジ)講話録
1』 渡辺郁夫・編
初版1993年12月発行 第二版新装版2004年4月発行 2014年新装版再版発行
本体定価800円(税別) A5版 120ページ SCL広島精神文化研究所発行
ISBN4-902268-00-0 C0014
リチャード・バック著『イリュージョン』(集英社文庫)の中に挿入されている『救世主入門』
の解説です。リチャード・バックでさえ気づいていなかったのではないかと思われる深い意味を
ダンテス・ダイジが語っています。リチャード・バックのファン必読です。
付録として『原典救世主入門』が入っています。
ダンテス・ダイジの著書 『ニルヴァーナのプロセスとテクニック』森北出版刊
『アメジスト・タブレット・プロローグ』森北出版刊
『絶対無の戯れ』森北出版刊(長らく絶版
でしたがPOD版
プリントオンデマンドで再版されました。)
(森北出版の本は直接書店か、下記のホームペジで注文してください。)
森北出版ホームページ http://www.morikita.co.jp/
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2012年9月28日発行の「サンガ・ジャパンVol.11」(季刊仏教誌)に渡辺の書いた
「ダンテス・ダイジの説いた冥想」という記事が掲載されました。「総合冥想部門」の
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『十三番目の冥想』と『素直になる』付属・録音CDについて
1993年に『十三番目の冥想』を発行以来、原盤の録音を聞きたいという声が多くありました。
原盤のデジタル化は早い段階で終えていましたが、諸事情によりこれまで公開を見送ってきました。
今年2014年に『十三番目の冥想』第二版新装版を10年ぶりに再版しました。
これで20年間で三回目の発行です。
また『素直になる』も10年ぶりに再版しました。
今回の再版が最後になるかもしれませんので、これを機に今後のことを考え、
『十三番目の冥想』所収の「救世主入門講義」と、『素直になる』第十章所収の「臨済録講義」を、
人類の精神文化遺産として、後世に書籍とともにダイジの肉声で伝えることも重要だと思いました。
私自身は書籍で読むのと音声で聞くのと響き方が大きく違わないのですが、それは私の耳にダイジの肉声が残っていて、
それを感じているからかもしれません。
録音が精神文化の遺産として残ることともに、「聞く冥想」にも貢献できる可能性も考え、録音を講話録の付属CDとして制作しました。
CDブックとして書籍と同様にISBN(インターナショナル・スタンダード・ブック・ナンバー)を付与しましたので国際的に通用します。
「読む冥想」とともに「聞く冥想」もあるはずです。
書籍を「読む冥想」、録音を「聞く冥想」と位置づけ、合わせて永遠の「冥想のタイムカプセル」として後世に伝えたいと思います。
ダイジの声を中心に編集していますので、講話録を見ながら聞くことで内容が理解できます。
また音源は渡辺が1970年代の一般用のテープレコーダーで録音したもので、
テープノイズ等の種々のノイズがありますので、あらかじめご了承ください。
私の好きな言葉に、親鸞が『教行信証』の最後に引用した「連続無窮(むぐう)」という言葉があります。
また「救世主入門」の副題の「三歩先を行く精神を心がけるべきこと」は同じく親鸞の語る「横超の大誓願」です。
「読む冥想」の書籍と「聞く冥想」の録音が両輪となって、「連続無窮」と「横超の大誓願」を成就したいと思います。
以上の趣旨に賛同しご協力いただき、末永く愛蔵していただく方に録音CDをお分けしたいと思います。
書籍と同様に、「本体定価+送料等手数料200円」で頒布します。
(録音CDは紙版書籍『十三番目の冥想』とは別頒布です)
『救世主入門講義 第一夜 前半』
(雨宮第慈講話録『十三番目の冥想』付属・録音CD)渡辺郁夫・編
WAV形式ファイル 音楽形式CD 録音時間75分 CDプレーヤーで再生できます。
SCL-CDブック 2014年11月発行 SCL刊 本体定価1500円(税別)
ISBN978-4-902268-10-2C0814
『救世主入門講義 第一夜 後半』
(雨宮第慈講話録『十三番目の冥想』付属・録音CD)渡辺郁夫・編
WAV形式ファイル 音楽形式CD 録音時間70分 CDプレーヤーで再生できます。
SCL-CDブック 2014年11月発行 SCL刊 本体定価1500円(税別)
ISBN978-4-902268-11-9C0814
『救世主入門講義 第二夜 』
(雨宮第慈講話録『十三番目の冥想』付属・録音CD)渡辺郁夫・編
WAV形式ファイル 音楽形式CD 録音時間75分 CDプレーヤーで再生できます。
SCL-CDブック 2014年11月発行 SCL刊 本体定価1500円(税別)
ISBN978-4-902268-12-6C0814
『救世主入門講義 第三夜 』
(雨宮第慈講話録『十三番目の冥想』付属・録音CD)渡辺郁夫・編
WAV形式ファイル 音楽形式CD 録音時間51分 CDプレーヤーで再生できます。
SCL-CDブック 2014年11月発行 SCL刊 本体定価1500円(税別)
ISBN978-4-902268-131-3C0814
『救世主入門講義 第四夜 第五夜』
雨宮第慈講話録『十三番目の冥想』(第四夜)付属・録音CD
雨宮第慈講話録『素直になる』(第八章 第五夜)付属・録音CD
渡辺郁夫・編
WAV形式ファイル 音楽形式CD 録音時間58分 CDプレーヤーで再生できます。
SCL-CDブック 2014年11月発行 SCL刊本体定価1500円(税別)
ISBN978-4-902268-14-0C0814
各巻ともトールケース入りCDです。
(トールケース表紙)
『十三番目の冥想』からの引用 (総合冥想部門のページにも引用があります。合わせて御覧ください。)
『三歩先を見る能力を常に活用せよ、
さもなくば、常に三歩後を歩むことになる。』
……うん、三歩先を歩けというのは、現象を越えた歩き方をしろということなんだ。
つまり俺達は常に形の中で問題というのを見るわけ。形の中で不安を感じたり、苦悩したり苦痛を感じたり
するわけだ。だけど形は存在していないということ。
そして三歩のシンボルしているのはね、時間・空間・物質。時間と空間と物質の先を歩む能力というのを活用
せよということなの。そして時間と空間と物質を越えることのできるのはただ一つしかない。それは愛なんだ。
どんなに心霊科学者が難しいことを言って、これは幽体が肉体から分離して、時間・空間・物質を超越したなん
て言ってもね、そんなものの中にはやっぱり時間があるんだ。本当に越えてしまうものはね、愛だけなんだ。
(p5)
『最も学ぶべきこと、それを君は最もうまく教えることができるだろう。』
最も学ぶべきことというのは一つしかないから。精神の法則なんてのは、全く付録だから。
……この世の中で何が難しいかというとね、自分自身になることくらい難しいことはない。愛に出会うことらい
難しいものはない。だって全部の物語が、愛に出会う物語なんだ。大昔から人類発祥以来いろんなことを
やったよ。人類は建物を建ててみたり、犯罪の陰に女ありなんてやってみたり、世界征服をやってみたりさ
あるいはアフリカか北極か探検してみたり、あるいは金儲けをしてみたり、あるいはスポーツに精を出したり、
音楽を奏でたり、ありとあらゆることをやっているけどさ、それはどこを目指しているかというと、愛を目指して
いるんだ。
だから、こんなに難しいことなんだよ。それでいて、それが一番近い、これ以上近い、近いという言葉さえ
うそになるくらい一番密接なものなんだよ。 (p25)
『起こり得る未来、
そこから顔を背けるな。』
……これはさっきの死の問題と全く同じで、死に向かっては厳粛に取り組まなければならない。そしてこれ
は決して忘れないで、覚えておいてほしい。君達には必ず恐ろしい死が訪れる。
それと同じ。君達には起こり得る未来というのは無数にあるわけ。そして全てが順調にいくというのは、
そういう起こり得る未来いっさいをふまえた上での話なんだ。そのとき全てが順調だということが一番
納得できる。そして本当に順調だ。
そしてそれから決して目を背けてはいけない。何か自分の心の中にしこりがあって、それにふれたくない
としても、やぱっりかならずふれなくてはならないことがある。それがしこりである限り。(p30)
以上の書籍等をご希望の方は、下記のEメールに、書籍(CD、DVD)名、冊数、送り先の郵便番号、住所、名前を明記して、申し込んで下さい。
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