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C51(ワールド工芸・大鉄デフタイプ)の組み立て(2)

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エンジン部配管(説明書3/6)

上下関係があり、やや複雑な配管です。
配管の曲がり方は実機でもそれぞれ違うので、再現したい実機があればそれに従うのが楽ですが、特になければ固定しやすいように、まとめやすいように曲げればよいと思います。

●非公式側配管の組み立て

送水管

最初は0.5mm真鍮線による送水管です。

  1. 0.5mm真鍮線を現物合わせで曲げ、給水温め器と給水ポンプを結ぶようにしました。
      4箇所に配管止め(BD-2)を通してボイラーに固定しました。
  2. 前端は給水温め器の側面下部に当ててハンダ付けしました。
  3. 後端は給水ポンプの配管に当ててハンダ付けしました。
送水管の付け方

配管を付けている様子です。

  1. 位置決めを簡単にするために、初めに配管止め(BD-2)をいくつかボイラーに差し込んで固定しておきました。
  2. 前から曲げた真鍮線を刺し通していき、残りの配管止めも付けていきました。合計4個になります。

配管止めのつまみを強く押しすぎて、指に刺さないように注意です。

送水管の付け方

真鍮線は少し長めにしておき、前後の端を合わせてみて、少しずつカットしてちょうどよい長さにしました。この写真ではまだ前方がずれています。
長さが合ってから各部をハンダ付けして固定し、配管止め(BD-2)の長いつまみをカットしました。

砂撒き管の固定

2番目は0.25mm真鍮線による砂撒管です。なお公式側(反対側)は砂撒管が最初の配管になるので、ここで一緒に付けました。

  1. 0.25mm真鍮線を軽く曲げて砂撒管を作り、上端をサンドドームの穴に差し込んでハンダ付けしました。
  2. あとで別な配管が上に重なるため、砂撒管が浮かないよう、先ほど付けた配管やボイラー側面に押し付けて曲げました。
      あまり硬いもので強く押すと、柔らかいボイラーが凹むので注意です。
  3. 下端はランボードの小さい切り欠きに合わせ、ボイラー側に重ねてハンダ付けしました。
排水管の固定

3番目は0.3mm真鍮線による、給水温め器の排水管です。

  1. 0.3mm真鍮線をボイラーに巻き付くように曲げ、前後を折り曲げて配管を作りました。
  2. 上端は給水温め器の中央下部に当ててハンダ付けしました。
  3. ランボードをまっすぐにしてから、下端をランボードの穴に通して固定しました。
給水ポンプ排気管の固定

4番目は0.3mm真鍮線による、給水ポンプの排気管です。

  1. 0.3mm真鍮線の前後を曲げて、給水温め器の後部と給水ポンプの排気口に合うように調整しました。
    配管に配管止め(BD-2)を4個通し、それらの脚をボイラーに差し込みました。
  2. 前端は給水温め器の後部に当ててハンダ付けしました。
  3. 後端は給水ポンプの排気口に何となく当ててハンダ付けしました。
    最後に配管が浮かないように押さえながら、配管止めの脚を裏からきちんとボイラーにハンダ付けしました。

配管止めと配管も、ずれないように要所でハンダ付けしておきました。塗装してからずれてしまうと、そこだけ真鍮がピカピカして格好悪いので…。

給水ポンプ蒸気管の固定

5番目は0.3mm真鍮線による、給水ポンプの蒸気管です。

  1. 0.3mm真鍮線の前後を曲げて、キャブ前面の穴と、給水ポンプの吸気口に合うように調整しました。
  2. 途中の2か所を、配管バンド(BD-1)をU字形に曲げて、ボイラーに固定しました。
  3. 後端はキャブ妻板の穴に差し込みました。
  4. 前端は給水ポンプの吸気口に何となく当ててハンダ付けしました。
ハンドレールの固定

6番目はエッチングパーツによるハンドレールとハシゴです。

  1. 非公式側ハンドレール(F1-16右)をボイラーの穴に差し込み、ハンダ付けしました。
    今までのすべての配管の上側になります。
  2. ハシゴ(F1-13)を固定しました。下端はランボードの穴に差し込み、上端はハンドレールに固定しました。
止め弁の固定

7番目は0.5mm真鍮線による、止め弁と給水温め器を結ぶ配管です。

  1. 先に止め弁をランボードに差し込んでハンダ付けしました。
  2. 0.5mm真鍮線を曲げて、止め弁から給水温め器に向かう排気管を作りました。
    上端は給水温め器に、下端は止め弁にハンダ付けしました。
逆止弁の固定

8番目は0.5mm真鍮線による、給水温め器と逆止弁を結ぶ配管です。

  1. 先に逆止弁をボイラーに差し込み、ハンダ付けしました。
  2. 逆止弁に付いている配管も利用するため、前方に伸ばしておきました。
  3. 0.5mm真鍮線を曲げて、給水温め器から逆止弁に向かう排気管を作りました。
  4. 真鍮線の前端を、給水温め器の側面上部の温水出口にハンダ付けしました。
  5. 真鍮線の後端を、逆止弁の配管と突き合わせてハンダ付けしました。

これで非公式側の配管はいったん終わりです。残りは冷却管ですが、ボイラーをまたいで公式側と連絡するため、あとで行います。

ランボード前方のパーツ

前部ランボード上の部品を取り付けました。

  1. オイルポンプ箱(A1-13)を、模様が表になるよう折り曲げて箱にし、ランボードに固定。
  2. 調整ネジ(D-3)を固定。
  3. 点検蓋(A1-17)を折り重ね、裏側のピンをランボードの穴に差し込んで固定。
    点検蓋は公式側にも取り付けておきました。

●公式側配管の組み立て

今度は反対側です。

逆転棒
  1. 先に取り付けておいた砂撒管が一番下になります。
  2. 逆転棒(F1-7)をランボードに固定。後端はキャブの妻板の穴に差し込みました。
コンプレッサー配管

コンプレッサー関連の配管です。あらかじめ、ランボードがまっすぐになっているか再度確認しました。

  1. 冷却管(D-2)を折り重ねてハンダ付けし、ランボードに固定。
  2. 調圧器付きのコンプレッサー蒸気管(F1-20)を折り曲げ、ランボードとキャブ妻板上部の穴に固定。
  3. 蒸気管の上部は、配管バンド(BD-1)でボイラー上部の穴にも固定しました。
  4. コンプレッサー排気管(F1-18)を曲げ、ランボード上に固定。
コンプレッサー排気管の前端

コンプレッサー排気管(F1-18)の前端は曲げて長さを調整し、給水温め器の後部にハンダ付けしました。b

非公式側冷却管

ここで非公式側の冷却管を付けました。

  1. 冷却管(D-1)を折り重ねてハンダ付けし、ランボードに固定。
  2. 冷却管支え(F1-14)を固定。
  3. 冷却管の先端は、これまでの配管の上に重ね、ボイラーに沿って公式側に回しました。
公式側ランボードへ接続

非公式側から持ってきた冷却管は、次で付けるハンドレールの下をくぐり、逆転棒を避けるように曲げ、ランボードの穴に固定しました。

公式側ハンドレールの固定

これまでの配管の上に重ねて、公式側ハンドレール(F1-16左)を固定しました。

止め弁の固定

0.5mm真鍮線による、止め弁と給水温め器を結ぶ配管です。

  1. 先に止め弁をランボードに差し込んでハンダ付けしました。
    止め弁がハンドレールに少し干渉したので、外側に若干曲げました。
  2. 0.5mm真鍮線を曲げて、止め弁から給水温め器に向かう排気管を作りました。
    上端は給水温め器に、下端は止め弁にハンダ付けしました。

なお大鉄デフは後方に大きいので、せっかく付けた止め弁は、側面からは見えなくなってしまいます。

ハシゴの固定

最後にこれまでの配管をまたぐハシゴ(H2-3)を固定しました。

これでボイラー上部の配管類のまとめは終わりです。

●デフレクター

デフの折り曲げ

デフ(D-17右・D-17左)を組み立てました。写真は右(非公式側)のデフです。

  1. 上部の折り線より、デフ上端を車体内側に向けて、少し斜めに折りました。
  2. 裏側の補強部分を180度折り重ねます。
デフ補強の固定
  1. 折り重ねた補強部分をハンダ付けして固定しました。
  2. 取り付けステーは、デフの取り付け時に水平になるよう、根元から曲げます。
  3. ステーの先端は、ボイラー上部の穴に入るように曲げます。
デフの取り付け

組み立てたデフを車体に取り付けました。

  1. デフ下部の3本のピンをランボードとデッキに差し込み、傾きを調整しながら少しずつ固定しました。
  2. 上部の取り付けステーをボイラーの穴に差し込み、角度やデフの傾きを調整しながら、先端を固定しました。

あちこちから見ながら、ハンダ付け箇所を再加熱したりして、まっすぐに付くよう調整していきました。時間がかかる割に、うまくいった!と明確に思えることが少ないです。

●ランボード下の配管

ランボード下の配管

非公式側のランボード下です。

配管(F1-17)の数か所にある取り付け部を折り曲げてハンダ補強し、ランボード裏に固定しました。
あらかじめランボード下のハンダのはみ出しはきれいにし、ランボードも極力まっすぐにしておきました。

キャブ下の配管
  1. 取り付けた配管(F1-17)の一部は、空気溜めの裏側に重ねるため、少し車体内側に曲げておきました。
  2. 0.5mm真鍮線を曲げて給水ポンプの給水管を作り、キャブ下の配管と給水ポンプ裏の溝にハンダ付けしました。
ドロダメ

火室下部の角穴にドロダメを差し込み、ハンダ付けしました。

非公式側ランボード下の配管

公式側です。

  1. ランボード前方の配管(F1-21)の取り付け部を折り曲げてハンダ補強し、ランボード下にハンダ付けしました。
  2. 後方の配管(F1-19)の取り付け部などを折り曲げて組み立て、ランボードとキャブ下に固定しました。
  3. ホワイトメタルの分配弁を固定しました。素早くハンダ付けしましたが、熱ですぐ溶けるので、接着剤を使うのがよいと思います。
空気溜めの固定
  1. ホワイトメタルの空気溜めを、左右のランボード下にハンダ付けしました。※溶けます注意
  2. 非公式側の配管の一部を、空気溜めの裏側にハンダ付けしました。★溶けます危険
    いずれも接着剤が安全です。

これでエンジン部の配管はすべて終わりです。

●煙室扉

煙室扉の組み立て

初めの頃のC51キットでは、煙室扉は真鍮挽物とエッチング板を組み合わせて表現していましたが、今は真鍮ロストワックスになっています。

  1. 0.25mm真鍮線を丸めて手すりを作り、周囲の取り付けノブの溝にはめ込み、ハンダ付け。
  2. 取り付けた手すりの上部中央をカットし、ヘッドライトが入るようにしました。
  3. ヘッドライトを固定。
  4. 煙室扉ハンドルを固定。形状の違う3種(D-A・D-B・D-C)が付属しているので、好きなものを選びます。
煙室扉の取り付け
  1. 組み立てた煙室扉を取り付けました。
    説明書には、デフの取り付け足が当たるので煙室扉の一部を削るよう書かれていますが、大鉄デフの場合はデフの取り付けステーが少し後方にあるので、よほどハンダがはみ出していない限りは削らなくても大丈夫です。
  2. ホワイトメタルの前部ダミーカプラーを、M1.2×3mmネジで固定しました。
エンジン部上廻り生地完成

これでエンジン部の上廻りは生地完成しました。
とはいえ、全体の中ではエンジン部のみ、しかも上廻りのみです。まだ全然走れません。


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