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C51(ワールド工芸・大鉄デフタイプ)の組み立て(5)

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動力部の組み立て(説明書1/6)…塗装後

●フレームの組み立て

塗装後の車輪座・フレーム

塗装した車輪座とフレームです。
外側の側面から見える部分のみ塗装しています。

軸受けの塗装はがし

車輪座の取り付け部はマスキングしましたが、軸受けはマスキングしなかったので、目の細かい丸ヤスリで塗装をはがしました。
軸受けを削り込まないように、コソコソと転がすように作業しました。

小ギヤの固定

車輪座に小ギヤ2個をネジ留めしました。

  1. 1.4×2.5mmコナベネジ
  2. 車輪座(この写真ではH1-A)
  3. 小ギヤカラー
  4. 小ギヤ(穴の周囲の出っ張りが厚いほうが小ギヤカラー側)
  5. 小ギヤ軸
小ギヤの整形

小ギヤ軸の端にバリが出ていると、大ギヤが引っかかる恐れがあるので、取り付け前にヤスリで平らに整えておきました。

小ギヤの固定後

小ギヤを取り付けたところです。ギヤが軽く回るのを確認しました。
ネジが緩むと厄介なのでしっかり取り付けました。

小ギヤの固定

大ギヤをフレームにネジ留めしました。間に車輪座が入ります。

  1. M1.4×6mmコサラネジ
  2. 大ギヤ軸
  3. 大ギヤ(中央部の出っ張りが大きいほうが、N両ボス回転座側)
  4. N両ボス回転座
  5. 小ギヤを取り付けた車輪座(H1-C・H1-A)
  6. ギヤ側フレーム(H1-3)

4-5-6は通電する必要があるので、接触部に塗料が付いていたら剥がしておきます。

大ギヤの固定後

大ギヤを取り付けたところです。
車輪座が大ギヤを中心に軽くスイングできることと、大ギヤを回すと小ギヤも連動して軽く回ることを確かめました。

大ギヤの固定後(表から)

裏返したところです。こちらの面が車体の外側を向きます。
車輪座の下半分は、車輪や台車枠を取り付けると見えなくなります。

ベースプレートに取り付け

車輪座を取り付けたフレームを、ベースプレートにネジ留めしました。

  1. 貼り合わせ済のベースプレート(H1-1 + H1-2)
  2. 車輪座を取り付けたフレーム(H1-3)
  3. M1.4×1.5mmコナベネジ
ベースプレートに取り付けたところ

横の方から見たところです。写真左がテンダーの前側になります。

絶縁側車輪座の固定

ギヤのない側の車輪座を絶縁側フレームにネジ留めしました。

  1. M1.4×1.5mmコサラネジ
  2. N回転座
  3. 車輪座(H1-B・H1-D)
  4. 絶縁側フレーム(H1-4)

2-3-4は通電する必要があるので、接触部に塗料が付いていたら剥がしておきます。

絶縁側車輪座を固定したところ

ネジ留めしたところです。車輪座がN回転座を中心に、軽くスイングできることを確かめました。

絶縁側フレームをベースプレートに固定

絶縁側フレームを、ベースプレートにネジ留めしました。
絶縁側フレームとベースプレートは通電してはいけないので、プラ製の絶縁ブッシュと絶縁ワッシャーを挟み、電気的に両者を絶縁しました。

  1. M1.4×2.5mmコナベネジ
  2. 絶縁ブッシュ
  3. 絶縁側フレーム(H1-4)
  4. 絶縁ワッシャー
  5. ベースプレート
絶縁側フレームをベースプレートに固定したところ

ネジ留めしたところです。

  1. 絶縁ブッシュ
  2. 絶縁ワッシャー

●車輪の圧入

ゴムタイヤの位置

ゴムタイヤ付き車輪を入れる位置を確認しておきました。
矢印の2か所がゴムタイヤ付き車輪、他の箇所は普通の車輪です。

ギヤ軸のパーツ

圧入に必要なギヤ軸とワッシャー類を確認しました。

  1. ギヤ軸
  2. 車輪スペーサー
  3. SWワッシャー(H1-6) ★忘れがち

車輪スペーサーとSWワッシャーの間に、車輪座(軸受け)が入ります。

ギヤ軸を置く

ギヤ軸を車輪座の軸受けに置き、両端に軽く車輪を差し込みました。
車輪の金属軸が、車輪座の軸受けを通るよう注意します。

  1. 車輪スペーサー
  2. 車輪座(H1-B)
  3. SWワッシャー(H1-6)

ギヤ軸はあまり硬くないので、車輪を差し込むときに曲げないようにも注意です。
輪心を一緒にはめ込んで圧入することもできますが、今回は別々にしました。

車輪圧入

万力に挟み、ピンセットで車輪スペーサーやワッシャーの位置を直しながら、少しずつ圧入していきました。

  1. SWワッシャー(H1-6)
  2. 車輪座(H1-B)
  3. 車輪スペーサー
  4. 車輪座(H1-A)

圧入していき、車輪の金属軸が中央のギヤにぶつかったら完了です。目で見てもわかります。
少しぐらい、ぎゅっと押しすぎても大丈夫です(限度っていうものがあるでしょうけど…)。

圧入完了

順々に、4軸すべてを圧入しました。
ゴムタイヤの位置(矢印の箇所)を間違えないようにします。

1軸圧入するごとに大ギヤを指で回し、車輪が連動してスムーズに回ることを確認しました。

輪心圧入

最後にもう一度万力を使って、1軸ずつプラ輪心(矢印)を圧入していきました。
線路に載せて、軽く転がればOKです。

車輪の圧入は簡単なので楽しくできますが、あまり雑にやるとギヤがかみ合っていなかったり、車輪の金属軸やスペーサーで車輪座を挟み込んでしまい、回転しなくなったりすることがあります。ピンセットで少しずつ位置を直しながら圧入するのがよいと思います。

●モーターの取り付け

モーターの向き

モーターブラケットにモーターを取り付けました。

  1. 小さい突起を左下に、丸いくぼみがあるほうを上にしました。極性の表示はモーターの仕入れによって変わる?ことがあるので、線路の右側プラスで前進する向きに回転するかどうか、確かめてから最終的なハンダ付けをすれば安心です。
  2. モーターブラケットの接点を、モーターの端子に差し込みました。あとでハンダ付けします。
モーターの取り付けネジ

前側は、M1.4×1.5mmコナベネジでしっかり固定しました。

モーターの配線

ヤニ入りハンダ(最も普通に売られている、電気配線用や模型工作用)で、金属用フラックスは使わずにハンダ付けしました。

  1. モーターブラケットの接点をモーター端子にハンダ付け。
  2. 付属のリード線の端の被覆を剥き、モーター端子にハンダ付け。
モーターブラケットの取り付け

モーターブラケットを、フレームにM1.4×1.5mmコナベネジで固定しました。

リード線のハンダ付け

リード線の反対側は、絶縁側フレーム(H1-4)の上にハンダ付けしました。
あまりモタモタしていると、近くの絶縁ワッシャや絶縁ブッシュを溶かす恐れがあるので、それらの組み付けの前に予備ハンダをしておけば安心でした(忘れていました)。

一度線路に載せて通電し、モーターが回転することを確かめました。ウォームを付けていないので、まだ車輪は回転しません。

ウォームの取り付け

ウォームをモーター軸に差し込み、それぞれが大ギヤの中心に合うぐらいの位置にして接着しました。説明書に取り付け位置の図示もあります。

一方はモーターとの距離が特に近く、エポキシ系接着剤のはみ出しも怖かったので、先端のみロックタイト236で接着しました。
ロックタイトも、ウォームのらせんに沿って流れてしまうことがあるので、緊張します。

所定の時間、硬化を待ってから、余分なロックタイトをふき取りました。

ブレーキてこの接着

あとでもよいのですが、なくす前にD-14部品を床下に接着しました。

線路に載せて試走しましたが…具合がよくありません。
走りはしますが、カクカクと前後に細かく振動しながら進みますし、前進と後退でも走り具合が異なります。
また、しばらく動かしていると、モーターが異常に発熱しており、負荷がかかっているようです。

噛み合わせ調整

こんなときはたいていウォームの噛み合わせが固すぎるので、モーターブラケットの下に名刺の切れ端を1枚挟みました。

これで大変静かに、スムーズに走るようになりました。単体ならウェイトを積まなくても安定した走りです。
ホント噛み合わせが固いとろくなことがありません。

最終的な噛み合わせ

ちょっと前後のウォームでかみ合わせの深さが違うように見えてイヤですが(色んな箇所の折り曲げや取り付けのズレが出ているのでしょう)、走りは前進・後退とも良好なので触らずにおきました。
これで動力部の組み立ては終わりです。


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