Nゲージ蒸気機関車>蒸機の工作>C51(大鉄デフタイプ)の組み立て
動輪のクランクピンの穴にバリが出ているところがあったので、軽くヤスリ落としておきました。
他の車輪側面にヤスリが触れて、傷つけないよう注意します。
2017年のC53・C55から採用されたダイカスト輪心は、当初タイヤよりも黒っぽい仕上げになっていましたが、このC51ではタイヤと同じ色で、ピカピカな質感です。
プラスチック製の動輪押さえに、細いブレーキシューが付いているので(矢印の位置など6箇所)、曲がっていないか確認しました。
車体の内側や動輪側に寄っていると、動輪に引っかかることがあるので、少しずつ修正しておきます。
あまり大きく曲げると折れるので注意です。
動輪を3つとも主台枠の軸受けにはめ込み、動輪押さえとバネ板を取り付けました。
曲線線路の上で、どの方向にもスムーズに転がることを確認しました。
このあとも、何かを動輪廻りに取り付けるたびに、転がして確認します。
サイドロッドを左右両側に取り付けました。
サイドロッドは両側とも取り付けないと転がりにくいので、最初から左右とも付けました。この先のメインロッドやバルブギヤーは、片側ずつ取り付けて転がりをチェックします。
取り付けはあとですが、クロスヘッドとメインロッドを準備しておきました。
両者はカシメ済みです。ありがたや…。
特にメモしていない箇所でも、「あとで何か不調の一因になるかもしれない」と感じた場所は、磨いたりしています。
メインロッドは第一動輪ピンと干渉しやすいので、一部を曲げて少し外側に離すことがよく行われます。
今回はこのへんを曲げるよう例示されていますので、そのようにしました。
ずいぶん昔は、ロッドを途中で曲げないようがんばったりもしましたが、最近あまりロッドの調整自体に喜びは感じていないので(早く確実に走らせたい)、簡単に済ませています。
ただ、あまりがんばらなくても、うまくいくことがたまにあるんですよね。ピストン棒やスライドバーの角度とか、色々なことが関係しまして。
加減リンク・エキセントリックロッド・リターンクランクはカシメ済みです。ありがたや。
回転軸となる部分に曲がりがあれば調整し、スムーズに動くことを確かめました。特にリターンクランクの2つの軸は、なるべく平行になっていないと、まともに動かなくなります。
もっとも、このキットはリターンクランクをロッドピンにハンダ付けする必要があるので、その際に傾いたりしても調子が変わります。
ラジアスロッド(F2-1左・F2-1右)の事前曲げです。ステンレス製なので、180度折り返すところはポロリと取れてしまうことがあります。取れても割と大丈夫です。
非公式側(前進方向左側)から組み立てました。
ラジアスロッド後方のネジ穴(逆転軸の位置)を、モーションプレート台座の穴に重ね、内側からM1.0ネジ(銀色の小さいネジ)で留めました。
写真のようにロッドを斜めにし、あまりしっかり留めず、落ちない程度にしておきました。
まだ途中なので、もう少し不安定な状態でがんばります。
合併テコと加減リンクが軽く動くことを確かめました。
合併テコが動きにくいときは、ラジアスロッド先端や、バルブスピンドルガイドの曲がりを調整してみます。
加減リンクが動きにくいときは、モーションプレートの上部を少し外側に開くようにしてみます。このあたりの動きにくさは走行に影響します。
クロスヘッドとメインロッドを取り付けました。
これで片側は終了です。
線路に載せて色々な方向に転がし、スムーズに転がることを確かめました。
もうさんざんやっていますので、何も問題はなく、よく転がりました。
ダイカスト輪心は少し重いせいか、プラ輪心よりも安定して転がるような気がします(個人の感想です)。
片側がうまくいったので、もう片側も組み立てました。走行も問題ありません。
もし引っかかるときは、第一動輪ピンとメインロッドの干渉、ピストン棒が長すぎてつっかえている、ピストン棒やスライドバーの磨き不足、ピストン棒やスライドバーが斜めになっている、ピストン棒が入るシリンダーの穴が小さい、ブレーキシューが曲がっている、リターンクランクが傾いて付いている、など(その他色々あり)。
回りはするが動きがしぶいときは、まずリターンクランクの角度やカシメの具合、加減リンクとモーションプレートの間隔、スライドバーやピストン棒の曲がり、合併テコ上部周辺の隙間が狭いなど(その他色々あり)、でしょうか。
従台車を取り付けました。
今度は先台車です。
ボイラーを載せてもバネでフロントが浮くようであれば、少しバネをカットすればよいと思います。私の作例では、ボイラーを載せるとうまく沈み込んだので、カットしませんでした。
あとでボイラー側と合体するときは、一度車輪押さえと車輪を外します。
先台車・従台車が付いたので、改めて転がりをチェックしました。
問題なさそうです。
最後に、荷重分配用の補助ウェイトを、ウェイト板に接着しました。
もともと、このウェイトの重さがテンダーにもかかり、牽引力が増すという仕掛けだったのですが、現在ではエンジン側の脱線を防ぎ、安定して動輪を転がす役割のほうが大きいように感じます(個人の感想)。
これで下廻りは完成しました。
テンダーの動力部を連結して、走らせることができます。