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C51(ワールド工芸・大鉄デフタイプ)の組み立て(7)

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上廻り仕上げ

ナンバープレート塗装

ワールド工芸の付属ナンバープレートは、塗装と磨き出しは行われていませんので、他の部品と同様に自分でやります。
(以前は完成品でも磨き出しはありませんでしたが、今ではどうなのでしょう)
ひとまず全体を黒に塗りました。

磨き出し

平らなところに置き、サンドペーパー(ここでは800番)で凸部を磨き出しました。
細部がつぶれない程度に、ある程度はっきり文字が見えるまで行いました。

クリアー塗り

一度水洗いして磨きカスを取り除き、乾燥させました。
私の周りにいた蒸機は、ナンバーだけはいつもあまり汚れていなかったので、年月が経っても曇らないように筆でクリアーを塗っておきました。
使ったクリアーは、改良される前の、クレオスの瓶入りメタルプライマーです。改良前は透明だったため、プライマーとしてではなくクリアー代わりに使われることがありました(プライマーとしての評価はあまり高くありませんでしたが)。

小さいものですし、塗るにしても普通のクリアーで構わないと思います。

ヘッドライトに銀

ナンバーの塗りが乾くまで、ヘッドライトなどに色刺しを行いました。

  1. 前部標識灯に銀色を入れました。乾くのを待って、レンズを入れます。
  2. 後部標識灯には、黒塗りの上から黒マジックを塗って、少し色味の変わったツヤを与えておきました。
ロッド類に銀

ライトに銀を入れたついでに、黄色っぽい真鍮の色だったクロスヘッドや加減リンク、リターンクランクなども、銀で塗っておきました。

ちょっと新しい動輪の感想ですが、輪心がタイヤと同じ色つやになったため、走行中に回転するたび、カウンターウェイトがチラチラ目に留まって悪目立ちしているように感じました。
もしかしたら、自分で黒に塗って使うものだったのかもしれません。まあ、これはこれで、この模型の特徴だろうと思ってそのままにしていますが、やはり走行中は気になります。

火室下部の接着

赤く塗装しておいた火室下部を、ゴム系接着剤(Gクリアー)で表から貼り付けました。
別に実物がこの色というわけでもないですが、マイルールでハルレッドを塗っています。もしくは、黒にしています。…私は自分の印象に引っかかっているところしか着色しません(笑)。

安全弁、汽笛の接着
  1. 安全弁をゴム系接着剤で接着し、裏から少量の瞬間接着剤を付けました。
    瞬間接着剤の流れ出しや白化が心配なときは、エポキシがよいと思います。しかし私には、混合したエポキシの上に車体をベタッと落としてしまい、塗装をやり直したアホ経験があります。
  2. 汽笛の上部を接着しました。
    全体に細密化が進んだ現在でも、C51の汽笛はこの簡略型のままです。まあ汽笛は他社にもパーツがあるので、気になる方は自分で何とかされているかもしれません。

アロンアルファのノズル

余談ですが、いつの間にかアロンアルフアのノズルが変更されて、従来の細ノズルが付けられなくなっていたのですね(付属もしていません)。
とても使いにくくなって困っていたら、どなたかのブログで従来のノズルの根元をカットして使う方法を拝見し、やってみたらうまくいきました。ありがとうございます!

レンズの接着

銀が乾いたので、付属のライトレンズを接着しました。
微量の木工用ボンドで点付けしましたが、クリアー塗料で付けるなど色々あると思います。

窓ガラスの接着

手持ちの透明プラ板をカットして、ゴム系接着剤で貼り付け、窓ガラスとしました。
最近はキャブの側面ガラスしか入れていません。前後は空きっぱなしです。

透明プラ板は付属していませんが、ごく少量しか使わないので、キットの小部品が入っていた透明のブリスターパックの、ふたや底なども使えるかもしれません。

ナンバープレートの接着

乾いたナンバープレートを切り離し、裏面を平らにヤスって引っかかりを取ってから、ゴム系接着剤で正面とキャブ側面に貼りました。

ワールド工芸のナンバープレートの切り離しには、いつもタミヤのエッチングハサミを使っています。
裏面をヤスるのは、位置決めのために車体表面を滑らせても、塗装面にキズを付けないようにするためです。

ナンバーは何も考えていなかったので、適当に選んでC51 124 を使いました。

テンダー

残りはテンダーです。

  1. ナンバープレートを貼りました。
  2. 後部標識にマジックを塗りました。
  3. マグネ・マティックカプラー(MT-7)を取り付けました。アーノルドカプラーも付属しています。

組み立て

出来上がった部品

これまで数十時間かかって、とうとう部品がすべて揃いました。
これから組み立てです。

この程度の部品構成の簡単なキットがあったらなぁ…と、いつも思います。たぶん叶わないとも思います。
実現する一番簡単な方法は、完成品を買って、一度このへんまで分解することかもしれません…。それをキットとは言わんでしょうけども。

石炭の取り付け

部品の多いテンダーから組み立てました。

  1. 石炭ウェイトを入れました。
  2. 天板中央の穴から、M1.7タイトネジで石炭ウェイトを固定しました。

このキットは大丈夫でしたが、過去の作例には、このネジの頭が動力部を圧迫し、走らなくなる問題が起きたことがありました。

動力部の取り付け

動力部を床下に合わせ、4隅をM1.4×1.5mmコナベネジで固定しました。

試走

一度試走して、正常に走ることを確認しておきました。前後ともスムーズに走りました。

過去の作例では、モーター後部の端子が石炭ウェイトに接触してショートしたり、ウォームの端が石炭ウェイトに当たったりして、動かなくなることがありました(それぞれ、当たらないようウェイトを切削するなど調整)。

傾きのチェック

テンダーが前後左右に傾いていないかもチェックしました。
少し写真右側に傾いています。低いほうの動力部の取り付け部に、薄いテープを貼って高さを揃え、修正しました。

台車枠の固定

走行や傾きの調整が終わったら、4つの車輪座にロストワックスの台車枠を合わせ、M1.4×1.5mmコナベネジで固定しました。
車輪との間隔が狭いので、接触しないようにします。

下廻りだけで走行

ボイラー部と合体する前に、下廻りのみ連結して走行テストしておきました。
もしボイラー部と合体した後に調子が悪くなったら、どこかが接触したと考えられます。

ボイラー部を固定

最後にボイラー部と下廻りを合体しました。

  1. ネジ留めの際に邪魔になるので、いったん先台車の車輪押さえを外し、車輪も外しました。
  2. 前方の取り付け穴と、煙室下部のボイラーボスの位置を合わせ、M1.4×1.5mmナベネジで留めました。
  3. 後部の取り付け穴と、キャブ床板のネジ穴を合わせ、M1.4×1.5mmナベネジで留めました。
    従台車の後部にドライバーが通る穴があるので、従台車を外さずに留められます。

もう一度、先輪と車輪押さえを取り付けて合体完了です。
試走し、動きがしぶいなどの問題がもしあれば、どこが接触しているのか調べて修正します。

完成

いつもより相当時間をかけ、各部をよくチェックしながら組み立てましたが、今までよりうまくできなかった箇所が多々あります。それはもう悔しいです。しかし、走っている姿を見て楽しめる程度にはできました。

C51大鉄デフ 完成

C51大鉄デフ 完成 前方

C51大鉄デフ 完成 後方

C51大鉄デフ 完成 非公式側

C51はワールド工芸の看板商品のひとつだと思っていますので、公式サイトのトップの写真を他形式に譲ってしまったときは残念でした。今はEF58になっています。これも自信作のひとつなのでしょうね。
C51は形態の変化が多いので、今後も標準的なタイプの再生産のほかに、今までとは違うスタイルのものも登場するかもしれません。
(おわり)


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