Nゲージ蒸気機関車蒸機の工作>C51(大鉄デフタイプ)の組み立て

C51(ワールド工芸・大鉄デフタイプ)の組み立て(3)

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エンジン部下廻り(説明書4/6)…塗装前

下廻りの台枠やシリンダーブロックなどを組み立てます。車輪やロッド類の取り付けは、塗装後に別途行います。

●主台枠の組み立て

主台枠折り曲げ中

主台枠(A1-1)を折り曲げています。

  1. 前方にある左右をつなぐ部分は、先に折り曲げておきます。
    私は忘れてしまったので、ちょっと困りました。
  2. 左右の側板を、底板から直角に折り曲げました。
    普通のヤットコでは短かったので、細いラジオペンチを使いました。
  3. 後端も折り曲げておきました。
  4. 側板の内張りは次で折り重ねましたが、先に曲げておいてもよいと思います。

このへんの組み立ては結構大事です。左右の側板をなるべく正確な90度に曲げないと機関車が傾きますし、ねじれがないように気を付けないと走りが波打ってしまいます。

主台枠折り曲げ
  1. 側板の内張り部を180度内側に折り重ね、固定しました。
    動輪軸受けにハンダが大きくはみ出さないよう気をつけました(削り取る際に軸受けを傷めたくないため)。
  2. 後部に固定板(A1-10)をハンダ付けし、上面を平らにしました。ここをキャブの床に密着させ、下からネジ留めして上下を固定します。
荷重分配装置

荷重分配装置のてこ(ウェイト板)を取り付けました。

  1. A1-3・A1-4を貼り合わせ、先端の左右を直角に折り曲げてハンダ補強しました(小穴をふさがないよう)。
    これを後方から主台枠の内側に差し込みました。
  2. 0.3mm真鍮線を主台枠の外側から差し込んで両端を留め、ウェイト板がここを支点として上下に軽く動くようにしました。

真鍮線の両端は主台枠にハンダ付けしましたが、ウェイト板までハンダが回ると動かなくなるので、真鍮線の左右両端を少し折り曲げて抜けないようにするだけでもよいと思います。

転がりテスト

動輪の上に軸受けを合わせて置き、レールを転がしてみました。軽く転がります。
前後から見て、左右に傾いていないことも確認しておきました。

●シリンダーブロックの組み立て

バルブ蓋の折り曲げ

シリンダーブロック(A1-2)を折り曲げました。
前後のふたの部分が取れやすいような気がして(今まで取れたことはありませんが)、先に180度折り重ねてハンダ付けしてしまいました。
表裏を間違えないよう注意が要ります。

ハンダ削り取り

一部は表からハンダ付けしました。はみ出したハンダを先の細い彫刻刀(幅1.5mm平刀)で削り取っています。
もっとも、この部分は上下合体すれば見えなくなります。

側面の丸め
  1. 下部の丸い部分の折り目は、ヤスリできれいに削り取っておきました。
    丸めたシリンダー側面下部が接するので、出っ張りが残っているときれいにできません。
  2. シリンダー側面下部を、細い丸棒で曲げ、1/4周程度に丸みを付けました。斜めに曲がらないよう注意です。
底部の曲げ(緑の矢印が車体前方)

折り曲げて箱状にしていきます。

  1. 先に底部を90度折り曲げました。これを忘れると、あとで困ります。
  2. 前後の板を、側面に対して直角に折り曲げていきました。
外枠を閉じる
  1. 底板のピンを前の板に差し込み、接合部をハンダ付けしました。
  2. 開いていた一方の側板を閉じ、接合部をハンダ付けして全体を枠にしました。
外装板の貼り合わせ
  1. 模様の付いた外板を180度折り重ねて固定。裏側にハンダ穴もあります。
  2. 上部の折り目はヤスリで平らにしておきます。上下合体時、ランボード下に密着するためです。
スライドバー等取り付け

走行に影響する部品が出てきます。

  1. バルブスピンドルガイドを固定。
  2. スライドバー(F2-3右・F2-3左)をよく磨いて、ざらつきのないようにし、後ろからシリンダーブロックの前板までしっかり刺し通して固定。
    水平・平行に注意します。
  3. ドレンコック(F1-3)を固定。
  4. 先台車を留める穴に、M1.4タップを立てました。
カラー取り付け

先台車のL3.5カラーをハンダ付けしておきました。しかし、どうせあとでネジ留めするので、やらなくても構いません。

  1. L3.5カラー(真鍮パイプ)を、M1.4×4ネジで仮止めしました。
  2. L3.5カラーをシリンダーブロックの底にハンダ付けし、ネジを外しました。

●モーションプレート台座の組み立て

モーションプレート台座

モーションプレート等の台座となる F1-1を折り曲げて枠にし、後端ののりしろを重ねてハンダ付けしました。

モーションプレート台座の完成
  1. あとでラジアスロッドを取り付ける穴を、内側に折り重ねてハンダ付け。
  2. モーションプレートを折り曲げて形にし、後端を枠に固定。
モーションプレート台座の取り付け

できあがったモーションプレート台座を、向きに注意して主台枠の溝にはめ込み、左右に傾いていないことを確認しながら固定しました。
後ろのウェイト板の動きを妨げていないかを確認します。

シリンダーブロックの取り付け

先に組み立てたシリンダーブロックを主台枠の前端にはめ込み、固定しました。
左右や前後への傾きが、外観に出やすい部品です。

上廻りの仮合わせ

動輪や上廻りと仮合わせして、前後左右の傾きを確かめているところです。
結果、細々と問題があり、最後まで修正を繰り返すことになりました。

●台車類の組み立て

従台車バネ

従台車バネ(F1-2)の部品を組み立てました。

  1. バネの裏板を、模様の裏側に180度折り重ねます。
  2. イコライザーの前側の板を、表側に180度折り重ねます。
バネとイコライザーの貼り重ね

それぞれを折り重ねてハンダ固定したところです。

バネとイコライザーの折り曲げ

ここから立体になります。

  1. イコライザー前方を直角に曲げました。
  2. 担いバネの取り付け部が水平になるよう、バネに対して直角に曲げました。
左右のバネを平行にする

矢印の部分を少し曲げ、左右のバネが平行になるようにしました。

バネとイコライザーの取り付け

主台枠に取り付けました。

  1. 前方の板を、主台枠後部の下側にはめ込んでハンダ付けしました。
  2. 左右のバネの取り付け部の脚を、主台枠の穴に差し込み、ハンダ付けしました。
  3. 従台車を固定するネジの穴に、M1.4タップを立てました。

先台車と同じく、ここにはL2.0カラーをハンダ付けしておいてもよいです。私はあまり後部のカラーはハンダ付けしませんが、特に理由はありません。

底のタップ立て

ついでに、あとで動輪押さえをネジ留めする2箇所の穴にも、M1.4タップを立てました。

先台車の曲げ

先台車(A1-11)を組み立てます。
まず、左右側面を直角に曲げました。

側面部の折り重ね

側面部を180度外側に折り返して重ねました。

側面先端部の折り重ね

さらにその先端の2箇所を折り返して重ねました。
このあと、折り重ねた部分をハンダ付けし、また直角曲げした部分にハンダ補強しました。
軸受けにはハンダが回らないようにしておきます。

先輪押さえ
  1. できあがった先台車の上部後方の穴に、M1.4タップを立てました。車輪押さえをネジ留めする穴です。
  2. 車輪押さえ(A1-12)を直角に折り、隅部をハンダ固定しました。
従台車

従台車(H2-1)を組み立てます。先に、リベットの付いた外側の模様を折り重ねて貼り合わせたほうがよいと思いますが、なぜかあとに回してしまいました。

従台車折り曲げ
  1. 台車枠の前端部を、上側に90度折り曲げました。
  2. 後部を下側に90度折り曲げました。
  3. 軸受け部分を90度折り曲げました。

折り曲げ部分はすべて補強ハンダしています。

従台車完成
  1. 台車枠の模様の部分を外側に折り重ねました。これはやっぱり順序が逆でした。
  2. 側面を斜めに折り曲げ、左右の枠を平行にしました。
  3. 軸箱の部分をつづら折りにしてハンダ付けしました。
  4. 後部を直角に合わせて閉じ、ハンダ付けしました。
  5. 車輪押さえを留める穴に、M1.4タップを立てました。
  6. 車輪押さえ(H2-2)を折り曲げ、要所に補強ハンダしました。
動輪バネ

動輪の担いバネ(H2-4)も、折り曲げて補強ハンダしておきました。
動輪を取り付ける際、プラ製の動輪押さえと重ねて、主台枠の底部にネジ留めします。

上下仮組み

塗装後に正式に組み立てますが、いったん台車などを仮組みして、各部の歪みや傾きをチェックしておきました。
またまた問題があり、ずっと修正を続けます。


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