形ができたので、配管など細かい部品を付け加えていきます。
小さい車体にたくさん配管があるので時間がかかりますが、面倒な場合は適当に省略してもよいと思います。
配管には重なりのうえで上下関係があるので、どれを最初につけるかを考えて、説明書の図に番号を記入しておくと作業が楽になります。配管の曲がり具合や重なり具合は機関車によって多少違うことがあるので、無理せず組みやすいように組んでもよいと思います。多少の配管の違いで、これがC51に見えなくなってしまうようなことはないはずです。
最初は砂撒き管です。 付属の0.25mm線をサンドドームの穴に差し込み、反対側はランボードとボイラーの間の隙間に差し込んで固定します。 |
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忘れぬうちに、公式側に逆転機ロッドをハンダ付けしておきました。 | |
もう一度ひっくり返して非公式側に戻り、冷却管G-3を取り付けます。 G-3の先端の長い部分は反対側に回るので、根元で切り落とさないようにします。 2箇所の足をランボードに差し込んで裏からハンダ付けしたら、三角の配管ステーG-4を取り付けます。これらもランボードに差し込んで先に下側をハンダ付けすれば簡単です。 |
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冷却管の長い部分をボイラーの上側を通して公式側に回します。 さらに逆転機ロッドを乗り越えて、逆転機ロッドのすぐ後ろの穴に差し込みます。あまり長さに余裕がないかもしれません。 |
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ここから、このキットの肝である給水温め器の配管に移ります。 「蒸気機関車メカニズム図鑑」(グランプリ出版)の、P.95を開いておくといいですね。 まるでこのキットの組み立てのためにあるかのようなページです。 この本、半ばバイブル化しているようで、皆さんお持ちですね。 |
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(1)給水温め器排水管 給水温め器の中央下の穴と、ランボードの段の位置にある穴を、0.4mm線でつなぎます。 面倒なときは省略してもそんなに変ではありません。その後に発売されたバリエーションでは指示されていないこともあります。 |
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ハンドレールG-15を取り付けます。 裏からハンダ付けするのですが、前から2箇所の足は裏にハンダごてが入らず、表から少量のハンダで固定しました。煙室戸を先に付けてしまったので…。 |
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後ろ側には、ハシゴG-23をハンダ付けします。 次に給水ポンプをハンダ付けしますが、あとで後ろからの給水管を接続する裏側のミゾを、取り付け前に磨いておきました。 |
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(2)給水ポンプ排気管 給水ポンプを動かした蒸気を、加熱用として再利用するため、給水温め器に送り込む配管です。 このへんは配管が込み合うので、面倒なら省略候補かもしれません。キングスホビーのC51では省略されています。 |
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後ろ側は、給水ポンプの排気側に接続します。 いつものワールド工芸の蒸機と違い、給水ポンプの排気管はありますが、吸気管は省略されています。 |
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前側は、給水温め器後方の右から2番目に接続します。 | |
(3)給水ポンプ送水管 次の(4)気筒排気取り入れ管のほうが下側に来る場合があるので(説明書の作例もそう)、好みによって順番を変更します。 これは給水ポンプから給水温め器に、加熱前の水を送り込むパイプです。 |
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後ろ側は給水ポンプの太い送水管と接続します。ここでは給水ポンプからもともと出ている送水管を一部利用してつないでいますが、全部真鍮線で作ってもよいと思います。 | |
前側は、給水温め器側面の下側に接続します。 | |
(4)気筒排気取り入れ管1 これは実物では結構目立つパイプなので、私はもう少し太い0.6mm線を使いました。 |
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(5)給水管 まず逆止弁をボイラーに差し込んで固定します。 |
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給水管は0.4mm線で作り、赤い矢印の2箇所で接続します。 次に青い矢印の2箇所を、0.4mm線でつないで支えました。ランボードの下から0.4mm線を差し込んで給水管に突き当て、そこをハンダ付けしました。 |
これで非公式側の配管は終わりです。
給水温め機に出入りする配管は全部で7本あるので、残りは公式側の2本です。