機関部の下廻りを組み立てます。
難しくはありませんが、丁寧に組み立てないと走行性能が悪くなり、せっかくの機関車がただの飾り物になってしまいます。
主台枠は以前のキットでは曲げ済みだったのですが、今は板になってしまいました。柔らかい金属ですが、折り曲げスパンが長いので、短いヤットコですと曲げにくいものです。 | |
両サイドは、内側に折り込んで2枚重ねになります。 | |
その後両サイドを垂直に立て、後ろを直角に曲げてフタをします。 前後から見て、ゆがみがないかよく調べます。3つの動輪軸受けが平行になっていないと、悲惨な走りになります。 ただ、本当にペラペラな金属でできていて簡単に曲がるので、こうしたキットに精度を求めるのはちょっと無理です。 |
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牽引力増強装置のサブフレームは、今回は相当に簡略化が進み、ただの板になりました。 角棒は少し長いので、ニッパーで切ってヤスリで整えておきます。その後のキットでは角棒もなくなり、サブフレームの後ろを折り曲げて済ますようになっています。 |
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サブフレームの前端を、主台枠の側板の穴にはめ込みます。 上下に軽く動くことを確認します。 |
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火室下部を折り曲げて組み立て、サブフレームを取り付けた主台枠にハンダ付けします。 火室下部A-4の上部に、B-4板をまっすぐに取り付けるのが意外に難しく、てこずってしまいました。 |
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モーションプレート台座B-2を組み立てます。 模様をよく見て向きを確認します。 |
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四角く折り曲げて枠にします。この写真では、ピンセットでつまんでいる側が前側になります。 左右がきちんと平行になるように、また前から見て垂直になるように注意します。 |
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枠にしたら、左右についているモーションプレートを外側から折り曲げて先端を固定します。 | |
シリンダーブロックを折り曲げて組み立てます。 このあと箱型に折り曲げてから、シリンダーカバーの裏側の角穴にハンダを流して張り合わせます。箱型に曲げる前にこれをやると、折り目にハンダが流れて曲げられなくなってしまうことがあります。 |
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シリンダーカバーの下側を丸め、3つの穴にドレンコックを差し込んでハンダ付けします。シリンダーの内部にはハンダごてが入らないので、写真のように表面の内側からハンダ付けしています。 | |
組み立てたモーションプレート台座とシリンダーブロックを、フレームの溝にはめ込みます。前後を絶対に間違えないようにします(過去にやりました…)。シリンダーは穴が開いているほうが後ろになります。 これらの取り付けが曲がっていると、クロスヘッドやエキセントリックロッドがスムーズに動かず、動輪が転がらなくなりますから注意します。 |
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その次は従台車のバネです。 模様が外側になるように折り曲げ、板バネの部分にはさらに外側からバネG-26を張り重ねます。 |
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バネの下に伸びている固定用のステーは、内側に90度折り返しておきます。 写真は前から見たところです。 |
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主台枠の下側から取り付け、板バネの中央の出っ張りを、床板の穴にハンダ付けします。 | |
内側に折り曲げた取り付けステーは、フレームの片側2箇所の穴に差し込んで固定します。 | |
シリンダーの後ろからスライドバーを突き当りまで差し込み、水平になるようにしっかりハンダ付けして固定します。 |
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火室下部の前端に、ドロダメをハンダ付けします。 | |
先台車、従台車、動輪の下バネを折り曲げて組み立てます。 これでエンジン側の塗装前の工程は全部終わりです。 |
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上下がぴったり合うか確認しておきます。うまく合わないときは、ランボードの下、特にキャブ周辺にハンダがはみ出していないかチェックします。 |
次はテンダーです。説明書を見ると複雑そうに見えますが、そうでもありません。