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C51の組み立て(6)

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なぜか私はテンダーの組み立てに入る頃になってから模型を床に落とすことが多いので、気をつけていきたいと思います。
しかし、ここまでの過程ですでに2回落としています。
手に脂っ気がまるでありません。

テンダー貼り合わせ

テンダーは包装からそっと取り出し、内張りをまっすぐに張り合わせます。
説明書にも注意書きがありますが、角穴にハンダごてをごしごし擦ったりすると、薄い外板が歪んで見苦しくなるので気をつけます。
私はここだけはコテ先に少し多めにハンダを乗せ、コテが外板に当たらないようにしてジュッと付けています。

前妻貼り合わせ 前妻は、模様のついている板を赤の矢印のように180度折り返します。
上側は青線から90度ずつ谷折りします。
妻板固定 折り曲げたらテンダー前側に取り付けてハンダ付けします。
炭庫仕切り板取り付け(間違えている) 前方のステップやハンドル、石炭皿などを取り付けます。
なぜか炭庫仕切りF-7を前後逆に固定しています(間違えようもない部品なので信じられないことですが)。私はこれにいつ気付くのでしょうか?
給水蓋周辺 今度は後ろ側です。
仕切り板のリベットを折り重ねてから、水タンク蓋を丸穴に固定し、テンダー後部にハンダ付けします。固定してしまって構いません。
後部ディテール テンダー天板F-9をハンダ付けしたら、後部ステップ・カプラー開放テコを組み立てて取り付けます。

お召し仕様:ステンレス部品のK-1・K-2は、ここでハンダ付けしても構いません。塗装が乾いたら、彫刻刀やナイフで塗装をはがします。

床板とドローバー

まず床板F-1を落とし込んで固定します。
次に前ステップを組み立てますが、テンダー前部に差し込んで取り付けてからドローバーピンをハンダ付けします。

床板がしっかり固定されていることを確認してから、床板内側の不要部分を切り落とします。ドローバーの真後ろの部分を取り除くのを忘れないようにしないと、あとでギアが引っかかります。

公式側配管取り付け 公式側の配管は、G-24パーツをそのまま取り付けるだけです。
前端は90度折り曲げて、端梁の下あたりにハンダ付けしておきます。
非公式側配管取り付け 反対側はF-3パーツを取り付けてから、0.5mm線をハンダ付けして配管を表現します。
生地完成 あとは4つのテンダー台車枠(ホワイトメタル製)に取り付け座G-16を接着すれば、塗装対象になる全パーツが揃います。
ハンダのはみ出しなどをきれいにキサゲておきます。
終わったら洗浄して塗装します。

塗装がしっかり乾くまでの間に、動力ユニットを組み立ててしまいました。

車輪座に小ギヤをネジ留め

動力ユニットは、左右のフレームに分かれており、それぞれに2つずつの車輪座がついています。
公式側の2つの車輪座には、小ギヤが2つずつ付きます。

まず、小ギヤ軸の表面に出ているバリを、ヤスリできれいにします。
次に車輪座・ギヤスペーサ・小ギヤ・小ギヤ軸を、ビスでしっかり固定します(ねじ山を壊さないように)。組み立ててから緩んでしまうと、分解もできないので走れなくなります。
車輪座を2つ組み立てたら、小ギヤが指で軽く回るかをテストします。

大ギヤの取り付け

車輪座が組みあがったら、それを折り曲げたフレームH-6にビスで固定します。
フレームにはあらかじめタップを立てておくと楽です。

ビスは大ギヤ側から、大ギヤ軸→大ギヤ→(※)→ギヤスペーサ1→両ボス回転座→組み立てた車輪座→フレーム、の順に止めます。

■なぞ■
説明書では(※)の位置に「大ギヤカラー」という部品が示されていますが、付属しておらず部品表にもありません。説明書の間違いとみなして、この部品の存在は無視して組み立てましたが、問題なく走っています。

なお2010年頃のバリエーションより、動力部は高精度ギヤと称する新仕様のものに変わったので、多少部品構成が変わっています。

車輪座の付いたフレーム 取り付けた様子です。
大ギヤが軽く回るか、2つの車輪座が大ギヤを中心に左右に軽く首を振るかを確認します。
フレーム表側 表側はこんな具合です。
ギヤのない側のフレーム 今度はもう片方のフレームです。
ギヤがないのでずいぶん簡単です。
絶縁対策 ギヤのついているほうのフレームが向き合ったときに、大ギヤ軸と接触してショートしないよう、付属の絶縁シールをぴったり貼っておきます。
これはその後の高精度ギヤ仕様では必要なくなりました。
ベースプレート組み付け ベーク板のフレームベースに、左右のフレームをネジ止めします。フレームベースはあまり弾力がないので、無理な力を加えて割らないようにします。その後の高精度ギヤ仕様の動力ユニットでは廃止され、金属板と絶縁ワッシャを使う方法に変更されました。

モーターベースも組み立て、フラックスをきれいに洗い落として乾かしておきます。
軸穴を整える 車輪座の軸受けの直径は少し小さいので、車輪を取り付ける前にヤスリで広げておきます。
広げすぎは走行が不安定になりますが、左右の車輪座はそれぞれが独立して動くイコライザ構造になっているので、車軸が多少斜めになっても軽く動く程度の余裕は必要です。
直径2.5mmくらいが目安とされていますが、そこまで広げなくてもよいような気がします。高精度ギヤ仕様になってからは、軽くさらうだけで十分です。
駆動軸の組み込み

プラ製の駆動軸の片方(ギヤのないフレームのほう)に車輪スペーサを入れて軸受けに置き、左右から車輪を慎重に差し込みます。
片方の車輪は、車輪スペーサの内側に入り込みます。

4軸あるうち内側の2軸には、片側にゴムタイヤ付き車輪が付くので、説明書をよく見て間違えないようにします。

車輪の圧入 ある程度指でまっすぐ押し込んだら、万力のように平行圧入できる道具を使って、車輪をギヤの根元までゆっくり圧入します。
作例では、いくつかの車輪は指だけで最後まで入ってしまいました。
台車枠取り付けラグを折り曲げる 車輪をすべて取り付け、ちゃんと回転することを確認したら、車輪座の下側のラグを外側に折り曲げます。あとで台車枠をネジ止めするので、ネジを切っておきます。
回転チェック

線路の上でスムーズに転がることを確認します。

問題なければモーターを取り付けて配線し、通電してモーターが回転することを確認します。モーターには極性があるので、あらかじめ確かめておきます。
モーターへの配線には金属用フラックスを使わず、配線用のヤニ入りハンダを使います(フラックスが内部に染み込んでしまうと、モーターをだめにしてしまいます)。

うまく回転したら、モーターの軸にウォームギヤを差し込み、ウォームギヤの中央に大ギヤの中心が来る程度に位置を決めて、エポキシ系接着剤でしっかり固定します。
瞬間接着剤はモーターの内部に染み込む恐れがあるので避けたほうがよいようです。エポキシでも軸受けに付いてしまえばおんなじですが…。

ここまでの全パーツ この時点でもまだ、テンダーの部品の向きの間違いに気付いていないようです。
(ホント、絶対に間違えようがないところなんですけど、トホホ)

テンダーには4つの台車枠を取り付けておきますが、足回りの広い9mmゲージの悲しさで、前側の台車枠はステップに当たってしまいますから、当たる部分を少し切り落としておきます。


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