ランボードにボイラーを取り付け、キャブを取り付けます。ここまでが何かとゆがみの生じやすい、難しいところです。
これらをまっすぐに組み立てるのがコツですが、ランボードは薄いぺらぺらな金属板でできているので、なかなかうまくいきません。
ランボードは2枚重ねになっているので張り合わせるのですが、その前に全体をよく見て、まっすぐになっているか確かめます。これはとても大事です。前後からも見て、左右によじれていないか調べます。 | |
張り合わせの前に、コンプレッサーと給水ポンプの取り付け部を90度起こしておきます。 | |
前デッキの傾斜部を曲げておきます。角度がわかりにくいので、実際にデフのパーツに当ててみます。 | |
端梁は180度折り返しておきます。作成するナンバーによっては、切り取って別なパーツを使用することがあるので、説明書を見て使う部品を選んでおきます。 | |
ランボードがまっすぐになっているかもう一度確認してから、ランボードを張り合わせます。内側の角穴から接着剤を流します。これがこの機関車の背骨になるので、しっかり固まるまで待ちます。 | |
前後のボイラーを接着しますが、まずランボードに載せてみて位置を確認します。その後、中央の1箇所を仮付けします。本付けは、ランボードに固定するときに行ったほうがよいように思いますが、状況によるかもしれません。 | |
後部ボイラーの下半分は垂直になり、火室へと続きます。ここはキャブの内側にぴったり接合するので、ヤットコなどで形が合うよう整えておきます。 | |
ボイラーの前端は下側で何となく合わさっていますが、ここをぴったり合わせて接着してしまいます(下側に細いバンドが伸びていますが、固定の役に立っていないので切り取ります。 瞬間接着剤では薄い板の突合せ接着がしにくいので、内側にプラ板を当てて接着しました。 |
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ボイラーをランボードにかみ合わせ、前後の位置を調節してから取り付けステーの1箇所を仮付けします。 | |
もう一度、ランボードが水平になっているか、ボイラーと平行になっているかを、左右両側、前後、上下のすべての方向から調べ、OKなら他の取り付けステーもしっかり接着します。 少し目から離して確認してみると、さっきまで水平だと思っていたのに、少し曲がっていることに気付いたりします。さらに、前の日はまっすぐだと思ったのに、翌朝見ると曲がりに気付いたということも…。 このあと、前後のボイラーを忘れずに本付けしておきます。 |
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キャブは左右2箇所のツメをボイラー後端に差し込みます。一通り前後左右から確認して位置を決めたら、1箇所を少量の接着剤で仮付けします。 | |
あらゆる方向から曲がりがないか確認します。ボイラーに対してちょっと曲がっていますね。 | |
前後に傾いていないか確かめます。ランボードとボイラーが平行になっていないと、基準になるものがないため、まっすぐなのか曲がっているのかわからなくなったりします。 今ならまだ直せるので、時間をかけてしっかり調整します。 |
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OKでしたら火室を取り付けます。後部ボイラーとぴったり重なるようにし、ランボード下側と隙間がないようにします。 |
前方傾斜部には、網目状の部品(A-7)を表から重ね、裏から接着剤を流して固定します。 このとき、左右にずれがないか、折り曲げ位置がランボードと一致しているかを確かめて、しっかり位置決めしておきます。 |
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給水温め器箱は、よく似た部品が2個ついていますが、右が正解です。 説明書には、「煙室扉の逃げ 0.5mmほど削って下さい」とありますが、右の部品(J-1)ではあらかじめ削られています(場合によっては削り足しが必要なのかもしれません)。 |
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上部と前方の模様がついている板は180度折り返しますが、それ以外は折れ線を谷折りにして組み立てます。 | |
組み立てたら、2本の足をデッキ上面から差し込み、裏側で内側に折り曲げて接着します。 この箱の上面と、ランボード上部がなかなか平行になってくれません。 |
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煙室扉はボイラーと突き合わせになりますが、ぴったりと円周が一致するわけではありません。 上部を少量のゴム系接着剤などで仮付けして、前から見て曲がっていないかを確かめ、内側から少しずつ点付けして様子を見ていきます。 |
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煙室扉を取り付けたところです。少しC62らしさが感じられるようになります。 | |
これで車体の基本構造はできました。ここで前から見ると、ランボードが右に傾いていて、キャブは左に傾いていて…などとなっていると悲惨ですが、その場合はもう覚悟して接着をはがし、やり直すしかありません。 |