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C62の組み立て(接着剤) その6

組み立てが進むにつれて、何かと面倒な塗装が近づいてきて気が重くなります。

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テンダー

連続した平面が多いので、無理な力を加えて歪めたりしないように気をつけます。

外板の張り合わせ 2枚重ねになっている側板をぴったり重ね、角穴に接着剤を流して張り合わせます。
ハンダ付けだと歪みやすい作業ですが、接着剤なら簡単です。特にこういう平面同士の張り合わせは、瞬間接着剤が最も効力を発揮する場面です。
前妻のかみ合わせ 左右をかみ合わせ、裏側から接着剤を流して固定します。
前妻の外板を接着 表から前妻を重ね、クリップで止めて裏から接着します。前妻の上端がテンダーの側板と同じ高さになるか、下端がぴったり合うかを確認してから接着剤を流します。
石炭皿の接着

前方のハンドルや配管は180度折り返して接着し、中央に石炭皿を接着します。
ドローバーは根本から前方に曲げ、先端に連結ピンを接着します。

ドローバーの根本から下側に出っ張りがあると、あとで動力のギヤが干渉することがあります。

後妻の接着 後妻も表からぴったり重ね、クリップで留めます。
内側から手すり受け(D-8)を差し込んだら、そちら側の角穴に接着剤を流して一緒に接着します。
ステップの接着 後妻の反対側にはステップ(D-5)を差し込み、その脇の角穴に接着剤を流します。
ライト、開放テコの取り付け テールライト、カプラー開放テコを差し込んで接着します。上部にはゼリー状瞬間などでライトを接着します。
テンダー側板が少し長いので、気になる時は少し削っておくとよいです。
手すりの取り付け 表側に出たD-8には、0.6mm真鍮線を差し込んで接着します。
カプラーポケットの取り付け カプラーポケットを曲げて、後妻下部に接着します。
ウエイト台の接着 ウエイト(石炭)を載せるための台(D-3)を、側板内側の穴に差し込んで、しっかり接着します。
接着剤が十分固まったら、矢印4箇所をそっと切断して、中央の板を切り取ります。
給水口付近 給水口周辺の部品を接着して組み立てます。この部品はあとでウエイトの上からはめ込みますので、テンダー本体に接着してはいけません。
底板 底板の梁を折り返し、先端を90度折り曲げて接着します。差し込んだ突起が上側に出ますが、テンダー本体の床にはこの突起を避ける穴が空いているので、そのままでも大丈夫でした。
そのほかの配管表現なども、説明書を参考に折り曲げます。
底板の真鍮線

非公式側には0.6mm真鍮線を取り付けるので、前後の輪になっている部品を下側に曲げ、直角にひねっておきます。中央2箇所のステーは適当に内側に折り曲げて、真鍮線に接着します。

これらの床板は、テンダー本体には接着しません。接着すると、動力ユニットを取り付けられなくなってしまいます。

ウエイトの加工

ウエイトは少々きついことがあるので、無理なくはめ込めるように外側をヤスリで削ります。無理に入れると外板が曲がったり、最悪の場合接着がはがれたりする恐れがあります。

「ゆうづる」時代の場合、増炭枠の付く位置(赤線のあたり)を少し削りますが、増炭枠の接着部はとても薄いので、あまり極端に削らなくてもよいようです。この作例は何も考えずに削ったので、削りすぎです。

増炭枠 増炭枠は、内側に折り返すよう説明書に指示がありますが、折線の様子を見ますと逆ではないかと思います。

塗装

これで塗装の必要な部品はすべて用意できました。

部品の確認

塗装の前に、細部をよく見て、接着剤のはみ出しなどを削り取って修正しておきます。ハンダと違い、瞬間接着剤のはみ出しはわかりにくいですが、塗装後はハンダ以上にはみ出しが目立ってしまいます。

ボイラー下部ふさぎ板、キャブ下のステップと高さ調整板、ナンバープレートも塗装が必要なので、用意しておきます。

クレンザー、中性洗剤などを使い、歯ブラシなどでよく洗って十分乾燥させておきます。

スライドバーは塗装しないので、テープなどでマスキングしておきます。また、ナンバープレートはあとで金属部分を磨き出すので、プライマーを塗らないほうが簡単です。

塗装

マッハの「メタル用シールプライマー」を、約1.5〜2倍に薄めて下塗りします。あまり薄めるとプライマーの効果が弱くなるかもしれませんが、あまり濃いと表面に細かいデコボコができてしまうので、慣れないうちはやや薄めのほうが塗りやすいかもしれません。ただし、あまり薄いとタレやすくなります。マッハのプライマーがないときは、クレオスやタミヤなど手に入るものを使います(運悪くはがれたら、そこだけ塗り直しましょう)。

本塗装は、Mr.カラーのセミグロスブラックとつや消しブラックを半々ぐらいに混ぜ、レベリング薄め液で3倍に薄めて塗りました。

缶スプレーで塗るときは、デフの裏側などが塗りにくいので、慣れないうちは塗りにくいところは無理に塗らず、筆塗りなどを併用したほうがきれいにできます。

次は動輪と各種ロッドです。C62は可動範囲に余裕があるので比較的簡単です。


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