デフを取り付け、ランボード下部の部品を取り付けて、エンジン側の上廻りを完成させます。
デフは接着剤でも意外にちゃんと付けられます。瞬間接着剤の細いノズルを裏側にまわして接着するなど、ハンダ付けではできない芸当も可能です。
デフは裏側に折り線がついているので、上部を内側にほんの少し曲げます。 ※C62のデフの曲がり方はごくわずかです。よく確かめないと、つい曲げすぎてしまいます。 |
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上部取り付けステーを内側に折り曲げ、位置をぴったり合わせて少量の接着剤で仮付けしました。 デフ下側からのほうが合わせやすければ、そちらが先でもよいと思います。…私は普通は下側から付けています。 |
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デフ下側を合わせ、まっすぐについているかどうかにらみを利かせながら、下端の水平部を仮付けします。 横から見て、デフが前後に傾いているとかなり悲惨ですから、傾斜部を先に接着しないほうがよいように思います。 |
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少し離れたところからも見てみます。度の強いめがねをかけているときは、近くで見たり、レンズの端のほうで見たりすると、歪んで見えることがあります。 デフをまっすぐに取り付けるのは大変難しいので、あとで多少曲がっていることに気付いても、くよくよしないでおきます。 |
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前デッキの裏側に、ダミーカプラーを取り付けるためのネジを切っておきます。 | |
ダミーカプラーは、カプラー補助板に接着し、下からネジ止めします。カプラー補助板は、番号のない独立した板の形で含まれています。 端梁の上部にある4本のテコ受けを、説明書を参考に90度ひねり、そこにカプラー開放テコをはめ込んで接着します。カプラー開放テコは、22号機のみF-7を、それ以外はF-19を使いますが、真鍮線で好きな形に作るのもよいと思います。 |
コンプレッサー、給水ポンプなどを取り付けて配管します。
コンプレッサーと給水ポンプを取り付けるため、取り付け座を差し込んで接着します。 | |
ランボード屈曲部の裏側に出ている、逆転レバーの取り付け足をきれいに削ってから、コンプレッサーをしっかり接着します。 火室に配管を2本取り付けますが、調圧器のついている配管は、コンプレッサーとランボード上の蒸気管を結ぶような位置に接着します。最後にドロダメを接着します。カーブで従台車に当たるようなら、下側を少しカットします。 |
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反対側に給水ポンプを接着します。 給水管は適当な長さに曲げ、後ろ側を三方コックのあたりにクリップ等で止め、前側を給水ポンプの裏側にしっかり接着します。 |
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固まったら、後ろ側を三方コックの裏側にしっかり接着し、最後にチリコシを取り付けます。 強度確保ということで、実物とは少し配管の様子が違いますが、ワールド工芸の蒸機はどれも概ねこんな感じになっています。 |
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煙突の真下のあたりには、上下をネジ止めするためのボイラーボスを接着します。取り付け穴が中央に来ていないときは、ヤスリで穴を広げ、ちょうど真ん中になるように接着します。 | |
左右の放熱管とエアタンクを取り付けます。C62のエアタンクは左右で長さが違うので(マイクロエースのC62は全部同じ長さですが)、間違えないようにします。 放熱管の前後は内側に曲げます。公式側では、コンプレッサーに結ばれているように曲げるとよいでしょう。 下廻りを取り付けると、エアタンクの下側にリターンクランクが当たることがあります。あとで削らなくてはならないかもしれません。 |
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非公式側前方のランボード下に、オイルポンプ箱を接着します。 | |
これは実物では、加減リンクの動きをちょいと拝借して動いております。 (写真はホームに入ってきた実機です。かつては、私たちの手の届くところを走っていたのに…。) |
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破損しやすい前ステップは最後に取り付けます。 接着面積をかせぐためと補強をかねて、0.5mm厚のプラ板を三角形に切って角に貼り付け、この面が端梁の裏に密着するように接着しました。 |
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上廻りは完成です。ここまでで1回机から落としています。指先に柔軟性も脂っ気も全然ないんですよ…!年齢には勝てません。 |
製作していくうちに瞬間接着剤が湿気てくるのか、硬化時間がどんどん長くなってきました。待ち時間が長くて進みが悪いです。