[旅日記表紙へ]     [旅行記録を開く]      [写真展へ]       ホームへ

2000夏の北海道旅行(20回記念旅行)・旅日記

[8月14日 出発] (8月15日 神威岬) [8月16日 その1・天売島] 
[8月16日 その2・焼尻島] [8月17日 美瑛]
 [8月18日 知床半島 前編]
[8月18日 知床半島 中編] [8月18日 知床半島 後編] [8月19日 函館・大沼公園]

8月15日

 

ちょうど、南千歳を過ぎた頃目が覚めました。窓の外を見てみると、「曇っている・・・・。」あまり天気は良くないようです。
「はまなす」は定刻に札幌駅に到着しました。ホームに降ります。
「う〜ん、帰ってきたな〜」の一言。
車庫に戻る「はまなす」を見送り、隣のホームに快速「ミッドナイト」が到着。一度改札を出て、駅前のコンビニで朝食を買い込み、6時50分発の小樽行きに乗り、札幌をあとにします。

 「オホーツク1号」「北斗4号」の回送とすれ違い、札幌運転所を通過。ほしみ駅を過ぎると、石狩湾を眺めながら走ります。この区間の景色、僕は結構気に入っています。だけど、空はだんだん重い雰囲気に・・・・。そしてポツポツと・・・。
小樽駅に着いたときには、かなり本降りになっていました。初日からこの天気では、この先どうなる事やら・・・・。

 バス乗り場で、乗車券を購入し8時5分発の神威岬行きのバスで、小樽を後にします。
降りしきる雨の中、小樽の市街地を抜けてしばらく海を見ながら走り、30分程で、余市駅に到着。余市を出るといよいよ積丹半島に足を踏み入れる事になります。
 と、さっきまで降り続いていた雨が止んで、空も明るくなってきました。しばらくすると海が現れます。あとはずっと海岸線を走っていきます。
海岸の至る所では、キャンプ場を併設しているのか、テントを張って海水浴を楽しんでいる人達がたくさんいます。それにしても、海面がもの凄く綺麗です・・・。

ローソク岩
こちらが、ローソク岩です。

またこの海岸線には色々な奇石があり、目を楽しませてくれます。中には、花瓶を逆さにした様な、「よく立っているな〜」と思わせる岩まであり目を奪われます。そしてしばらく走ると、細い岩が一本立った、「ローソク岩」なる岩が現れました。たしかにローソクの様です・・・。
 バスは相変わらず海岸線を、右に左に走っています。と、変な看板を発見。「トンネルに人がいる!」思わず「?」だったけど、次の瞬間にすぐ答えが分かりました。
とにかく、トンネルが狭い! 歩道なんて物は無く、バス同士がすれ違うのがやっとの状態。しかもトンネルカーブも多く、普通車とさえすれ違えない所もある。この先ほとんどのトンネルがこうだ。そして間もなく市街地が現れ、古平地区を通過し、しばらく走って美国に到着。

 美国でバスは5分間のトイレ休憩(?)となります。
結構立派な待合室に入り、パンフをあさります(笑)。ここ美国のバス停からすぐそばの所に、黄金岬への遊歩道があります。今度来たときはぜひ行ってみたい・・・・。

美国を出発したバスは、内陸部を走ることになります。
およそ30分くらい走ると再び海岸線を走り、国道から別れて急坂を上り、ようやく神威岬に到着しました。
 バスから降りてとりあえず、300円のリンゴジュースを探そうとレストラン?に入ろうとしますが、あまりにも人が多いのでパス。
ちょうどソフトクリーム屋が開店したので、今旅行初のご当地ソフトを食します。なかなか美味しい・・・・。

神威岬への門
「女人禁制の地」の看板がある門

神威岩
岬先端の景色。眼下には神威岩が・・

さて遊歩道を歩いて岬先端を目指します。ゴムのような感触の舗装路ですが、かなりきつい坂道です。日は射していないものの、かなり暑い・・・。そして、16kg のリュックもきつい・・・。
 坂を上りきると木で出来た門があります。その門には、「女人禁制の地・神威岬」の文字が・・・。

 ここから遊歩道は細く砂利道となり、まるで登山道のようです。つい昨年の大雪・黒岳登山が頭をよぎります。
細い道を上り下り、眼下に広がる海の、あまりの美しさに目を奪われながら歩くこと20分くらいでしょうか・・・。神威岬灯台に着きます。そして、その先が岬先端です。
ここからの眺めがまさに絶景・・・。海もまたすごい透明度で美しい・・・。眼下には、神威岩が・・・。
ず〜っとここで景色を眺めていても飽きないだろう。が、あまりに人が多い・・・・。やっぱりシーズンオフに来るのが一番かも・・・・。

 しばらく眺めた後、再び険しい遊歩道を歩いて戻ります。それにしても暑いです。
 とりあえずさっきの門まで戻ってきました。しかし、時間はたっぷりあります。そのまま左に延びる遊歩道に入り、展望台をめざします。途中古い灯台のような物を通過し、歩くこと10分くらいで展望台に到着。

神威岬
展望台から眺める、神威岬。

ここから眺める神威岬がものすごく良い景色です。海へ向かって延びる岬がダイナミックで気に入りました。
少し眺めた後、バス停のある駐車場まで戻り、レストランで昼食をとります。もちろん「ウニ丼」が目当てです。しかもお盆セールと言うことで、2300円が2200円に割り引きサービス中・・(あまり変わらない気が・・・・)
レストランと言うこともあり、あまり期待していなかったのだが、これがすごく美味しい・・・。ウニも甘みがあってすごく美味。さすが積丹!大満足で12時20分発の、小樽行きバスに乗り込みます。
 このバス、行きの路線バスタイプと違い、都市間高速バスを使用しています。もちろんトイレ付き・・・。この差は一体・・・。
この小樽行きは、来るときとは違い、積丹岬側を経由します。深い森の中を走り、国道に出るとあとは行きと同じコースをたどります。

 美国を出発し、古平を過ぎた辺りでウトウトしてきて・・・・。気が付いたら余市市街を走っていました。しかも10分ほど遅れています。そしてまたウトウトと・・・・。
ふと気が付くと小樽市街の側まで来ています。しかも20分近く遅れているうえ、渋滞にはまっています・・・・。「まずいっ」このままだと14時55分発の札幌行きに間に合わない・・・・。
 バスと列車の乗り継ぎの場合、基本的に15分以上の余裕を持たせているのだが、今回は20分の余裕でもダメということか・・・・。結局バスは、14時53分に小樽駅前に到着。
「あと2分」
 一か八か重いリュックを背負って、改札へ走りホームへ出ますが、すでに出発していました。1分の差でした・・・・。「つかれた・・・・」
仕方なく15時15分発の「快速エアポート」に乗り込みます。

札幌には15時48分に到着。札幌からは、羽幌行き高速バスに乗り換えるのですが、16時10分発なので、急いで札幌駅バスターミナルへ向かいます。
 窓口で乗車券を購入し(予約済み)、一息ついたところへバスが入って来ました。トイレ付きハイデッカーバスです。座席指定で、席番は2A、もちろん禁煙席です。乗車率は20〜30%と言うところでしょうか。ちょっと拍子抜けするほど少ない乗客です。

 札幌を出発したバスは、一般道を走り札幌市街を抜けて、一気に日本海へ出ます。あとは国道231号線を海岸線に沿って北上するだけです。雲が多かったものの、日本海に沈む夕日も見れて満足です。
 札幌を出て2時間くらいで、増毛ターミナルに到着。ここで5分ほど休憩したのちしばらく走ると留萌に到着します。留萌からは国道232号線、通称「日本海オロロンライン」を走ります。

 去年の夏、レンタカーで走ったのと同じコースです。とはいえ日もとっぷり落ち、車内のTVを見てすごします。と、小平に入った辺りからフロントガラスに水滴が・・・。雨が降ってきました。しかも、苫前町に入ると本降りに・・・・。
明日は今旅行のメインである、天売・焼尻島なのに・・・・。
 苫前を過ぎると雨は止んできて、羽幌には19時35分頃に到着。時刻表に記載してある時刻より30 分近く早い時間に、少し戸惑いを覚えつつ羽幌に降り立ちます。雨はすっかり止んでいます。そして今夜の宿、「富士屋旅館」はバスターミナルの側にありました。

夕食
富士屋旅館での食事

今夜の宿「富士屋旅館」は、バスターミナルの斜め前です。
JR協定旅館ですが、どちらかというと旅館より民宿に近い感じです。部屋に案内されたあと、さっそくノートPCの充電に取りかかります。
 二日ぶりのお風呂に入ったあと、食事を頂きます。生ビールがすごく美味しい・・・(笑)料理も美味しい。最低宿泊料金(7500円)で、これだけの料理が出るとは、満足です。
食事のあと、HPのアップとメールを送り、明日の好天を祈りながら夢の中へ・・・・。
「明日は、天売島・・焼尻島・・・・♪♪・・・」

 

↑一番上へ 

[前のページへ]         [次のページへ]