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2000夏の北海道旅行(20回記念旅行)・旅日記

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 (8月18日 知床半島 前編)
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8月18日 前編


定刻に札幌を出発した「オホーツク」は、ほどなくして苗穂駅を通過。
 と、急にストップして動かなくなりました。しばらくして車内放送があり、「22時10分頃、白石−苗穂間で人身事故が発生し、すべての列車が止まっています。しばらく・・・・」との放送が入ります。まあ、「そのうち動くだろう」とタカをくくっていたのだが、動く気配はなし・・・。
 しばらくして外が気になり、寝台側のカーテンを開けて外を見ると、パトカーが赤灯を付けて3台停まっている。そして、警官が懐中電灯をもって、この列車の周りを走り回っている・・・。
 しばらくして、「この列車の前方100メートルの所で現場検証をしているため・・・・・・・・」との
放送が入ります。見ると、隣の線路の前方に、快速「エアポート」が停まっている。どうやらこの列車がやったらしい・・・・。
 そしておよそ1時間後に、列車はゆっくりと動き出し、野次馬や警官、投光器で明るく照らされた現場を通過し、走り出します。

 この「オホーツク9,10号」の場合、札幌−網走間はおよそ8時間。
それに対し、「オホーツク1〜8号」の場合は、5時間20分ほどで結んでいるので、これくらいの遅れは、何でもありません。
翌朝目が覚めると、予想通り定刻に戻っていました。外は曇っています・・・。

網走到着
網走に到着したものの・・・

6時15分、定刻に網走到着。6時44分発の釧網線・釧路行きに乗り換えます。
 6時23分、1番ホームから「オホーツク1号」が札幌へ向けて出発し、そのあと金華行きの普通列車が入ってきます。
 と、ここで「さっきから何か足りないな〜」と思っていたんですが、忘れ物に気が付きました。
「朝食、車両の中だ・・・・」
ちょうど検修庫の方がいたので、事情を話して手動でドアを開けてもらい、朝食を取り戻します。
ホームに出てお礼を言った直後、「オホーツク9号」の回送は、車庫の方へ・・・。まさに間一髪でした・・・。

 釧路行き列車は、キハ54+40の2両編成。
オホーツク海を眺めながら、さきほど取り戻した朝食の「おにぎり」を食べます。この辺の天気はすごく良いのだが、はるか先にある知床半島には分厚い雲がかかっています・・・・。
不安・・・・・。

 7時22分、知床斜里駅に到着。
ここから、7時55分発の斜里バス「知床大橋行き」に乗り換えて、ウトロを目指します。乗客は
結構乗っています。
斜里を出発したバスは、しばらく走った後オホーツク海に出ます。天気は相変わらず、曇り・・・。

オシンコシンの滝
オシンコシンの滝です。

バスは国道をそれて、オシンコシンの滝へ。ここでバスの運転手さんの好意で、バスの外に出て写真を撮ることが出来ました。
わずか30秒ほどでしたが、こういうサービスは初めてだったので、嬉しかったですね。
 その後国道に戻り、しばらく走ると、ウトロ市街に入ります。見慣れた町並みを眺めていると8時50分、ウトロバスターミナルに到着しました。
 ここで下車したのは、数人の地元客以外は、意外にも僕だけでした・・・。

 リュックから必要な物をザックに移し、バスターミナル近くの「ボンズホーム」へ。
この「ボンズホーム」は民宿と喫茶店を併設しているお店で、貸し自転車も扱っており、2年くらい前のG.Wに来た時も、ここでMTBを借りています。
 自転車を借りる際、おかみさんに「知床大橋まで行く」と言ったら驚いてました。
「無理じゃないかな・・・、チャリダーの人達が一日かけて往復するところだから・・・・」と言っていた。しかし、引き返すことは出来ません。MTB号を借り、いざ知床大橋目指して出発します。

 今回、自転車で知床大橋まで行くのですが、これに対し一つの事を決めていました。
以前自転車で知床五湖に行ったときは、2時間くらいで到着しました。目的の知床大橋はさらに15キロ先にあります。
 今日は18時のバスで帰るので、ウトロには17時半までには必ず到着しなくてはいけません。そうなると滞在時間はおよそ8時間ほど。そこで、出発してから3時間半を経過した時点で、引き返す事を決めたのです。

 オロンコ岩を眺めながらウトロ港沿いを走り、いよいよ上り坂に差し掛かります。そしてあとは、自然センターまでずっと上り坂になります。
 ギアを一番軽くした状態で走り続けます。どんな上り坂でも、自転車を押して歩くより、どんなに遅くても自転車を漕いだ方が早く進めるのです。きついですが・・・・。
 上り始めて、10分くらいでしょうか。夕日の名所「プユニ岬」に着きます。ここからはウトロ港の全景が眺められます。
 「プユニ岬」を過ぎて、ひたすら上り坂を走りきったところが「知床自然センター」です。ウトロを出発して、30分くらいでしょうか。まあ、こんなものでしょう。

 現在、知床五湖より先は交通規制をかけており、車やバイク出来た人達は、ここでシャトルバスに乗り換えなくては行けません。もちろん自転車・徒歩はフリーパスです。
 この交通規制は昨年から行われており、期間は7月下旬から8月中旬までの混雑期です。知床半島の自然保護が目的です。

エゾシカを発見
エゾシカを発見しました。

「知床自然センター」を通過すると、しばらくは滑らかな道が続きます。と、草原の中にエゾシカの親子がいます。
自転車を降りて写真を撮りますが、なかなかカメラ目線をもらえません(笑)。
エゾシカは他にも2頭くらいいましたが、今の知床でエゾシカ自体はさほど珍しくはないそうです。生態系が変わっているのか、エゾシカの個体数自体が増えていると聞いたことがあります。

岩尾別付近
岩尾別付近を眺める・・

しばらくすると、急な下り坂がつづきます。このへんが岩尾別です。この坂からの景色がまた良いんです。
 坂を下りきった所にある、「岩尾別ユースホステル」を通過し、岩尾別温泉に続く道を右に見ながら、今度は断続的に続く上り坂を走ります。
 途中で自転車を降りて歩いたり、自転車に乗ったりしながら坂を登り切ると、今度は、平坦な道と上り下りが交互に続きます。
交通量は少ないものの、知床五湖までの車やバイクが時折走ってます。
 去年知床峠を歩いた時もそうでしたけど、ライダーの方達が、すれ違う時や追い抜いていく時に挨拶をしてくれて、すごく嬉しいですね。

 しばらくして道路脇に廃屋が現れると、知床五湖ももう少し。
直線区間に入り、緩やかな上り下りを繰り返してしばらく走ると、知床五湖と知床大橋の分岐点に到着。ここで一度知床五湖レストハウスに寄るため、五湖方面に進みます。
が、ここで急にキリが濃くなってきました・・・。天気が・・・・。
 そして、ウトロを出発しておよそ1時間20分くらい、10時50分頃、知床五湖レストハウスに到着しました。

 知床五湖レストハウスで、一休みします。
レストハウスの売店で、特製「野いちごジュース」に「じゃがポテト」を買い、軽めの昼食。そして特製「こけももソフトクリーム」を食して、11時10分頃出発します。

中編に続く。

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