Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye



憶秦娥

    婁山關
一九三五年二月



西風烈,
長空雁叫霜晨月。
霜晨月,
馬蹄聲碎,
喇叭聲咽。


雄關漫道眞如鐵,
而今邁歩從頭越。
從頭越,
蒼山如海,
殘陽如血。





                    ******

          婁山關

西風 烈
(はげ)し,
長空 雁 叫
(な)きて  晨月に霜す。
晨月に 霜す,
馬蹄 聲 碎けて,
喇叭 聲 咽ぶ。


雄關 道
(い)ふ漫(なか)れ  眞に鐵の如しと,
而今 邁歩して  頭
(はじめ) 從(よ)り越ゆ。
頭
(はじめ) 從(よ)り 越ゆ,
蒼山は 海の如く,
殘陽は 血の如し。

                *****************

◎ 私感註釈

※婁山關:長征(「長征」は後世での称呼で、紅軍の「戦略的転移」)途上の作。貴州省の遵義の北にある婁山にある要衝で、山に囲まれた細い道筋。関(せき)。 遵義を占領した紅軍は北上して長江を渡り、四川に入ろうとしたが、国民党の政府軍の勢力のために果たせず、再び南下して、婁山関を通って、遵義の再占領を目指した。なお、この地で「遵義会議」が開かれて、毛沢東が中国共産党中央委員会政治局常務委員に選出され、中国共産党の最高指導者となり、紅軍の軍事前敵指揮権を得た。これはその折り、婁山関を通過した後の昂揚した気分での作である。

※一九三五年二月:長征途上、この年の1月初めに、中央紅軍が烏江を強行渡河し、遵義を占領した。その地で会議(後世、「遵義会議」と称される会議)を開き、毛沢東が中国共産党中央委員会政治局常務委員に選出され、中国共産党の最高指導者となり、紅軍の軍事前敵指揮権を得た劃期的な時期。

※清風烈:西風が激しい。(反動勢力の巻き返しが激しい)。 ・西風:西から吹いてくる風。秋風。なお、政治的には、その後の社会では、「東風」を社会主義陣営の勢威を、西風を自由主義陣営の勢威を謂う。

※長空雁叫霜晨月:霜の降りる冬の朝の月のある大空に、ガンが鳴いている。 ・長空:大空。 ・叫:〔白話〕啼く。 ・霜:霜がおりる。動詞として使われている。 ・晨月:朝になっても出ている月。 ・晨:あさ。ここの「霜晨月」は、次の句でも繰り返して使うきまりである。

※馬蹄聲碎:蹄碎 岑參の『衛節度赤驃馬歌』に「香街紫陌鳳城内,滿城見者誰不愛。揚鞭驟急白汗流,弄影行驕碧蹄碎。」。 ・馬蹄:馬のひづめ。 ・聲碎:(蹄の)音が入り乱れて響くさま。

※喇叭聲咽:ラッパの音がむせんでいる。 ・喇叭:〔la3ba0〕ラッパ。 ・咽:むせぶ。

※雄關漫道眞如鐵:雄関である婁山関は、本当に鉄のようであるとは、言うな。 ・雄關:力強い関。雄々しい関。婁山関のことを云う。地形上も雄偉な所で、そこで防禦の布陣をしていた国民政府軍側の王家烈軍もいた難関。 ・漫道:〔白話〕言うなかれ。 ・眞如鐵:本当に鉄のようである。

※而今邁歩從頭越:今、前進して、改めて(婁山関を)越す。 ・而今:ただ今。現在。

※邁歩:〔白話〕進む。足を踏み出す。 ・從頭越:〔白話〕改めて(婁山関を)越す。この句、恐らく「正面突破をした」の意で使っているのだろう。 ・從頭:〔白話〕初めから。一から。改めて(やり直す)。岳飛の『滿江紅』「壯志饑餐胡虜肉,笑談渇飮匈奴血。待
從頭、收拾舊山河,朝天闕。」と同義。ここの「從頭越」は、次の句でも繰り返して使うきまりである。

※蒼山如海:青い山は海のようで。

※殘陽如血:夕陽は血のようである。 *夕陽を表す言葉は多いが、「残陽」の「殘」の意味(むごい。きずつける。そこない。こわす。)と、その意は強烈である。 ・殘陽:夕陽。「夕陽」「斜陽」よりも滅び行く感じが強い表現。宋・王安石『桂枝香』「金陵懷古」「登臨送目,正故國晩秋,天氣初肅。千里澄江似練,翠峰如簇。歸帆去棹殘陽裡,背西風酒旗斜矗。彩舟雲淡,星河鷺起,畫圖難足。念往昔,繁華競逐。嘆門外樓頭,悲恨相續。千古憑高,對此漫嗟榮辱。六朝舊事隨流水,但寒煙衰草凝�香B至今商女,時時猶唱,後庭遺曲。」、中唐・白居易の『暮江吟』「一道殘陽鋪水中,半江瑟瑟半江紅。可憐九月初三夜,露似眞珠月似弓。」や、金・元好問の『岐陽』に「百二關河草不��,十年戎馬暗秦京。岐陽西望無來信,隴水東流聞哭聲。野蔓有情戰骨,
殘陽何意照空城。從誰細向蒼蒼問,爭遣蚩尤作五兵。」とある。






◎ 構成について

  双調。四十六字。仄韻一韻到底。「秦樓月」「碧雲深」「玉交枝 」ともいう。韻式は「aaaa aaaa」。韻脚は「烈月月咽 鐵越越血」で、第十八部入声六月(月越)、九屑(烈血鐵)で、通用。

   
○●,(仄韻)
   
○●○○●。(仄韻)
   
○○●,(仄韻)
   
○●,
   ●○○●。
(仄韻)


   
○●○○●(仄韻)。
   
○●○○●(仄韻)。
   
○○●(仄韻)
   ○●
,
   
●○○●。(仄韻)。
    
2002.6.29
     6.30
     7. 1完
2012.6.18補
2013.3.28



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