井古こう山村寸霽　碇豊長の詩詞　来信　

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　これは井古先生の詩で、読み下しも井古先生になります。 ******************

山村寸霽沃若黄梅歴日肥、差池紫燕御風飛。靑田雨歇開蒼昊、綠嶽雲流現翠微。

沃若（よくじゃく）たる黄梅は日を歴て肥え、
差池（しち）たる紫燕は風を御して飛ぶ。
青田雨歇（や）み蒼昊（さうかう）を開き、
緑岳雲流れて翠微を現す。

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・沃若＝	みずみずしく、つやつやしているさま。
・差池＝	互い違いに飛ぶさま。
・紫燕＝	燕の一種で越燕の異称であり、辞書には良馬ともあるが、燕の如く早く疾走する馬で、本来は燕のことと推測し、黄梅との対句に紫燕とした。
・蒼昊＝	あおぞら。
・翠微＝	山の中腹。