井古綆年初雑感　詩詞世界碇豊長の詩詞　来信　

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　これは井古綆先生で、読み下しも井古綆先生になります。 ******************

年初雜感
跌蕩昇平頽廢周、已忘戰禍幾春秋。暖衣飽食誰垂訓、奪島拘民孰告尤。勝作覇王爲殺戮、涙盈降國只怨讐。當知得隴新望蜀、憲法金言成盾不。

昇平に跌蕩てったうして　頽廃周あまねく、
已に戦禍　を忘れて　幾春秋。
暖衣飽食　誰か垂訓　せし、
島を奪はれ民を拘とらはれ　孰たれにか尤とがめを告げん。
勝って覇王　と作れば　殺戮を為し、
涙は降国に盈みちて　只怨讐のみ。
当まさに知るべし　隴ろうを得て新たに蜀を望むを、
憲法の金言　盾と成るや不いなや。

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・跌蕩：	勝手気ままにふるまうさま。
・奪島：	北方四島を指す。
・拘民：	北朝鮮による吾が同胞への拉致を指す。
・孰：	非力な国連を指す。
・五句六句：	(普遍的に）戦争による無辜の民への行為の愚かさをいう。勿論、曾て我国が犯した行為をも含めて。
・七句：	正しくは“得隴望蜀”（人間の）欲望にきりが無いことのたとえ。
・憲法金言：	憲法の前文。・・・・・・平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して・・・・・・