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これは風散士雅兄の作品で、読み下しも風散士雅兄です。
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單身赴任 |
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任地離鄕千里程、 幾重孤枕客愁生。 水尋大海滔滔返、 月向關山刻刻傾。 雙鯉寄長遊子意、 一鵑啼切故園情。 終宵展轉不能睡、 亦點殘燈到五更。 |
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任地は離郷 千里の程、 幾たびか孤枕を重ねて 客愁生ず。 水は大海を尋ねて 滔々と返り、 月は関山に向かって 刻々と傾く。 双鯉寄せて長し 遊子の意、 一鵑啼いて切なり 故園の情。 終宵展転 睡る能はず、 亦残灯を点じて 五更に到る。 ********* ・関山: ふるさとの山、ここではその方角。 ・双鯉: 双魚、信書のこと。 ・展転: 寝返りをすること。 ・五更: 明け方。 ※ 盛唐の詩人李白・岑参・高適・王昌齡などは戦地に赴かずに辺塞詩を詠った。 それをまねて拙詩は単身赴任者の気持ちになって、携帯電話が余り発達していない時代に作った旧作。 |
2008.3.26 |
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