井古綆清流柿田川　碇豊長の詩詞　来信・投稿

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　これは井古綆先生の作品で、読みも井古綆先生のものです。 ******************

淸流柿田川
産業招來汚染全、偸安瀕死柿田川。孜孜努力生新法、滾滾清流凌古傳。翡翠蜻蜓還淺瀬、香魚螃蟹返深淵。人間至福非銭爾、正使民心復自然。

産業の招来は　全てを汚染し、　　
瀕死の柿田川を　偸安とうあんにせり。
孜々たる努力は　新法を生み、　　
滾々たる清流は　古伝を凌ぐ。　
翡翠ひすゐ蜻蜓は　浅瀬せんらいに還り、
香魚螃蟹はうかいは　深渕に返る。
人間の至福は　銭のみに非あらず、
正に民心を使て　自然に復せしむ。　　

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「偸安」：　一時しのぎ。
「新法」：　ナショナルトラスト運動を指す。
「凌古伝」：（清流が）昔の言い伝えを凌駕する。
「翡翠」：　カワセミ。
「螃蟹」：　　藻屑蟹。

＜解説＞	ネット上で『柿田川』を検索して作りましたが、現地に行っていないので事実と異なるかも知れません。頷聯は流水対になっております。第七句の「錢」は冒韻と成りました。「清流四万十川」はこちらです。