『小督(こごう)』高倉天皇の寵姫。中納言藤原成範(しげのり)の娘。建礼門院の推挙で入内するや、平清盛に忌まれて嵯峨野に隠れたが、源仲国が勅を奉じて宮中に連れ戻す。やがて清盛に捕らえられ尼にされた。時に23歳。平家物語に見える。(1157〜 )広辞苑より。
・侍従: 源仲国を指す。弾正・大弼(だんじょうおおひつ)弾正台の次官。偶然に仲国が宿直していた。
・辺荒: 当時の荒れ果てた辺地、現在の嵯峨野あたり。
・悄愴: さびしいさま。
・淒涼: 当時の嵯峨野あたりが物寂しいさま。
・猗: =加。
・臣: 源仲国。
・姫: 小督。
・宸旨: 天子のおぼしめし。
・想夫恋:小督の局が弾いたと伝えられる。今様歌(黒田節など)の原形か?
※ 渡月橋の北詰に『琴きき橋の碑』があり、 には仲国の吹笛の図があります。
現在、橋畔に琴の音が流れています。別のHPの拙詩の第五句 にその情景を入れました。
作者わたくしは五十代に素謡「小督」を習いました。
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