風散士日蝕　碇豊長の詩詞　来信・投稿

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　これは風散士雅兄の詩で、読みも風散士雅兄のものです。 ******************

日蝕
仰看蒼穹與毎違、未臻正午日光微。驕陽隠蔽如昏暮、淡晷生成減暑威。玉兎急追増暗影、金烏契合失明輝。杞人如遇此風景、當抱深憂眞摯祈。

仰ぎて蒼穹を看れば　毎つねと違たがふ、
未だ正午に臻いたらざるに　日光は微かすかなり。
驕陽けうやう隠蔽されて　昏暮の如く、
淡晷たんき生成されて　暑威を減ず。
玉兎は急追　暗影を増し、　　
金烏に契合　明輝を失ふ。　　
杞人きひと　如もし此の風景に遇あはば、
当まさに深憂を抱きて　真摯しんしに祈るべし。

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・驕陽：　烈日。
・淡晷：　淡い日かげ。
・契合：　割符を合わせたようにぴったり一致すること。
・杞人：　杞は中国の周代の国名。

※参照：