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これは風散士雅兄の詩で、読みも風散士雅兄のものです。
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次韻某氏原玉 危惧邦家漢詩界 |
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俳諧傳統自堅強、 日本漢詩隣滅亡。 馳思將來抱憂慮、 對比今昔止重觴。 賢誇浮譽甘西席、 已忘菁莪鎖狭ク。 見拂髭塵瞑慧眼、 希求髏キ正荒唐。 |
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俳諧の伝統は 自づから堅強たるも、 日本の漢詩は 滅亡に隣す。 将来に馳思すれば 憂慮を抱き、 今昔を対比すれば 重觴を止む。 賢は浮誉を誇り 西席に甘んずるも、 已に菁莪を忘れて 狭郷を鎖す。 髭塵を払はれて 慧眼を瞑し、 隆盛を希求するは 正に荒唐。 ********* |
・重觴: さかずきを重ねる。先賢の玉作を拝見すれば酒ばかり飲んではいられない。 ・浮誉: 実際の値打ちに過ぎたる評判。 ・西席: 師の席。 ・菁莪: 多くの人材を育てること。 ・狭郷: (漢詩界の狭い世界)本来ならば狭量とすべき。 ・髭塵: ひげの塵。 ・瞑: 目をつぶる。 |
2008年11月頃の作 2010年 8月16日掲載 |
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