瑛子観覧魔女秘密展　碇豊長の詩詞　投稿

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　この詩は瑛子女士の作品です。 ******************

觀覽魔女秘密展
　　　　　　　

魔女誰何中世妖
異端審問捏虚構
全邑絶交終死刑
侵凌迫害人心疚

	死刑執行人の仕事着であったこのマスクは不浄とされていた職務を誰が行ったかを隠すとともに、処刑された魔女の仲間による復讐から身を守ると信じられていた。

　　　魔女の秘密展を観覧す　　（去声宥韻）

魔女とは誰何(たれ)？中世の妖なり
異端( いたん)審問(しんもん)　虚構を捏(ねつ)し
全邑(ぜんゆう)絶交　終(はて)は死刑
侵凌(しんりょう)迫害　人心疚(きゅう)たり

〇誰何＝だれ？何者　　〇異端＝正しくない　　〇審問＝詳しく問いただす　　〇虚構＝事実でないことを事実らしく組み立てる作りごと　　〇全邑絶交＝村八分　　〇侵凌＝人を侮辱する　　〇疚＝良心に恥じる

魔女の歴史と真実に迫る「魔女の秘密展」　魔女とは誰だったのか？ドイツ、オーストリアなど海外の美術館、博物館から魔除けのお守りやまじない道具、魔女裁判に関する資料、魔女をモチーフにした絵画などが出品された。近世ヨーロッパの魔女裁判は現代の日本における「いじめ」に似ている。人の心と集団心理の恐ろしさは古今東西変わらない。圧政・飢饉・大災害、其れを魔女のせいにした方が楽だったのでしょう。虚構の魔女を作り上げた権力者や知識人の恐ろしさ？　其れを信じてしまった一般庶民の無知？　あるいは自己保身の為に隣人や下層の人々を告発して排除してしまった人間の弱さ？
魔女迫害の展示が多くの事を語ってくれた。