Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye



     
                     韋莊

謁金門

春雨足,
染就一溪新綠。
柳外飛來雙羽玉,
弄晴相對浴。


樓外翠簾高軸,
倚遍欄干幾曲,
雲淡水平煙樹簇,
寸心千里目。


******

謁金門
                 
春雨 足りて,
染め就く  一溪の新綠。
柳外 飛來す  雙
(ふた)つの 羽玉,
晴れに弄び  相ひ對して 浴す。


樓外の 翠簾 高く軸
(ま)き,
倚ること遍し  欄干の 幾曲,
雲 淡く  水 平らかに  煙樹 簇
(むらが)る,
寸心  千里の目。

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◎ 私感註釈

※謁金門:詞牌の一。詞の形式名。詳しくは下記の「構成について」を参照。この作品は韋莊のものだが、『花間集』には収められていない。
※春雨足:春の雨は、充分に降って。 ・春雨:はるさめ。 ・足:充分である。
※染就一溪新綠:一つの渓谷を若葉色に染め上げた。 ・染就:染め上げる。・就:(染め上げるのに)くみする。同調する。 ・一溪:ひとつの渓谷。 ・新綠:若葉色。新緑。
※柳外飛來雙羽玉:柳の葉の茂みの外からつがいの二羽の羽根がある玉(ぎょく)のように美しい小鳥が、飛んできて。 ・柳外:柳の葉の茂みの外から。 ・飛來:飛んでくる。 ・雙:二羽。つがい。 ・羽玉:羽根がある玉(ぎょく)のように美しい小鳥。
※弄晴相對浴:晴れ間に戯れながら互いに向き合って水浴びをしあっている。 ・弄晴:晴れ間に戯れる。 ・相對:向き合って。 ・浴:水浴びをする。
※樓外翠簾高軸:建物の外では、ヒスイ色のカーテンは、高く巻き上げられている。屋外では、青空が高く広がっている。 ・樓外:建物の後ろ。建物の周囲。建物の背景。建物の外。建物の内部から外を見れば。 ・翠簾:ヒスイ色のカーテン。ここでは、大空を指す。 ・高軸:高く巻き上げる。 ・軸:ジクに巻き上げる、と動詞として使っている。韻脚ででもある。
※倚遍欄干幾曲:幾重にも曲がっている欄干にじっくりと寄りかかると。 ・倚遍:寄ることがあまねくゆきわたる。 ・欄干:てすり。高殿の窓辺に寄り添っていることを表す。 ・幾曲:幾重にも曲がっている。九曲の欄干。
※雲淡水平煙樹簇:雲淡:雲はあわく川面は穏やかで、緑色のもやで霞んでいる木々が群がっている。 ・雲淡:雲はあわい。 ・水平:水面は穏やかで、波立っていない。 ・煙樹:もやで霞んでいる木々。緑色の葉が繁って、霞んでいるように見えるさま。 ・簇:群がる。
※寸心千里目:微かな思いで、千里の彼方を見やり、離れたところにいる大切な女性を思い偲ぶ。 *上片で「柳外飛來雙羽玉,弄晴相對浴。」と言っているので、ここは、千里の彼方にいる大切な女性を思い起こしてのことになる。 ・寸心:寸志。微意。ちょっとした志。 ・千里目:遥か彼方まで見晴らす。

                  ***********

◎ 構成について:

四十五字 双調。仄韻一韻到底。韻式は「aaaa aaaa」。 韻脚は「足綠玉浴軸曲簇目」で、詞韻第十五部入声一屋(目軸沃)二沃(玉足曲綠浴)通用。


   
●,(仄韻)
   ○○●。
(仄韻),
   ○○●●,(仄韻) 
   
○○●●(仄韻),


   ●,
(仄韻)。
   ○○●。(仄韻)。
   ○○●●,(仄韻)。
   ○○●●。(仄韻)

 
2004.1.30

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