Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye


陶淵明
陶潜
           
                    
              東晉 陶潛
      諸人共游周家墓柏下  
       
今日天氣佳,
清吹與鳴彈。
感彼柏下人,
安得不爲歡。
清歌散新聲,
綠酒開芳顏。
未知明日事,
余襟良以殫。



******

諸人と共に周家の墓の柏の下に游ぶ 
                       
今日  天氣 佳し,
清吹と  鳴彈を 與にし。
彼の  柏下の人に 感じ,
安んぞ 歡びを 爲さざるを 得んや。
清歌  新聲を 散じ,
綠酒  芳顏を 開く。
未だ 明日の事を 知らざるも,
余が 襟
(おもひ)  良(まこと)に 以(すで)に 殫(つ)くせり。


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◎ 私感註釈

※陶潛:東晉の詩人。

※諸人共游周家墓柏下:みんなといっしょになって、周家の墓に植えてある柏(コノテガシワ。はく。常緑樹)の木のもとで遊ぶ。現代の感覚でみると「墓場で遊ぶ」というのは、分かりづらいものがあるが、祖先を祀るなどのそういう行事、風習があったのか。『晉書・列傳第六十四・隱逸・陶潛』にある『歸去來兮辭』に続いて、「頃之,徴著作郎,不就。既絶州郡覲謁,其鄕親張野及周旋人羊松齡寵遵等或有酒要之,或要之共至酒坐,雖不識主人,亦欣然無忤,酣醉便反。未嘗有所造詣,所之唯至田舍及廬山游觀而已。」とあることがらの詩にあたる。  ・諸人:みんな。前出書でいえば「鄕親張野及周旋人羊松齡寵遵等」になる。 ・共游:いっしょになって遊ぶ。游=遊。 ・周家:周は姓。周訪と謂われるが、『晉書』では確認ができない。『晉書』に出てくる周では、周處、周、札、周訪、周撫、周楚、周瓊、周光、周浚、周崇…と多い。 ・墓柏下:墓場に植えてある柏(コノテガシワ。はく)の木のもとで。 ・柏:コノテガシワ。はく。常緑の杉の仲間。松とともに常緑が象徴する長生、永生をシンボライズするものとして、墓地に植えられた。後代、唐の劉希夷(劉廷芝)の『白頭吟』(代悲白頭翁)で「今年花落顏色改,明年花開復誰在。已見
松柏摧爲薪,更聞桑田變成海。」として、使われているが、ここも陶淵明の詩と同義で、墓地を表している。

※今日天氣佳:きょうは、おひがらもよく。(ご先祖の祀りごとをするのにちょうどよい)。 ・天氣:日柄。天の様子。陶淵明の各種の「氣」の使い方からみて、この句を「今日はお天気が良くて晴なので、」とみるのは、些か苦しい。 ・佳:好い。めでたい。

※清吹與鳴彈:管楽器と弦楽器をともに奏でる。 ・清吹:笛などの管楽器が、高く澄んだ音を出すこと。 ・與:と。…とともにする。 ・鳴彈:琴などの弦楽器を奏でること。ここでは『晉書・列傳第六十四・隱逸・陶潛』にいう「素琴」。「性不解音,而
素琴一張,弦徽不具,毎朋酒之會,則撫而和之,曰:『但識琴中趣,何勞弦上聲!』」を指す。

※感彼柏下人:あの墓に植えてある柏の木の下に葬られている人によって(人生は、はかないものであると)感じ取る(べきであり)。 ・感:感じ取る。 ・彼:かの。 ・柏下人:墓に植えてある柏(コノテガシワ。はく)の木の下に葬られている人。死者。陶淵明自身の作である『挽歌詩・其三』で、自分が墓に葬られた時のこととして、「馬爲仰天鳴,風爲自蕭條。幽室一已閉,千年不復朝。千年不復朝,賢達無奈何。向來相送人,各自還其家。親戚或餘悲,他人亦已歌。死去何所道,託體同山阿。」 と詠じている。独りとなって、やがては、山と一体になっていく姿を描き、鬼気迫るものがある。この詩からは作者が死後の世界を想定していないことがわかる。

※安得不爲歡:どうして、(生きている現在を)積極的にたのしもうとしないのか。 ・安得:どうして…できないのか。反問。 ・安:いづくんぞ。 ・不爲歡:(積極的に)笑い声を出しての楽しむことをしない(のか)。

※清歌散新聲:清らかな歌いあげる声は、新たなふしにのって広がり。「清歌散新聲」は、「綠酒開芳顏」と対句になっている。 ・清歌:清らかな歌。鳴り物なしの歌。この句は「清歌」と「新聲」がともにあり、「歌」と「聲」の使い分けをしている。「歌」も「聲」も基本的には似た意味だが、「歌」は、「長くひきのばしたうたごえ、歌曲」であって、口や喉、声帯の働きを謂うのに対し、「聲」は「うたごえ、ひびき、ふし、ちょうし、ことば」で耳で聞き取ることがらになるか。 ・散:周囲に広がる。

※綠酒開芳顏:緑色の酒は、くつろいだ顔をほころばす。 ・綠酒:さけ。酒を醸造した後、まだ濾過されていないものをいう。実際に緑色を帯びたもの。原酒。ここでは、酒の美称でもある。 ・開芳顏:〔開+(芳)顏〕で、くつろいだ顔をほころばす。 ・開顏:顔をほころばす。 ・芳顏:芳しい顔。ここでは、アルコールがまわったくつろいだ表情。

※未知明日事:あすの出来事は、分からない(が)。 ・未知:分からない。 ・明日事:あすの出来事。未来の事。

※余襟良以殫:(あすの出来事は、分からないものの、今)わたしの胸のうちの思いは、まことに、もうすでにつきてしまって(もはや思い残すことは、ない)。 ・余:わたし。 ・襟:胸の思い。胸の裡。心の中。襟懐。胸懐。 ・良:まことに。やや。副詞。 ・以:すでに。≒已。 ・殫:〔たん;dan1○〕つきる。なくなる。尽くす。なくす。


               ***********





◎ 構成について

平声の一韻到底。韻式は「AAAA」。韻脚は「彈歡顏殫」。平水韻で見れば、上平十四寒(殫歡)、上平十五刪(顏)、「彈」は去声十五翰(彈)だが、上平十四寒あたりにもある可能性が大きい。現代語では両韻で、平声の意で使われている。この作品の平仄は次の通り。

   ○
●○●○,
   
○○●○○。(韻)
   
●●●●○,
   
○●●○○。(韻)
   ○○●○○,

   ●●○○○。(韻)
   ●○○●●,
   ○○○●○。(韻)
2003.9.12
     9.13
     9.14完

漢詩 填詞 詩餘 詩余 唐詩 

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