2006富士チャンピオンレース第四戦(N1400)での実戦データです。82レース参戦5年目にしてようやく念願の富士チャンピオンレース参戦が実現しました。車両規則はほぼ岡国コンパクトと同じですが、細かい点で違っています。まず見た目はゼッケンナンバーのサイズが岡国仕様より大きくなっています、加えて天井にもゼッケンを追加貼付しています。岡国では認められている同一型式内なら組み合せ自由なファイナルとTMが、富士では同一グレードアッセン使用が決まりですので、富士用にGi標準3.9ファイナルに5速ギヤを追加して規定に合わせました。もう一つ岡国では取外し可のエアクリーナー前のエアダクトも装着、これはもっとも効率の良さそうな後期用のショートタイプを取り付けました。CPUはfreedomで岡国データのまま使用、しかし金曜日の練習走行中に以前頻発した息つき症状が現れたため、結局はノーマルROM書替えタイプ(美祢仕様)を使わざるを得なくなりましたが・・・
練習は金曜日から始め、とりあえずロードスタークラスの達人マナブ選手に走り方、抜き方、抜かれ方のレクチャーを受けます。富士名物の押合い、引張り合いは「走行中に盗めっ」て事で場当たり的な感じで慣れるしかありません。このマナブ選手はNEW富士ロードスターでは敵無し、プラス当方のEP#77で岡チャレに出たり、エース#69(当時は78)では当方のピンチヒッター出場でありながら一発でそれまでの岡国EPのレ−コードを塗替えると言う離れ業も平然とやってのける天才肌のドライバーさん。このレコードが有ったために当方は長らく岡国を離れられ無かったんですがね。そのレコードも当方が今年更新、今回心置きなく富士に来られたって訳です。
で 選択ギヤをレクチャーしてもらいます、岡国ではロードスターとEPの各コーナーの選択ギヤはまったく同じなので、富士でもロードスターに合わせて行く事にします。まず1コーナーは単独なら3速、相手が居ると2速、Aコーナーは4速チョンブレ後全開で100Rへ、ヘヤピンは1速落して3速で通過し4速に上げてBコーナーは4→3→2速に落として通過。後半はネッツ、最終と3速で駆け登りストレートへ まっこんな感じ。
とりあえず金曜日に練習走行を2時間、全ての周回を上記のギヤで走ります。タイムは走り始めは13秒台で、マナブ選手&#44号車に引張ってもらうと11秒台半ばに入ります。ところがロコ選手のEPと走るとストレートがまったくついて行けません、なんかコーナーも楽そうに走って居られます。ウ〜んこれじゃまったく歯が立ちません、原因も良く解らず金曜日の練習走行が終了してしまいました。まぁ土曜日には富士経験者の#29号さんも練習に合流されるのでその時2台合わせて走ってみようって事でホテルへチェックイン。
翌土曜日、経験者の#29号(2004年度岡チャレシリーズチャンプ)に選択ギヤを再確認、地元の方に聞けば話は速いんですが、私ら他所者には近づき難い雰囲気があり躊躇してしまいます。その結果どうもロードスターとはギヤが違う様で、すべて1速低いギヤで走っているとの事。「昨日の練習はなんやったん」。ただ達人さんの言うとおり、コーナーのR、通過速度から考えてももう一段高いギヤで走るのが正解なのかもしれません。土曜日の練習では一段低いギヤで走り、地元車と合わせてみました、そうするとタイムも11秒台で安定し、直線でも遅いながらブチ切られる事は無くなって来ました。結果予選はこのギヤで走り様子を見る事にします。
今回持込んだタイヤは横浜048ばかり4セット、内訳は練習用にM溝無し1セット、本番チョい濡れ用にM新品1セット、ウェット用にSS1セット、ドライ決勝用に岡チャレで1戦使い込んだユーズドM1セット。ホイールはすべてレイズCE28&TE37の6.5J+28、地元勢はフロント+15が主流になってる様ですが今回はガレージに置いて来たので+28で走るしかありません。
いよいよ24日決勝日#29号車さんと打合せ2台で予選アタックをする事に決めます。2周回毎に前後を入替えて引張って見る作戦ですが予定通りにイクかどうかはやってみるまで解りません。予選開始直後は当方が前で走行する事にし走り出します。開始直後にトップクラスの#21号車が後方から当方を抜き去りアタックに入った様子、とりあえずはこの2台の邪魔にならない距離でついて行く事にします。そこそこ間隔を開けてもスリップは効いているようで、計測1周目にベストタイムを記録しました。この時点では予選3番手に当方が着けていました。2周程すると前方の2台はクルージングに入られた様で当方が先行、問題はここから、当方が前で引張ると何故か車速が延びず12秒台がやっと、#29が前に出ても同じくらい。地元勢は中盤はクルージングで相手探しをされているようでどのクルマもハザードを焚いてスロー走行。岡国では途中流すなんて事はないのでちょっとめんくらいます。そんな事は構わず2台でアタックし続けますがタイムは延びず、後半他車がフルアタックをかけると順位はどんどん下がり、終了時には#69が11番手、#29がさらに遅れて13番手となってしまいました。岡国の2004&2005年度のシリーズチャンプが二人がかりで戦ってもこんなもん、岡国のレベルが知れると言えば言えない事も無いですが・・・
ここいら辺でようやく地元の方とお話をする事が出来ました。曰く「Giボディーは富士じゃ通用せんよ」「Giじゃ何をやっても速くならないよ」はぁそうやったんや「なんか直線ノビん様な気がしてたんですよねぇ」でも時すでに遅し(笑 決勝までにフロントのチンスポイラーを外して悪あがきなんかをしてみますがどうなるもんでも無し。決勝は前半トップ10台くらいの集団の最後尾になんとか食らい付いて行きましたが、後半ユーズドタイヤが根を上げ始めずるずると離されてしまいました。最終リザルトはトップ集団でのクラッシュなどもあり8位になりましたが、まだまだ満足はしていません。次回10月15日は欠場し最終戦にはもう一度エントリーしようと思っています。来年もやるならクルマは#77号車にスイッチした方が良いかもしれません。
なお下記の実戦データは決勝走行時のものです。 |