＊総評＊

−アドベで金、神でも金。野田順子、堂々の年間１位！−

　２０００年を制したのは、ドリカン１１位の「勇気の神様」。ドリカンでは「ADVENTURE」が年間１位に輝きましたが、こちらでは神様の方が１位という結果になりました。同じアーティストで、タイアップもサブストーリーのアドベより本編の神様の方が大きいと考えると、なぜドリカンでこういう結果になったのか不思議でもありますが、これはやはりアドベは２曲目で人気が定着していたこと、そして当時の状況が大きいのではないかと思います。この年の下半期は稀に見る新曲枯渇に陥っており、その結果５週連続２位や６週連続２位といった珍記録も生まれていたので。もちろん、神様に遅れをとったとはいっても、アドベも年間４位ですから、楽曲人気も大きかったとは思いますが。

　２位は、やまとなでしこのデビュー曲「もうひとりの私」がランクイン。ドリカンでは、当時まだゆかりんもほっちゃんも常連ではなかったので、最高２位まで行ったのは「パーソナリティ票だ」という見方もあったと思いますが、この結果を見れば、そのような議論をすること自体ナンセンス。翌年、ドリカン年間６位に輝いたメリメリがベスト１０圏外に甘んじたことからも、この曲の高い人気が裏付けられると思います。まさに、ドリカンが生んだ名曲と言えるでしょう。

　やまなこに続いて、３位は元祖パーソナリティ・へきるさんの「BESIDE YOU」がランクイン。この年へきるさんはドリカンベスト１０に３曲送り込んでますが、こちらではこの曲が唯一のランクインということで、これまたドリカンとの違いというか、おもしろい結果になったのではないかと思います。

　ドリカンでアドベと年間１位を争った「未来からのエアメール」は、こちらでは５位という結果。こうしてみると、やはり声優引退発表によるリクエストが多かったのかなという気はしますが、それだけではなかったことを示すには、十分な成績だと思います。