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『故郷』 | |||||||||||||||
広い大地の中で僕は育った。 山に囲まれ、川が流れ 少し歩けば緑が溢れ 澄んだ空気が、そこにあった。 まだ僕がこの地に来た時と 同じ自然と笑顔が溢れてる。 今の場所には遠くを見ても 山はなく、少し歩けば人ごみの中。 そんなところで毎日を過ごしている 僕は、忙しさに忘れ流されて生きている。 あの頃の僕は何をしていたんだろう。 中にいるときは、外に出たくて 外にいるときは、中に行きたくて 「モドリタイ。」そう思った。 電車に乗り、飛行機に乗り そしてまた電車に乗り、歩き・・・ ついた場所には、見慣れた景色があり、 自然と仲間達が待っていた。 「いつでも戻っておいで」の一言が 嬉しくて涙が出る。 嗚呼故郷。 都会の中で生きるのが憧れだった。 でも、ここには都会に無いものが沢山ある。 |
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