一刻も早く再審を開始させるため、私たちは活動しています
1961年3月28日、三重県名張市で起きた「毒ぶどう酒事件(女性5人が死亡)」で、確たる証拠もないまま警察に自白を強要され逮捕された奥西勝(おくにしまさる)さん(当時35歳)は、逮捕後一貫して「無実」を訴え続けます。64年、1審で証拠不十分として無罪判決が出ますが、検察側が控訴。69年の2審名古屋高裁では逆転死刑判決を受け、72年の最高裁で上告が棄却され、刑が確定されました。※年表参照
しかし、奥西さんの自白を裏付ける物証がないことや、事件当時現場にいた村人たちの証言が二転三転するなど、事件の調査内容に数々の疑惑が浮上してきます。検察側が示した唯一の物証「王冠の歯形」も、実は捏造した写真であったことが、弁護団の調査によって明らかになりました。
さらにペーパークロマトグラフによる検査・分析で、ぶどう酒に混入していた毒物が奥西さんが自白した物とは異なる別の毒物である疑いが強まりました。物証なく矛盾だらけの調査内容である上に、奥西さんが訴えている「無実・冤罪」の声は、科学的にも証明されることになります。
こうして数十年に渡る弁護団の粘り強い活動によって、奥西さんを有罪とする根拠や物証は次々と崩れました。私たちは、この事件の矛盾と裁判の在り方を多くの人に広め、一刻も早く再審の扉を開かせて無実の奥西さんを救い出すために日々活動しています。
事件から53年の月日が経ちました。88歳になった奥西さんは、長期拘留と高齢からくる体調不良により現在八王子医療刑務所に移されています。それでもなお「私は本当にやっていません」と、今も「無実」を訴え続けています。再審の扉を開けるためには、弁護団・支援団体の活動に加えて、世論の力がとても大切です。ぜひ多くの方々のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
奥西勝さんを守る東京の会 入会者募集のお知らせ
●東京の会入会特典
1)最近の情勢や弁護団の活動などが載った「守る会NEWS」が郵送されます
2)現地調査やイベント・学習会などの情報をいち早く知ることができます
3)東京の会だけでなく、他のえん罪事件の守る会と交流をする機会もあります
●会則・運動方針
1.再審を求める運動及び奥西さんへの激励・援助を行う
2.会は、会則及び運動方針に賛同する団体・個人で構成する
3.会費は、個人年2000円・団体会費年2000円とする
*上記の会則・運動方針にご賛同の上、入会してください。
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●入会申込の手順
申込用紙をクリック、プリントアウトの上、必要事項をご記入になり会費を同封して(年2000円)、下記に郵送してください。
*プリントアウトのできない場合、必要事項を別紙に書き込んでお送りいただいてももちろん大丈夫です。
*申込用紙と会費を別送される場合、会費の入金を確認した時点で入会の申込があったものとさせていただきますので、あらかじめご了承ください)。
●郵送先
〒113-0034 東京都文京区湯島2-4-4 平和と労働センター5階 日本国民救援会東京都本部内
えん罪名張毒ぶどう酒事件 奥西勝さんを守る東京の会 宛
郵便振替口座 00110-1-570025
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