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C59の組み立て(1)−キャブ

C59キット組み立て中

2004.2.15

2年前に発売された前期型に続いて、164号機として後期型が発売されました。
前期型の組み立てに少々不満も残ったので、この機会に再挑戦しました。基本は以前にご紹介したC58と同じですが、多少異なる点もありますし、違った失敗をしそうですからご紹介していこうと思います。

これは組み立て方の説明ではなく、個人が組み立てた結果の記録ですから、実際に組み立てられる方はキットの説明書に従ってご検討ください。

(2004.2.15追加)同社C60 100番代もほとんど同じ手順です。一部注意が必要な点を追加しました。

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キットの内容

箱を開けて部品を点検します。説明書は写真に写っていませんが、大きい図の入ったものが3枚付属しています。説明書の部品表は小袋ごとにまとめられていますから、点検は楽だと思います。
足りないものがあれば、部品を請求するか、自分で作るか(到着までの時間がもったいないので)を判断します。

◆C60 100番代の一部の製品(パッケージに赤マークのないもの)では、正しい部品がひとつ入っていないので(メインフレームエンドC-7に代わる部品)、サービスセンターに連絡して送ってもらいます。

キャブ側板の張り合わせ

ここでは説明書とは関係なくキャブから作っています。そのほうが全体の直角などを出しやすくなるためです。またキャブは結構複雑な構造なので、これを組み上げれば、そのキットで出てくる組み立て技法を一通り体験したことになります。

最初に、キャブの内張りの穴からハンダを流して貼り合わせるのですが、このキットでは初めからハンダで止められていました。感謝!昔のキットではこうした仮止めが最初からなされているものが多かったのですが、最近は少なくなっています。

妻板を閉じる

妻板を中央で合わせ、ハンダを流します。C58ではヤットコではさむことができたのですが、C59では合わせ目の長さがあまりないのでうまくいきませんでした。ここではキャブを両側から指で押さえ、つなぎ目をぴったり合わせてハンダ付けしています。うまく一度で付けることができないとヤケドしますからあまりお勧めしません。

妻板の固定

中央を止めたら、妻板を天井に押し付けながらハンダ付けします。
ハンダごては前回に引き続き、先端がメッキされているものを使っていますが、本当はこういうこて先はあまり使いやすくありません。説明書では、銅こて先をマイナスドライバーのように削ったものが推奨されています。もっとも銅こて先は、作業中に酸化膜を削り取る必要があるなど、別の面倒もありますが…。

キャブ天窓レールの取り付け

天窓のレールを取り付けます。取り付け足をキャブの足に差し込み、内側からハンダ付けしますが、熱を伝えすぎてせっかく付けた妻板が開いてしまわないように注意します。

固定したレール 表から見るとこうなります。
天窓蓋の固定 次に折り曲げた天窓の蓋を取り付けて、内側からハンダ付けします。
キャブ後端縁の取り付け

キャブ後端のフチを取り付けます。ぴったり密着させて内側をハンダ付けしています。

※ここで部品を押さえているのは割り箸の小道具です。1本の割箸を半分に切ったもので、先端に直径の違う穴がいくつか開けてあり、信号煙管やバルブカバーなどの小部品を保持できるようにしてあります。

キャブ後妻の取り付け

キャブ後妻を取り付けます。側板に密着させるため割箸で押さえてハンダ付けしています。

金属は直ちに熱を伝えるので、素手で押さえるとヤケドの恐れがあります(こて先は300度以上)。慣れるとハンダ付けはすばやくできますし、熱の伝わり方の感覚も身に付いてくるので割と平気になりますが、それまでは何度も熱い思いをすることになります。

ドア手すり ドアの両側に手すりを差し込み、ハンダ付けします。確実にフラックスを塗り、こて先にハンダをのせてジュッと付けます。ここで使っているこて先は丸みがあり、密着が悪いのでやりにくいです。
内側を整える

前面窓のひさしと信号炎管をハンダ付けし、塗装後に窓ガラスを貼り付けるときのために、内側をきれいにヤスリで整えておきます。床板は最後にハンダ付けします。

なお、ひさしは取り付け足が細いので、組み立て中に何度も曲げてしまい、悪くするとちぎれてしまうかもしれません。ひさしの下側にもハンダを流し、妻板の表面からしっかり固定するのが良いと思います。ただしハンダが多すぎると妻板表面に流れ出しますし、中央の合わせ目が離れる恐れもあるので注意は必要です。

キャブ完成

これでキャブの完成です。
ランボードに取り付ける前に、あちこちから見て歪みを直しておきます。上から見ると左右の側板が平行になっていないこともありますし、左右の側板がねじれていることもあります。放っておくと、公式側から見るとキャブが前に傾いているのに、非公式側から見ると後ろに傾いているという変な状態になります。

キャブを前から見ると、左右の側板が垂直・平行にならないこともあります。部品の構成や屋根の丸みの関係で、修復が難しいことがあります。私はこのようなときは、左右の傾き方が等しくなるようにして妥協していますが、あとで直角が出しにくくなります。

ここまでで2時間弱です。キャブは初めて作ると意外に難しいので、慣れないうちは何日かかけるのがよいと思います。形がおかしいと機関車全体が歪むので大事な部分ですが、C58よりは大きいキャブなので、組み立ては少し楽です。

古歯ブラシなどを使ってフラックスを流水で落としておきます。
また、ハンダごてクリーナーのスポンジもきれいに洗っておきます。


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