Nゲージ蒸気機関車蒸機の工作>C59の組み立て

C59の組み立て(5)-上廻りの完成

上廻りの残りのパーツを取り付けます。
特定ナンバー機を意識しているわけでもないので、気楽なものですが、最後に苦手なデフの取り付けがあるので緊張します。

今回予想される失敗
・デフがまっすぐに付いていないことに気付かず、塗装工程を終えてしまう(最悪!)
・ホワイトメタルのパーツをハンダごての熱で溶かしてしまう

1 2 3 4 [5] 6 7 8 9 10


給水ポンプ蒸気管の作成

付属の0.4mm真鍮線を写真のような感じに曲げて、給水ポンプの蒸気管を表現します。

給水ポンプ配管の固定

取り付けは2箇所の配管バンドで行います。片側ずつ取り付ける場合は、完全に配管を密着させるともう一方の配管バンドを穴に差し込みにくくなります。少し余裕を持たせておいて、両方とも差し込んでから内側から引っ張るとよいかもしれません。

このあと、ハンドレールやランボード上の送水管、逆止弁などを説明書に従って順次取り付けます。

発電機配管

ワールド工芸のキットでは珍しく(当時)、発電機の排気管がエッチングパーツで用意されています。ロストのタービン発電機の配管のほうは、ちょっと幅が広くて板になっているのが目立つので、真鍮線で作り直しました。いつもは0.3mm程度で作りますが、もとのパーツおよび他方の配管に合わせて0.5mm線にしました。

ATS発電機はホワイトメタルで、熱で溶けるためまだ取り付けていません。配管を結ぶことも今はできないので、配管のみ取り付けやすい位置に適当にハンダ付けしました。

清缶剤挿入装置の取り付け準備

清缶剤挿入装置を取り付けますが、熱が回りすぎるとランボードが外れるので、ここでは取り付け面をハンダメッキしておくことにしました。
中央の取り付け穴には使ったコテ先が入らないので、、ランボード下側からもハンダメッキして、穴を通して上側のハンダが下側のハンダとつながるようにしています。これはいわば導火線です。

清缶剤挿入装置の固定

清缶剤挿入装置をランボード上に置き(写真では苦しい姿勢で割り箸で押さえています)、コテ先にハンダを乗せてランボード下の穴を加熱すると、先ほどの導火線ハンダが一瞬に溶けてくっつきます。
このあと同様に小型オイルポンプ箱を取り付けます。

清缶剤挿入装置はランボードに密着しておらず、少しすきまが空いているように見えるもので、実際説明書の完成写真もそうなっています。しかし私の作例では窪みにぴったり落ち込んで密着してしまいました。何ででしょう…。気にせず進みます。

非公式側のランボード下には油ポンプ箱が付きますが、空気作用管の前方すぐの場所なので、位置を確認してから取り付けます。適当に前方に付け過ぎると、シリンダーブロックが合わせられなくなります。

コンプレッサーの取り付け

複式コンプレッサはロストのため、ハンダ付けする前に接合面をよく磨いておきます。板材より蓄熱しやすく、ハンダごてを離してもすぐには冷えないので、やけどに注意します。

給水ポンプ配管取り付け溝を磨く

給水ポンプの背面には、給水管を取り付けるための溝が彫られているので、ハンダがのりやすいように磨いておきます。

給水ポンプの固定

コンプレッサと同じ要領でハンダ付けします。送水管(L字型に上に伸びている管)は適当な長さに切断してランボード屈曲部の奥のほうにまわします。

給水管・チリコシの取り付け

0.6mm線を曲げて給水管を表現します。一方は先ほど磨いた給水ポンプの溝にハンダ付けし、他方はキャブ下の三方コックの裏側(先端ぎりぎり)にハンダ付けします。
なお、固定を優先した方法が紹介されているため、実物とは配管の走り方が異なります。腕をふるって実物同様にしてみるのも面白いと思います。

給水管の途中には、チリコシを表からはめこんでハンダ付けします。位置は清缶剤挿入装置の真下あたりを目安として、実機の写真などを参考にします。

空気放熱管の取り付け

ランボード下に空気放熱管を取り付けます。左右で形が違うので注意します。
また、先に空気溜め(ホワイトメタル)を取り付けてしまうと、ハンダごての熱で溶かす恐れがありますから、順序を間違えないようにします。ホワイトメタルパーツは、とにかくすべてのハンダ付けが終わった後に接着するのが安全です。

空気放熱管とコンプレッサーの接続

空気放熱管の先は、それらしくコンプレッサーと結んでおくと収まりがよくなります。

デフ上部ステーの仮付け

いよいよ苦手意識の取れないデフの取り付けです。

上端を少し斜めに折り曲げてランボードに当て、ランボードの角度がぴったり合うように修正します。

この機関車の場合、上部から止めたほうがやりやすいような気がしたので、デフがほぼ垂直になるように注意して合わせながら、ステー先端をボイラーの取り付け穴に仮止めします。

デフ水平部の固定

デフ下部の水平部分と、ランボード上面をぴったり合わせ、少量のハンダを乗せたコテを合わせ目に当てて、ハンダを流します。
★傾斜部はまだハンダ付けしません。

デフ取り付けの確認

まっすぐに付いたか、あちこちから見て確認します。
一応垂直についているようですが、後ろ側から見ると傾いて見えることがありますし、上から見るとランボードと平行になっていないことがあります。また、ランボードとの密着が足りなかったり、ランボードが曲がっていた場合は、真横から見ると前後に傾いていることがあります。

デフ取り付けの再確認

両側のデフの水平部と上部を固定したら、もう一度あらゆる方向から見て確認します。まずは、左右のデフが垂直かつ平行になっているかを確認します。
多少の曲がりなら、デフ上部の折り曲げ角度を調整して直すこともできます。

デフの前後の傾き

デフが前後に傾いていないかを確認します。公式側は後ろに、非公式側は前に傾いていたりすると本当に悲惨です。その場合、おそらく左右のランボードがそれぞれ曲がっているものと思います。

後方からの確認

後ろから見て、キャブ側面と比べて傾きを感じないかをチェックします。不思議と、前から見るとまっすぐなのに、後ろから見るとどこか曲がって感じるということがあります。その逆もあります。

上方からの確認

最後に上から見て、前側が開いたり、狭くなったりしていないかを確認します。
すべてがOKであれば、傾斜部をハンダ付けして固定します。

前ステップ中段の取り付け

前ステップを取り付けます。
左右のステップは、デッキ下に取り付けやすいよう、左右がつながった1枚の部品になっています。
昔は左右がバラバラだったのでとても取り付けにくく、何度も泣かされたものでした。

写真は折り曲げ前にステップ中段をハンダ付けしているところです。

前ステップの寸法修正 ところが…少々寸法が違うようで、このまま取り付けると、ステップがランボードの外側にはみ出してしまいます。
仕方なく中央から切断し、少し切り詰めます。
ステップ固定の確認

ステップを取り付けたところです。横から見て、前後の位置も確認します。
端梁に後ろから密着させてしまうと、前に寄り過ぎると思います。

前端梁のパーツ取り付け

カプラー解放テコ、エアホースをハンダ付けします。カプラー解放テコはエッチング部品が付属していますが、これくらいは自分でも作れるので、真鍮線を曲げて取り付けました。

発電機吸気管の追加

発電機の給気管は省略されていますが、ATS発電機の給気管だけは長い部品なので、自分で追加しておきました。電気配管はほかの部分も省略されているので取り付けませんでした。また、実際に見てみるとわかりますが、コンプレッサーの給気管の取り付け位置の関係で、キャブ妻板には配管を追加するための場所が狭いのです。

吸排気・電気配管が一体のエッチング板で表現されれば、組み立ても楽でワールド工芸らしいと思うのですが、実現しないでしょうか。キャブ下の「配管ユニット」のようなイメージなのですが…。

これで機関部のハンダ付け作業はすべて終了です。
フラックスを洗い流して乾燥させたら、エポキシ系接着剤を使い、ダミーカプラー・ATS発電機・元空気溜め・テールライトを接着します。元空気溜めは、ランボードの取り付け座と空気放熱管の間にぴったり入るので、取り付け足を完全に切断してから接着するほうがやりやすいです。また前後の向きがあり、説明書の図では逆に見えるので注意します(説明文は合っています)。


[←前ページへ] [次ページへ→]

1 2 3 4 [5] 6 7 8 9 10

「Nゲージ蒸気機関車」トップページに戻る