個人的には一番楽しいロッド回りの組み立てです。うまく動かないと実に憎いのですが…。
そして期待の牽引力向上の新メカの効果を早く確認したいものです。
今回予想される失敗
・動輪の回転が悪く、どこが引っかかっているのかよくわからない
・ピストン棒やエキセントリックロッドを切り過ぎてしまう
・クロスヘッドのカシメ部分を壊してしまう
・ロッドピンやネジを飛ばしてなくしてしまう
・ドライバーやタップの先で塗装面に傷をつけてしまう
プラ製の動輪押さえ板をよく見て、ブレーキシューが内側に曲がっていないか確認します。 |
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動輪をメインフレームにはめ込み、よく転がることを確認してから、動輪押さえ板をネジ止めします。 ■注意■ |
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線路に乗せて、前後にはずみがついて軽く走るかどうか確かめます。 車軸がきついようなら、耐水ペーパーなどで軽く軸受けを磨いて少しずつ削ります。 |
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上回りの下側に、ボイラー下部ふさぎ板を取り付けて、下回りに乗せて転がしてみます。
・コンプレッサー、給水ポンプの取り付けピンが内側に出っ張っている ※第三動輪のほか、サブフレームにも当たりそうだったので、私は左右の火室をつなぐステーを切り取ってしまいました。本当は切り取らなくても大丈夫なのかもしれませんが、わかりません。強度を考えると、つけたままにしておきたいところです。 ◆C60 100番代では、火室ステーは切り取りませんでしたが、やはり第三動輪に当たるので、フランジに当たる部分を少し削りました。 |
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サイドロッドを第一動輪と第三動輪の穴に合わせ、ロッドピンを差し込んで動輪に圧入します。 あまりぴったり差しこみすぎると、特に曲線で動きがしぶくなりますが、浮かせすぎると第一動輪ピンがメインロッドに当たってしまいます。 ◆C60 100番代ではピンがゆるかったので、ニッパーでピンに軽く斜めのキズを付けました(説明書にも記されています)。 |
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再び線路に乗せて、動きが損なわれていないことを確認します。 まだメインロッドを取り付けていないので、第二動輪のボスとサイドロッドが引っかかるかもしれませんが、これはメインロッドを取り付けると直るので心配ありません。 |
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エキセントリックロッドを取り付けて長さを確認するのですが…。 これで3回連続、付属のロッドのどこかに不良がありました。本当にうんざりします。何だかキットに嫌われているようです。 |
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どうしようもないので、公式側のロッドの油壷は削り取ってしまいました。油壷が下についているよりはマシだと思います。 | |
順序が逆になりましたが、まずラジアスロッドを取り付けます。固定式の加減リンクも一体になっています。 |
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加減リンクの折り線は山折りにして折り重ねます。この金属は材質的に折れやすいので注意します。折れてしまったら接着して張り合わせてしまえば問題ありません。 |
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先端(バルブスピンドルガイドの表現があるほう)をシリンダーのスリットに差し込み、加減リンクの部分をモーションプレートの裏側に差し込み、1mmネジで止めます。 |
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長さ調節と回転チェックのため、リターンクランクとエキセントリックロッドを取り付けてみます。 もちろん、エキセントリックロッドが一番後ろに来たときに、穴から抜けてはいけませんから、両方を確認してから切断します。 |
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取り付けたら線路の上で転がしてみます。線路を左右に傾けたりして何度も確認します。もし引っかかることがあるようなら、車体の角度によってエキセントリックロッドの先端が当たっているのかもしれません。 調整が終わったら、慎重にリターンクランクのピンを第二動輪から引き抜いて、いったん外しておきます。 |
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クロスヘッド〜メインロッドを取り付けます。 |
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■おすすめ■ 磨いたら、ピストン棒をシリンダーブロックに差し込み、メインロッドを下に回して、クロスヘッドをスライドバーに引っ掛けます。 |
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そのままメインロッドを水平に回転させると、クロスヘッドがスライドバーから落ちなくなります。 なお、クロスヘッドとメインロッドのカシメが甘かったり、裏側に出ている支えの板が曲がっていて、クロスヘッドが落ちてしまうこともあります。カシメが甘いときは、ヤットコでピンを表裏からギュッと挟んで締め直しますが、力を入れすぎるとガッチリ固定されてしまうので慎重に行います。もし固定されてしまったら、だましだましメインロッドを左右に動かしていると、しだいに直ることがありますが、部品請求と背中合わせの行為なので慎重に…。 |
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メインロッドと第二動輪の穴を合わせながら、クロスヘッドが一番後ろに来るようにし、ピストン棒の長さにどの程度余裕があるか(あとどのくらい切断しても抜け落ちないか)を確認しておきます。 次に、ピストン棒が一番前に来るときに、シリンダー後蓋にぶつからないような長さに切断します。 ■注意■ |
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取り付けたメインロッドは、回転位置によっては第一動輪ピンにぶつかってしまうことがあります(矢印の位置)。 一見ぶつからないように見えても、機関車の傾き方によってたまにぶつかることもありますから、機関車を色々な方向に傾けて車輪を回し、絶対に引っかからないようにします。 |
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うまく回転するようになったら、合併テコをバルブスピンドルガイドに引っ掛け、下側を結びリンクの穴にはめ込みます。はめ込んだら取れないように、両側からはさんでかしめておきます。 |
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回転がスムーズなことを十分確認し、テンダーと連結して走行テストします。 |
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牽引力を増すため、新規導入されたサブフレームを取り付けます。 取り付けたサブフレームは、このネジを支点として上下に軽く動くように調整します。 ◆C60 100番代ではすでに取り付けられているはずですね。 |
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サブフレームの上に補助ウエイトを載せ、下側からネジ止めします。◆C60 100番代では接着になります。 |
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結構な重さがあるので、そのままではしりもちをついてしまいます。 |
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サブフレームの下側から、テンダーのドローバーピンを差し込んで連結します。 あとは説明書に従って上回りをネジ止めし、先台車・従台車を取り付けるだけです。前後から見て、機関車が傾かないように注意します。 フレームや上回りが曲がっているときは、手で少しひねると直ることがありますが、うまく走らなくなってしまうかもしれません。ハンダがパカッと取れてしまうこともあります(無論経験済みです…何も考えていなかったので)。 |
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ようやく完成です。必ずしも実物そっくり…とはいえないかもしれませんが、最初のC59よりはうまくできました。高いキットをパァにせずにすみました。 |
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伸び伸びしたスタイルでなかなか良い感じです。色々な客車を引かせて活用できます。 |
気になる牽引力ですが、新機構ははっきり効果があるようです。
今までのワールド工芸のC59でも、平坦線では十分走ってくれましたが、今回のものは勾配でも大丈夫です。8〜10両編成なら速度調整をすれば4%勾配でも使えます。平坦線なら15両引かせても大丈夫です。
プラ製品のエンジンドライブ蒸機には及ばないとはいえ、実用には十分です。あの転がらない旧マイクロエースの10系客車(非冷房・茶)も、平坦線で10両以上引くことができました。