ここからはパーツを取り付けるたびに、どんどん機関車らしくなっていく楽しい作業です。
しかしその前に大失敗の修正を…。
今回予想される失敗
・ランボード取り付けを大修正するので(!)、各部のハンダ付けがバラバラになってしまう
・ヘッドライト取り付けにてこずって、煙室扉パーツとボイラーがバラバラになってしまう
はじめに…。
機関車を裏返して各部の取り付けを確認していたところ、片側のランボードがずれていて、前方・中央・後方がバラバラの向きに傾いているのを発見してしまいました。
どうして今まで気付かなかったのか、しかも誤差といえないほどの重傷です。
これを修正するには、取り付けた火室を取り除き、ランボードの片側を浮かせて水平にしなければなりません。それに合わせてランボード屈曲部や、前部ランボードも少しずつ位置をずらして合わせなければなりません。
どうすべきか悩みましたが、このまま進めても下廻りとの組み合わせで破綻することは目に見えているので、結局修正することにしました。ハンダごてで接合部を1箇所ずつ過熱しながらずらし、余分なハンダはハンダ吸引線で吸い取り…という作業を繰り返して1時間、ようやく直すことができました。
気を取り直していきます。
ボイラー上面に、前から順にパーツを取り付けていきます。ただし、ライトはあとに回しました。煙突の取り付けにてこずると、時に熱が伝わって取れる恐れがあったためです。 煙突は煙突スカートと組み合わせ、裏側からハンダ付けします。まっすぐ付くまで繰り返し修正します。 |
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煙突がわずかに傾いている程度なら、何か棒を差し込んで傾ければ直せます。 |
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スチームドームを取り付けます。付属のパーツは丸みが足りないように思えたので、あらかじめヤスリで削って丸みを加えておきました。取り付け足は、ボイラーに差し込んだときに内側にわずかに出る程度まで切り詰めておいたほうがよいと思います(後からでは切り詰めにくいのです)。 大きめの部品なので、小さい板パーツと比べて加熱しにくく、いったん加熱すると冷えるまでいくらか間があります。板パーツと同じつもりで、コテを離してすぐに触るとヤケドしてしまいます。 |
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発電機を取り付けます。ちょっとすわりが悪いので、テープで固定してから内側をハンダ付けしました。 |
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砂撒管を取り付けます。0.25mm真鍮線に曲げぐせをつけて、スチームドームの穴に下から差し込んでハンダ付けします。下側もボイラー下フチあたりにハンダ付けします。車輪まで伸ばそうとすると、付属の真鍮線だけでは長さが足りないと思います。 ◆C60 100番代では、砂撒管がボイラーのケース内側に隠れており、付属のフォーク状のパーツを裏から差し込んでハンダ付けするだけなので、とても簡単です。 |
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ヘッドライトを取り付けます。ヘッドライトの一部と、取り付け座の上面を合わせてから、接合面にハンダを流します。うまくいかないときは、あらかじめハンダメッキしておきます。 ヘッドライトもちょっと蓄熱するので、コテを離したあとも冷えるまで数秒間固定しておかないと、ハンダが固まっておらず取れてしまうことがあります。 |
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ドロダメを取り付けます。ついでに配管を1本追加しておきました。付属の真鍮線にはあまり余裕がないので、必要な配管のためには自分で材料を用意します。 | |
コンプレッサーの配管を取り付けます。付属の配管バンドを使いますが、半分に切って使っても十分な長さだと思います。 |
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0.4mm線を曲げて作った配管を、配管バンドでU字型に挟むようにしてボイラーの穴に差し込み、内側から引っ張ってしっかり取り付け、ハンダ付けします。 |
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続けてハンドレール、逆転器レバーなどのパーツを取り付けて、裏側からハンダ付けします。 |
失敗の修正と合計して2時間経ってしまいました。次回は非公式側の配管です。