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C62 2(新)の組み立て その7

2008.9.3

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テンダー

過去にはここまでできたものを落としてしまい、修復不能なほど壊れ、もう一つ買って作り直したことがあります。今回はまだ落としていませんが、このまま済むとは思えません。

外板張り合わせ

テンダー内張りを平らに重ねて、ハンダ穴からハンダを流して張り合わせます。

昔のキットは大きい角穴が3個くらい開いていましたが、今は小さい丸穴が8個開いています。
こての角を使わないと穴の底にハンダが回りませんが、強く押してしまうと外板が歪みます。

それでもハンダ流し穴がこのように変わってから、外板が歪むトラブルはずいぶん減ったように思います。

テンダー箱組み

前後の妻板をぴったり合わせてハンダ付けします。部品の合いはかなりよいキットです。

次に中央部に石炭パーツの乗る台(F-9)をはめ込んでハンダ付けします。
固定したら中央のブリッジを切り取りますが、形を保つのに便利なので、しばらくこのままにして作業しました。

前部妻板取り付け

前部妻板は、標準のF-12のほか、勾配の多い線路で使用するためとして、下側の削れているF-13というものも付属しています。

ここでは漫然と標準のF-12をハンダ付けしています。

先に組み立てた方から教えていただいたのですが、標準のF-12の場合、普通のレールのジョイント部の段差でも接触・ショートの事例があるそうです。 もう固定してしまいましたが、この先気をつけていきたいと思います。

後部床板の加工

後部妻板(H-1)は、エアホースの付け根のあたり(赤丸)の出っ張りが底板に干渉するとのことで、底板のほうを少し削るよう指示があります。

ほんの少しなので簡単です。

後部妻板の取り付け

後部妻板を重ねてハンダ付けします。

底板との合わせ目をぴったり密着させることと、上部のフチが側面のフチと同じ高さになるようにするのがポイントですが、2枚の板に空いている部品取り付け用の穴が少しずれてしまうことがあります。大きくずれているようなら開けなおす必要があります。

こういう薄い部品は、一度ハンダ付けしてしまうと無傷では剥がせないことが多いので、ハンダを流す前に位置決めをしっかりしないとまずいことになります。

ステップの取り付け

ステップ(J-3、J-5)を折り曲げて内側から差し込み、少量のハンダでハンダ付けします。

J-5はステップ3つでひとつの部品です。これらはハンダが表に流れ出しやすいので注意が要りますが、部品によっては多少はみ出してもいいからガッチリ付けたいこともありますね。

フックと配管

クレーンフック(J-2)、電気配管(H-2)、カプラー開放てこ(H-3)は表側から差し込んで、裏側に出た足をハンダ付けします。

ロストパーツ

ロストパーツの後部ライト類を差し込んでハンダ付けします。

あとで内側に石炭やテンダー蓋がぴったりはまるので、内側に出た部品の足などはきれいに削って平らにしておきます。

ドローバー

ドローバー(この場合連結フック)は説明書の指示通りの形に曲げ、根本にF-8をカットして作った補強板をハンダ付けします。

先端にはドローバーピンをハンダ付けします。これはロッドピンと同じ部品だと思いますが、ロッドピンとは別の袋に入っています。

妻板パーツ

前部妻板の表の配管とハンドルは折り返して固定し、石炭皿(F-6)、メカニカルストーカー(Q-11)を組み立ててハンダ付けします。

増炭枠

ここでテンダー上部の仮ブリッジを切断しました。

増炭枠(F-4、F-5)を折り曲げて張り合わせ、テンダー上部の小穴に差し込んでハンダ付けします。

このとき1箇所をごく少量のハンダで付けて、前後から見て傾きがないように修正し、残りを付けていきます。

テンダー蓋

テンダー蓋(H-4)を直角に曲げ、配管(J-1)、手すり(H-4)、給水蓋をハンダ付けします。そのあとホワイトメタルの重油タンクを接着し、裏側を平らにしておきます。

組み上がったテンダー蓋は、石炭の上にはめ込むだけにするので、テンダー本体にはハンダ付けしません。

後部カプラーポケットもハンダ付けしておきましたが、エアホースは取り付けませんでした。

底板(公式側)

公式側の底板(Q-1)の2箇所の梁を内側から折り重ねて先端をハンダ付けします。

そのほか、各部を説明書のとおりに折り曲げます。

底板(非公式側)

非公式側(Q-2)も同様ですが、0.6mm真鍮線で配管を取り付けるので、あらかじめ4箇所の配管サポートを起こし、輪が前後を向くようにひねっておきます。

底板の取り付けの様子

組み上がったQ-1、Q-2を乗せてみたところです。これらも最終組み込み時にネジ止めするので、ここではテンダーに固定しません。

非公式側の0.6mm配管の高さが、ちょっとオーバーな気もしますね。

ATS車上子

同じく最終組み込み時にネジ止めする、ATS車上子(L-3)を折り曲げて組み立てます。ハンダ付けが終わったら、ホワイトメタルのブレーキシリンダーの先端をカットし、接着します。

塗装と車体仕上げ

塗装前作業終了

次は塗装ですが、雨の日が多いのですぐには塗れないかもしれません。多少の雨なら構わず塗るのですが、湿度もかなり高いのでさすがにカブリそうで、様子を見ています。

塗装終了

が、具合よく1日だけ晴れ、湿度も下がったので塗ってしまいました。

ふだんより薄めに塗り重ねていったため、たったこれだけに3時間くらいかかってしまいました。個人製作だからよいものの、売り物でこんなことをしていたらクビになってしまいますね。

公式側仕上げ

空気作用管は配管サポート部を極細マジックで塗り、適当に曲げてゴム系接着剤で貼り付けてあります。ただ塗装面の上にさらに接着剤を使うというのは、個人的には気持ち悪いです。

ドームの手前を通って向こう側に抜ける作用管は、ドーム前ステップに当たるところを切断し、左右2つに分けてそれぞれ接着しました。

白線はランボードの形になったステンレスパーツが付属しています。ちょっと太く見えるので、白に黒を1〜2滴垂らして(分母がわかりませんが)少し抑えました。

非公式側仕上げ

ボイラー上には安全弁と汽笛を接着します。

キャブ下の白線は、手すりが邪魔になるので適当にカットしています。またデッキ前端部は少し狭くなっているので、そこも白線のパーツが分かれていますが、端梁の横に当たる部分が太すぎる気がしたので、使わずに別途処理しました。

つばめマーク

つばめマークはインレタからステンレスに変わりました。シルエット抜きされているものと、尾羽の間などが薄いベースでつながっているものの2種類が付属しています。私はシルエット抜きのほうを使ってゴム系接着剤で付けました。

ちょっと頭が上下を向いただけで、下がりつばめ・上がりつばめ?になってしまうのですが、いくら調整しても何か角度が違うような気がして、このへんでやめました。

残りは下廻りです。今までのキットとほとんど同じなので、この先は心配していません。


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