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C62 2(新)の組み立て その2

2008.8.25

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ランボード屈曲部の取り付け

ランボード屈曲部

ランボード屈曲部(公式側N-17、非公式側N-6)を折り曲げます。傾斜の角度は実際にランボードに合わせて決め、上部の平らな部分が水平になるようにします。

水平部の裏のハンダ流し穴をハンダで止め、傾斜部は裏側の断面に少量のハンダを流します。

ランボード屈曲部の取り付け

左右を間違えないようにして、取り付け足をランボードに差し込み、裏からハンダ付けします。ここはしっかり止めないといけません。

ランボード断面をヤスる

ランボード断面には、折り曲げのときの出っ張りなどがいくつかあるので、今のうちにヤスリで平らにしておきます。

ただし、前方の傾斜部は、あとで外板(N-2)を重ね合わせてからヤスリがけします。

仮ブリッジの切り取り

屈曲部の裏の仮ブリッジを慎重に切り取ります。このあともランボードが曲がってないか確認します。

コンプレッサ、給水ポンプ取り付け座

裏側に、コンプレッサと給水ポンプの取り付け座(C-7)を折り曲げて取り付けます。この部品には左右の向きがありますが、折り曲げた端が少し縦長なのが非公式側(給水ポンプ側)になります。

ここまでの完成品

ここまで完成した部品です。

前デッキ周辺

前デッキ表板

前デッキの表面に付く網目の付いた板(N-2)を重ね合わせて、裏側からハンダ付けします。

左右が微妙にずれやすいので、表からよく見て固定します。あとで、デフを取り付ける段になってズレに気付くとかなりショックです。

前デッキステップ

傾斜部のステップ4個を取り付けます。

上部の2個(L-8)は、取り付け足が2つあるため、前から見て水平に取り付けるのは簡単ですが、下部の2個(ロスト)は取り付け足が1個なので、なかなかまっすぐにつきません。

ステップの配置(上段・下段の左右間隔)は、以前の汽車会社タイプと共通になっているようで、特に2号機に合わせられているわけではありません。

ボイラー側面ステップ

ついでに、同じパーツ(L-8)を使う、ボイラー側面のステップも取り付けてしまいました。

表から差し込み、ボイラー内側から取り付け足をハンダ付けしますが、付けにくく、表側にハンダが回ってしまうと修正がやっかいなので、本当はエポキシ系接着剤をお勧めします。

給水温め器ボックス

給水温め器ボックスを折り曲げてハンダ付けし、左右の丸い部分を180度起こして裏からハンダ付けします。

このあと、前面の2箇所の穴に、ロストのテールライトを差し込んでハンダ付けしますが、これまたくるくる回ってしまって面倒です。

給水温め器ボックスの固定

給水温め器ボックスの2本の足を、デッキの傾斜部に差し込み、横から見て傾いていないことを確かめてからハンダ付けします。
私は、あまり確かめなかったので少し曲がっているような気がします。

給水温め器ボックスの上面には、シンダー除けのついた網目のパーツ(N-4)が付くのですが、どの段階で取り付けたらよいかちょっと迷いました。

シンダー除け取り付けの検討

というのは、先にこれを給水温め器ボックスに固定してしまうと、あとで煙室扉を取り付けられなくなるような気がします。

大丈夫かもしれないのですが、とりあえずこの部品は、煙室扉の取り付け後に接着することにしました(ハンダ付けもできなくはなさそうですが、私の実力ではたぶん無理です)。

あらかじめ給水温め器ボックスにハンダ付けしておいて、煙室扉の取り付け後にデッキに取り付けるのが正解なのかもしれませんが、前デッキがいつまでもブラブラしているのもちょっと不安だったので、こんな順序になってしまいました。

端梁の折り曲げ

これまで曲げずにおいた端梁を180度折り曲げ、ハンダで固定します。

4箇所のカプラー開放テコのステーは、それぞれ出っ張りが前側になるように90度ひねります。

続いて次の大物、キャブです。昔のキットに比べるとかなり部品が増えています。ボイラーの取り付け作業をはさんで、前半・後半の2回に作業が分かれます。

キャブの組み立て(1)

側板の張り重ね

キャブ側板は2枚重ねになっているので、ぴったり合わせ、片側2箇所のハンダ穴にハンダを流して固定します。

以前別のキットで大量にハンダを流しすぎ、窓枠からハンダが流れ出て修正に苦労したことがありました。

バタフライスクリーン

バタフライスクリーンを前に180度折り返し、端のほうを少しハンダ付けして固定します。上部の取り付け足が、あとで付けるひさしを邪魔しそうですが、ひさしのほうにこれを避ける切り欠きがあるので大丈夫です。

ひじ掛けも外側に折り返します。

キャブ妻板

キャブ妻板(A-1)を2つ折りにしてぴったり重ね、断面の要所に少量のハンダを流して張り合わせます。

中央部から下向きに出ている突起は、ボイラーに取り付けるときの取り付け足なので、切断せずにおきます。

アーチの中央部が細いので、左右に変形しやすい部品です。キャブにあてがって屋根の丸みなどがぴったり合うように調整しますが、いつの間にか変形していることがあるので気をつけます。

キャブ妻板の取り付け

キャブの左右の側板や、屋根の丸みの歪みを直してから、妻板をぴったり合わせてハンダ付けします。

屋根の丸みを直すのは難しくて、丸棒などを使っても軽い折り目のような線がついてしまうことがあるので、特別おかしくないようなら無理にいじらないほうがいいと思います。いつもデコボコにしてしまいます。

フックの取り付け

今回は屋根上のフックが別パーツになっています。

前後2個のフックが細長い板でつながっているので(L-9)、フックの部分を山折りにして、裏から差し込んでハンダ付けします。

天窓、信号炎管

天窓の波型の板(N-14)は薄いほうが前になるようです。レール(N-15)の内側にはまるように屋根に重ね、裏側のハンダ流し穴からハンダ付けします。

天窓の蓋(N-13)は、前後の向きを変えることによって、開閉どちらの状態にもセットできます。最近「開」にばかりしているので、今回は「閉」にしました。

信号炎管も取り付けておきました。

妻板のひさし

妻板の前面窓にヒサシを付けます。あらかじめ丸みが付けられているので、側面のみ折り曲げ、足を差し込んでキャブ内からハンダ付けします。しっかり付けないと、あとで曲がりやすい部品です。

取り付け穴のすぐ下に、旋回窓の取り付け穴があるので、そこがハンダでふさがれないようにします。

プロテクター付き旋回窓

ステンレス製のプロテクター付き旋回窓を折り曲げて組み立てます。とても細かいです。

まず左右の細い側板を下に曲げ、旋回窓を90度曲げて穴に通しますが、付け根がとても折れやすいので、曲げたらすぐハンダで軽く補強しておいたほうがよいと思います。

次にプロテクターの網目を下側に曲げて、途中の突起を左右の側板の穴に通してハンダ付けします。

ちなみに私はステンレスパーツでも構わず、使い古した通常の(ステンレス用でない)フラックスを使っています。なぜか、わざわざステンレス用として売られていたフラックスよりもよく付くので…。種類や配合によって違うのでしょうね。

プロテクター付き旋回窓の取り付け

組み立てたプロテクター付き旋回窓を、妻板の穴に差し込んで後ろからハンダ付けします。

取り付け足が短いので、裏側にはほとんど露出しません。

側面ひさし、タブレットキャッチャー

側面窓のひさしと、タブレットキャッチャーを取り付けます。

ひさしは少し斜め下を向くように付けたいのですが、そうすると上側に隙間ができて見苦しいので、あまり意識しなくてもいいのかもしれません。

ワールド工芸のキャブはよく似ていると思いますが、組み立て中に細かいミスが重なっていくと台無しなので、どこかで歯止めをかけたいです。

ボイラーへの取り付けも済ませたかったのですが、今日都合できた作業時間(2時間)を超えそうだったのでやめました。


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