イメージ画像

血が不足している「血虚」タイプ対処法

血が不足している「血虚」タイプ【タイプ2】

血が不足している「血虚」とは、毎月の生理による出血がある女性は、男性よりもはるかに血が不足します。特に偏食がちだったり、食生活が単調になりやすいい人は血液のもとになる栄養が十分に確保できずに不足してしまいがちになります。
また、妊娠、出産は血を大量に消耗するために産後はどうしても「血虚」になりがちです。
このほか、月経過多などによって血虚になるケースもあります。

でやすい不調とトラブル

貧血とまではいかなくても、顔色が悪い、肌が荒れやすい、髪の毛や爪などが傷みやすい、こむらがえりをよく起こすなどの症状がいつくかあてはまれば、漢方では「血虚」と診断します。
また、血は体の各所に栄養とうるおいを与えるばかりでなく「心の栄養源」でもあります。そのため、眠りが浅くよく夢を見る、驚きやすい、不安感など精神的な症状も生じやすくなります。

血には、ホルモンの働きの一部も含まれ血虚を放っておくと子宮内膜が薄くなって経血量が減少したり、生理の期間が短くなるなどの問題が生じます。血虚の兆候が見られたら早めに対処しなければなりません。

食事面・生活面で注意する点

夏はどうしても食欲が落ちてそうめん、つけ麺、冷や奴といったさっぱりしたものをばかりになりがちです。血を補うためには、色の濃いものをしっかり摂ることが肝心です。プルーン、なつめ、くこの実などのドライフルーツ、緑黄色野菜、赤身の肉や魚などをしっかり食べるようにしましょう。
次に生活習慣で大切なポイントは「睡眠」です。血が体の中で生成されるのは夜間に眠っている間です。血虚の人は、不眠がちな人が多いので就寝前にはあれこれ考えるのをやめてパソコンやテレビを早めに切り上げて早く布団に入るように習慣づけます。

血虚の症状を改善する漢方薬は?

女性の場合、「当帰」という生薬が入った漢方薬を使います。当帰は血を補う作用のある「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」が定番です。生理トラブルをはじめ、産後の不調にもよく使われる漢方薬です。

血虚を解消する「ツボ」対策も

血海(けっかい)=ひざのお皿の内側の骨

ひざの長の内側の骨から上に指3本分のところにあるツボです。文字通り血を生み出すツボで親指で強めにおすのがポイントです。血虚によるさまざまな婦人科の症状に用いられます。

三陰交(さんいんこう)=内くるぶしのあたり

三陰交(さんいんこう)は、内くるぶしから指4本分以上にあるツボです。敏感なツボなのであまり強く押さないようにします。足湯などでゆっくり温めるのも効果があります。日常生活でも冷やさないように気を付けます。

このページの先頭へ