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気が滞っている「気滞」タイプ対処法

気が滞っている「気滞」タイプ【タイプ3】

「気」のめぐりが悪い「気滞」についてです。気はのびのびと滞りなく体中をめぐっているのが正常な状態です。ところがストレス、心配事、不安などが続くと気の巡りをコントロールする機能が乱れてさまざまな不快な症状が出るようになります。
気が滞った状態を放置すると、ストレスに対する耐性がますます弱くなり、気と一緒に体内をめぐっている血の巡りまでもが悪化する場合があります。
こうして悪化しはじめると、血の巡りまで悪くなりだんだんと心身共に症状が顕著になってしまうケースもあります。

でやすい不調とトラブル

女性の場合は、月経の周期によっても気の巡りが異なります。気がもっとも滞りやすくなるのは、月経前と排卵です。この時期にイライラして情緒不安定になりやすい人は、気滞があると考えて間違いありません。
また、乳房が痛いほど張る、おなかにガスが溜まって張るなどの症状もあらわれやすくなります。ガスやゲップが出ると少し楽になり、張りや傷みがある部分もあちこち変化するという特徴もあります。

食事面・生活面で注意する点

気滞はストレスが一番いけません。食事もあまりストイックにならずに食べたいものを食べるほうが正解です。気をめぐらせる作用を持つ三つ葉や春菊、香菜などの香味野菜やハーブ、甘酸っぱいフルーツなども適度に取り入れるのが正解です。
「○○をしなければならい!」というルールをつくらずに気ままにのんびり過ごすようにします。また、体を動かしたり、歌を歌ったりおしゃべりを楽しむなど、発散しながらストレスを解消する方法も見つけておくといいでしょう。

気滞の症状を改善する漢方薬は?

気をスムーズにめぐらせる漢方薬には、「加味逍遥散(かみしょうようさん)」「香蘇散(こうそさん)」「柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」などがあります。
加味逍遥散(かみしょうようさん)は、イライラしやすい、乳房や胸のわきが張るなどPMSや更年期に出やすい症状に用いられます。また、のぼせやほてりなどなどの症状も改善します。香蘇散(こうそさん)は、気をめぐらせ、胃腸の働きを高める作用があります。
柴胡加龍骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、不眠、イライラといった精神症状によく用いられます。

気滞を解消する「ツボ」対策も

膻中(だんちゅう)=胸と胸の間

乳首と乳首の真ん中よりやや上、胸骨のほぼ中央を押すと痛みを感じる所。情緒を安定させます。指先でリズムカルにとんとんとたたいたりこすったりする程度でマッサージします。

太衝 (たいしょう)=足の親指と人差し指の周囲

足の親指と人差し指の接合部から指3本ほど上にあるくぼみ。「気」のめぐりを整える作用があるツボです。指先で強めに指圧すると効果的です。

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