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血が不足している「血虚」タイプの解消法

気が不足している「気虚」タイプ【タイプ4】

気は一種のエネルギーと考えるとわかりやすいでしょう。そのため重労働や激しい運動をしたあとには誰でも一時的に気が不足します。
それでもいつもどおり、食べて十分に睡眠をとれば翌日には自然に回復します。ところが過労が続いてかつ、睡眠不足や食習慣が乱れるとこの大切な気の回復が遅れてしまいます。こうなると慢性的に気の回復が遅れ、気が不足した状態を招いてしまいます。
気は、おもに食べたり飲んだりしたものを胃腸が吸収し、そこから作り出されます。そのため胃腸の調子が悪いと気が不足しやすくなります。

でやすい不調とトラブル

気が不足していると、まず「だるい」「疲れる」「胃がもたれやすい」など消化器の機能低下による症状を伴うケースも多く見られるようになります。
また、気は体を温める作用もあるため、気が不足していると、手足がいつも冷たい、体温がひくい、といった症状に悩まされます。また扇風機の風が首筋に当たったり、冷房が効きすぎていると体調を崩したりします。
昔から「病は気から」というように気の不足を放っておくのは万病のもとです。まずは、過労を防ぎ、食生活を正しくあらためるなどの日常生活から変えていくことがポイントです。

食事面・生活面で注意する点

食欲不振になりやすい夏などは、冷たいものばかりを口にしがちです。冷たいもの、生ものの摂りすぎは、胃腸の機能低下を招きます。特に朝の冷たいヨーグルトなどは常温になってから食べるようにします。できれば、ご飯(穀物)+おみそ汁におかずがおすすめです。
生活習慣では、気をしっかり補うために睡眠が欠かせません。夏は明るくなるのが早く、目が覚めやすいのでできるだけ早寝を習慣にします。10分程度の昼寝もおすすめです。

気虚の症状を改善する漢方薬は?

気を補う漢方薬の代表各は、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」。黄蓍や人参などの気を補い胃腸の機能を高める生薬が配合されています。だるい、疲れやすい、風邪をひきやすいといった気虚の代表症状のほっか、胃下垂や胃アトニーの改善にも効果があります。「十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)」は、気を補う漢方薬と血を補う漢方薬をあわせたもので気と血の両方を補う作用があります。冷え症状が強くスタミナ不足の症状全般に使われます。

気虚を解消する「ツボ」対策も

気海(きかい)=へそ周辺

へそから指2本文下にあるツボ。気を生み出す働きがあり、呼吸器系にも消化器系にも作用します。温めたり、やさしくなでるようにマッサージすると効果的です。

足三里=ひざの皿の外側

元気を出すツボとして有名。ひざの皿の外側にあるくぼみから指4本文下にあります。胃腸の調子を整える作用もあるので、胃もたれしやすいときにも効きます。気持ちがいいと感じる程度の強さで押します。

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