夢フォルム ■07■ TOP 01■02■03■04■05■06■07■08■09■10■ 感覚→感情→意識・非意識
夢と区別したい幻覚様のイメージ?
夢はレム睡眠に特有な現象のように思われますが
それ以外の睡眠の段階でも脳にはさまざまな「知覚体験」があります。
夢と「知覚体験」とを分けるのは、そこにストーリー性があるかどうかの違いだけです。
もう少し、付け加えると、夢には「特定の感情」を伴うことが多いのですが
ノンレム睡眠の時の「知覚体験」は思考の断片であったり、
まとまりのなり思いつきやばらばらなイメージの連続であったりと
どちらかというと静的で、落ち着いた「夢」であるといえるでしょう。
つまり、あなたの脳は起きていようと寝ていようと
とにかく「意識の流れ」は中断しないということかもしれません。
少なくとも「知覚・認知」の作業は続けているということになります。
睡眠の第一段階、つまり睡眠移行期には「入眠時幻覚」があることが知られています。
入眠は数分で完了するものですが
脳のシステムに変化があるためか、幻覚様のイメージが展開されます。
この入眠時幻覚は、たいていの場合、眠りに入る直前に体験した知覚的経験や
気がかりとなるその日の記憶と密接に結びついているようです。
はじめは、まとまりのある思考の形態は保っているのですが
やがてイメージ中心の「連想作用」が中心となり
「弱い結びつき」の記憶が引き出され
脈絡もなくイメージが飛び交い、次々と現れては消えるというものです。
したがって、この段階であなたに何か刺激を与えると
それが、入眠時幻覚に影響を与えることができるでしょう。
しかし、その刺激が夢全体を左右することはほとんどありません。
すなわち、入眠時幻覚と「夢」は、区別する必要があるということです。
そして、レム睡眠時の夢とノンレム睡眠時の夢も分けて考えた方がよいかもしれません。
脳の機能状態がそれぞれに異なっているからです。
あなたが眠りかけているとき、うとうととするとき
まぶたの裏側でいろいろなものが見えてくるときがあります。
これがただ思い出したり、想像したイメージでないことは、感覚的にわかります。
なぜなら、あなたはまだ睡眠状態にはなく、意識も残っていて機能しているのですから。
それらは「入眠幻覚」というもので外界にあるが、あなた自身は触ったり
動かしたりすることができないものです。
この「入眠幻覚」は、言葉として聞こえてくることもあります。
もちろん夢と同様に視覚的幻覚の方が圧倒的に多いのですが
それらは、睡眠に入るまでの間、イメージとしてただ次々とひとりでに展開していきます。
この状態をあなたは落ち着いて見ており、心を乱されることもなく、意識的に感じています。
あなたが考えたものなのか、実際に見えたものなのかの区別もなく
ただ見ているだけの状態であるともいえます。
夢との違いは、そこにあなた自身が登場人物として出てこないということです。
ふむふむ・うららはこの現象を入眠に入ろうとする脳の命令が
電気信号として送られ始めるときに、その刺激で引き起こされた
記憶のイメージ化ではないかと考えています。
この最初のイメージは夢へどのような影響を与えるのでしょうか。
この幻覚は寝る前のあなたの一般的な願望や感情や気分
外界からの刺激によって引き起こされることもあります。
夢への入り口にあたるわけです。今日は、その入眠幻覚を楽しんでみませんか。
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