庭院深深深幾許, 雲窗霧閣常扃。 柳梢梅萼漸分明。 春歸秣陵樹, 人老建康城。 感月吟風多少事, 如今老去無成。 誰憐憔悴更雕零。 試燈無意思, 踏雪沒心情。 ![]() |
歐陽公「蝶戀花」を作るに,「深深として 深きこと 幾許ぞ」之句 有り,予 酷く之を愛す。其の語を用ひて「庭院 深深」數闕を作るも,其の聲は即ち舊「臨江仙」也。
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庭院 深深として 深きこと 幾許(いくばく)ぞ,
雲窗 霧閣 常に扃(とざ)す。
柳梢 梅萼 漸く 分明。
春は歸る 秣陵の樹,
人は老ゆ 建康の城(まち)。
月に感じ 風に吟ずるは 多少の事,
如今 老い去りて 成(おもひな)すこと 無し。
誰か憐まん 憔悴して 更に 雕零するを。
試燈 意思(おもしろ)きこと 無く,
雪を踏めども 心情 沒(な)し。
2001.12.23 12.24 12.25完 12.26補 2004. 1.31 2015. 6.11 |
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