一九五六年六月 |
纔飮長沙水,
又食武昌魚。
萬里長江橫渡,
極目楚天舒。
不管風吹浪打,
勝似閒庭信歩,
今日得寬餘。
子在川上曰:
逝者如斯夫!
風檣動,
龜蛇靜,
起宏圖。
一橋飛架南北,
天塹變通途。
更立西江石壁,
截斷巫山雲雨,
高峽出平湖。
神女應無恙,
當驚世界殊。
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游泳
纔(いましが)た 長沙の水を 飮みしも,
又も 武昌の魚を 食ふ。
萬里の長江を 橫渡し,
楚天の舒(ひろ)きを 極目す。
風 吹き 浪 打つも 管(かまは)ず,
閒庭を 歩むに信(まか)する似(より)も勝(まさ)る,
今日 寬餘を 得(え)たり。
子 川上に 在りて 曰く:
逝く者は斯の如き夫(か)!
風檣 動き,
龜蛇 靜まりて,
宏圖を 起こす。
一橋 飛ぶがごとくに南北に架(か)け,
天塹を 通途に變ず。
更に 西江に 石壁を立て,
巫山の雲雨を 截斷し,
高峽に 平湖を出だす。
神女 應(まさ)に恙(つつが) 無かるべきも,
當(まさ)に 世界の殊(こと)なるを 驚くべし。
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2002.6.10 6.11 6.12完 2013.3.23補 3.24 |
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