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      讀道德經
              
                  白居易 
玄元皇帝著遺文,
烏角先生仰後塵。
金玉滿堂非己物,
子孫委蛻是他人。
世間盡不關吾事,
天下無親於我身。
只有一身宜愛護,
少敎冰炭逼心神。



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 道德經を 讀む   
玄元皇帝  遺文を 著(あらは)し,
烏角先生  後塵を 仰
(あふ)ぐ。
金玉 滿堂  己が物に 非ず,
子孫 委蛻
(ゐぜい)  是(こ)れ 他人。
世間 盡
(ことごと)く 吾が事に 關せず,
天下 我が身より親しきは 無し。
(ただ) 一身の  宜(よろ)しく愛護すべき 有りて,
少しく 冰炭をして  心神に逼
(せま)ら敎(し)めよ。

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◎ 私感註釈

※白居易:中唐の詩人。772年(大暦七年)~846年(會昌六年)。字は楽天。号は香山居士。官は武宗の時、刑部尚書に至る。平易通俗の詩風といわれるが、詩歌史上、積極的な活動を展開する。晩年仏教に帰依する。

※讀道德經:老子の『道徳經』を読む。陶淵明の詩に似た雰囲気がある。この詩の主題は「我が肉体には永遠性がない。それ故、今の時を大切にしよう」の意であって、「我が身一身を可愛がる」というような意味はない。

※玄元皇帝著遺文:老子は『道徳経』を遺された。 ・玄元皇帝:〔げんげんくゎうてい;Xuan2yuan2 huang2di4○○○●〕唐代、老子に贈った尊号。 ・著:書きあらわす。 ・遺文:のこされた文書。『老子道德經』のことになる。

※烏角先生仰後塵:隠者である(後輩のわたしは)先賢の偉業を仰ぎ見ている。 ・烏角先生:隠者のかぶる黒い頭巾をかぶった人。ここでは、作者の白居易を指す。 ・烏角:烏角巾のことで、隠者のかぶる黒い頭巾。 ・仰:あおぐ。ここでは先人の偉業を仰ぎ見る。 ・後塵:車馬などが走り過ぎた後にあがる土ぼこり。先賢の偉業を仰ぎ見る気持ちを表す。

※金玉滿堂非己物:金銀財宝が家の中に満ちても自分の物ではない。自分のものとして、永遠に守りきることはできない。 ・金玉滿堂:金や玉(ぎょく)などの宝物が家に満ちていること。豊かな財宝。『老子』に「
金玉滿堂,莫之能守。富貴而驕,自遺其咎。」とある。 ・非:…ではない。名詞(句)に附く。 ・己物:自分の物。

※子孫委蛻是他人:子や孫という子孫は、抜け殻であって、(それは「わたし」とは別人であって)他人である。 ・子孫:子と孫。子や孫。 ・委蛻:〔ゐぜい;wei3shui4●●〕捨てられたぬけがら。『莊子・知北遊』に「
孫子非汝有,是天地之委蛻。」とある。 ・是:…は…である。これ。主語と述語の間にあって述語の前に附き、述語を明示する働きがある。〔A是B:AはBである〕。 ・他人:他の人。

※世間盡不關吾事:世の中はすこしもわたしのことを構ってくれないし、関わりがない。 ・世間:世の中。 ・盡:ことごとく。 ・不關:かかわらない。関係がない。 ・吾事:我が身の事柄。

※天下無親於我身:(この)世の中で親しく、(かけがえがないと謂えるのは)我が身よりも(他には)ない。 ・天下:世界。世の中。 ・親於:…よりも親しい。 ・親:したしい。形容詞。 ・於:〔形容詞+於〕…よりも。「A(形容詞)於B(名詞)」BよりもAい。(←「-い」は、日本語の形容詞の活用語尾のつもり)。 ・我身:我が身。自分の身。「わたし」自身の肉体。

※只有一身宜愛護:ただ我が身一身を大切にして……さえすれば。 ・只有:ただ…だけがある。 ・一身:自分ひとり。自分自身。また、一つの身体。一人。ここは、前者の意。 ・宜:〔ぎ;yi2○〕…したほうがよい。…とするのがよかろう。よろしく…べし。また、もっともである。ここは、前者の意。 ・愛護:可愛(かわ)いがって、大切にする。

※少敎冰炭逼心神:(ひたすら、かけがえのない我が肉体を大切にと心懸け、)氷炭といった極端な冷熱は遠ざけよう。(ただかけがえのない我が肉体を大切にして)氷炭といった冷熱相矛盾するような事柄を遠ざけており(さえすればいいのだ)。 ・少敎:「不敎」(“不讓”?)の意だが、「不敎」と表現するのがきついので、「少敎」として柔らかさや余韻を表している。「只有一身宜愛護,不敎冰炭逼心神」ということ。「我が身一身だけを大切にするようにして、ストレスになるようなことは近づけないことだ。」ということ。 ・冰炭:〔ひょうたん;bing1tan4○●〕氷と炭火。寒いことや熱いことといった肉体に苦痛となる事柄。また、相容れないこと。 ・逼:〔ひつ;bi1●〕せまる。近づく。せばまる。追い立てる。脅す。 ・心神:〔しんしん;xin1shen2○○〕こころ。





◎ 構成について

 韻式は「AAAAA」。韻脚は「文塵人身神」で、平水韻上平十一真(人神身塵)、十二文(文)。平仄はこの作品のもの。
○○○●●○○,(韻)
○●○○●●○。(韻)
○●●○○●●,
●○●●●○○。(韻)
●○●●○○●,
○●○○○●○。(韻)
●●●○○●●,
●◎○●●○○。(韻)
ここでの「敎」はの用法。
2006.7.2
     7.5
     7.8完
2007.9.27補

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