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これは井古![]() ![]() |
夢舊居 空居歴歳往時花、 荒堵依然夕日斜。 四十年來共休戚、 今猶追想夢中家。 |
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旧居は歴歳 往時の花さき、 荒堵は依然 夕日は斜めなり。 四十年来 休戚を共にして、 今猶 追想す 夢中の家。 ********* |
※ この詩は下記の有名な劉禹錫の『烏衣巷』に次韻したもの。 詩意ははるかに及ばないが、日本語の読み下しに疑問があったため、あえて賦した。 烏衣巷 劉禹錫 朱雀橋辺野草花、 朱雀橋辺 野草の花、 烏衣巷口夕陽斜。 烏衣巷口 夕陽斜めなり。 旧時王謝堂前燕、 旧時王謝 堂前の燕、 飛入尋常百姓家。 飛んで 尋常百姓の家に入る。 作者の劉禹錫は起句承句を対句に作詩しているが、多くの日本語の読み下しでは、起句の「野草花」を 「やそうのはな」と名詞に読んでいる。辞書によれば「花」には「はなさく」の動詞としての読みもある。 承句の「斜」は形容詞ではあるが意味には「かたむく」の動詞的な意味合いもふくんでいる。そこで、「朱雀橋辺 野草の花さき、烏衣巷口 夕陽斜めなり。」と読めば劉禹錫の詩意、纏綿とした懐古の情が溢れているように思い、はずかしながら例題として拙詩を賦した次第である。 |
2007.10.7 |
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