・名利: 高槻城主になったことを指す。
・籠鳥: (羽柴秀吉の禁教令によっての)かごの鳥、自由にならない身に例える。
・刑網: ここではキリシタン禁教令をいう。
・池魚火殃: 正しくは「池魚之殃」。罪のないのに災いを受けること。
城門が焼けたとき、池の水で消したら、池の魚が死んだ故事。禁教令に例える。
・権門: 時の独裁者羽柴秀吉。
・秋霜: 厳しい判決(マニラへの流罪)に例える。
・聖者: 正確に言えば高山右近は聖者にも福者にもまだ列されていない。
※この聖堂は大阪府高槻市のカトリック教会にあります。その昔秀吉は右近の才能を惜しみ、千利休に棄教を説得するように命じています。
右近は信仰さえ捨てれば、将来明石の城主として生涯安穏に過ごせたものを、あえてクリスチャンの道を選び、従容としてマニラで一生を終えたと伝えられています。わたくしは彼の精神力の強さに感動を覚え、この詩を作りました。なお平仄に不備なところがあります。
※参照:
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