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この詩は瑛子女士の作品です。
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買飴幽靈 |
深夜敲門隳靜寂 幽靈窃窃乞糖飴 土饅頭裏嬰兒泣 母性温情無限慈 |
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安田米斎画『子育て幽霊図』 |
飴買い幽霊 (支韻) 深夜の 幽霊 母性の温情 無限の |
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〇敲門=門をたたく 〇窃窃=声のかすかなさま 〇糖稀=水飴 〇土饅頭=お墓 水飴を売っている小さな店に、毎晩遅くなると青白い顔をした女が現れる。不思議に思った飴屋は、ある夜後をつける。その女はある墓の前でぱっとかき消えた。途端に墓の中から赤ん坊の声が聞こえる。墓を開けてみると、生きてい赤ん坊が泣いていた。その横には水飴が置いてあった。 死んでまだ温かいうちに埋められ、墓の中で赤ん坊が生まれたのだ。母親の霊が水飴で養っていた、というお話。 家人が女の手に持たせた、 三途の川の渡銭、六文銭が なくなっていたという。 |
2016.1.17 |
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