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芙蓉並蔕竹枝一心連女兒, 花侵隔子竹枝眼應穿女兒。 ![]() |
芙蓉 蔕を並べて竹枝 一心に 連なり女兒,
花は 隔子を侵すを竹枝 眼 應(まさ)に穿つべし女兒。
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◎私感註釈
※この作品は二句で一首となるもの。皇甫松のものに多い。この詞には、一句の前四字で一頓とし、「竹枝」と前声があり、後三字でまた一頓として「女兒」と後声をかけていて、竹枝詞が、実際に唱われていたことをよく示している。広東地方の竹枝詞の早期の形式。これは、夜這いの歌のようである。もう一つの表記法はやや穏やかで、「芙蓉並蔕一心蓮,花侵子眼應穿。」となっている。
※芙蓉:ハスの花。
※並ならべる。
※蔕へた。花の付け根。
※芙蓉並蔕:(白話)並蔕蓮のことで、一つの茎からハスの花が二つ並んでついていること。男女仲や夫婦仲のよいことをいう。
※一心:心を一つにして。
※連:連なる。蓮ともするのもある。その場合はハスで「並蔕蓮」の間に一心を入れて「並蔕一心蓮」としたことになる。「連」と同じ発音なのが「憐」で、「愛する、かわいがる」の意味がある。 ・蓮:ハス。
※芙蓉並蔕一心連:ハスの花が同じ茎に並んで咲いたように、仲のよいお二人さんよ。ハスの花が同じ茎に並んで咲いて、ひたすらかわいがっている。
※花:女性を謂う。
※侵:(入ってはいけないところへ)入っていく。おかす。ここは、女性の部屋に入っていくこと。
※隔子:格子状の窓。隔をとするのもある。
は、果物の核(種)のこと。この場合、掛詞になる。
※眼應穿:。(白話)眼穿で、待ちこがれる。
※花侵隔子眼應穿:女の方は、(男が)窓を乗り越えて入ってくるのを待ち焦がれている。
◎ 構成について
平韻一韻到底。 韻式は「AA」。韻脚「心」は下平十二侵で「穿」は、下平一先で、詩韻として見た場合は、全くの別物。侵韻は、〔-m〕で、先韻は〔-n〕になる。詞では、許容されている。次の詞調はこの作品のもの。
○○○●●○○,(平韻)
○○●●●○○。(平韻)。
2002.1.11完 5.23補 |
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