名言0161
あのね、お嬢さん。
親っていうのは、自分の幸せを子供に望んだりはしないものよ。
講談社文庫「地下鉄に乗って」より、お時のセリフ。
きっと親にならなければ、この言葉を真に理解することはできないのでしょうね。
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名言0162
ありがとう、おかあさん。ごめんね
講談社文庫「地下鉄に乗って」より、みち子のセリフ。
思い切らせてくれたことへの感謝と、思い切ってしまったことの謝罪。
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名言0163
自分に宛てられた手紙など、読むべきではないのだ。
あの男は、酔って帰ると、私達姉妹にそう語ったものだった。
お前ら、よく聞け。手紙には、必ずろくなことが書かれちゃいない。
翔伝社文庫「モルヒネ」より。
この部分を忘れないために、生まれて初めて意識的に本の角を折りました。
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名言0164
「『一寸の虫にも五分の魂』―――知っているか」
「……?
虫ケラかて平等に生きてはる、いう意味やろ
なんや三蔵はんらしくもない、陳腐な説教やね」
「フン 西に帰って辞書でも引き直したらどうだ」
「……なんやて?」
「『魂』ってのは命の事じゃねえ――――『誇り』だ」
ゼロサムコミック「最遊記RELOAD」第8巻より、玄奘三蔵とヘイゼルのセリフ。
だから彼は三蔵なんですよね。
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名言0165
しかし、ふいにその表情を壊したくなった。
自分でもよく解らない。
ただ無性に腹立たしく、悲しかった。
電撃文庫「9S〈ナインエス〉」第8巻より。
言葉そのものでなく、その言葉を表すもので表現する。
絶妙な手腕が光ります。
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名言0166
心ってのは ここにあるんだ
ジャンプコミックス「BLEACH」第30巻より、志波海燕のセリフ。
「ここ」と言いつつ、自分と相手の間にある空間に、拳を持ち上げる姿がたまりません。
男を感じさせる言葉ですね。
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名言0167
自分に都合のいい理屈つけてさ!
そんで"世の中こういうもんだ"なんて分かった様な顔しちゃってさ!
そんでネクタイ巻くんだ!
絶対そんな奴にならないでおこうって 昔みんなで約束したじゃん!
そんなのカッコ悪いって! 最低だって! ネクタイ巻くのやめようって!
映画「ピカ☆☆ンチ」より、ハルのセリフ。
誰もがきっと、忘れたつもりなんて一度もなかった約束。
でも、誰よりもハルが一番、その約束を必死に守ろうとしていただけで。
彼の気持ちが痛いほどわかって、でも彼になんとか伝えなきゃならないけど、
何を言ったら良いのかわらなくなって。
ハルが叫んだ瞬間、見ているこっちが自分を顧みてしまう、恐いセリフです。
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名言0168
死ぬまでテメェら
しょわしてくんな!
映画「ピカ☆☆ンチ」より、チュウのセリフ。
生きていくということは、しょっていくということだ、
と兄貴から諭されたあとのこの言葉はたまりません。
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名言0169
お前、最近、甘いんじゃないの?
ダヴィンチブックス「未来予想図」より、後藤大介のセリフ。
怒鳴られるより鋭く重い、と文章中にも書かれていますが、
どんな感覚がするものなのかなと、少し思いました。
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名言0170
コクトー、何か言ってよ
講談社文庫「空の境界(上)」より、両儀式のセリフ。
自分の死を前にして、この言葉を投げかけられて、
何が言えるのかなあと思って、選びました。
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名言0171
今すぐ攻撃を停止しろ!
君たちは――公序良俗を謳って人を殺すのか!
アスキーメディアワークス「図書館戦争」より、稲嶺和市のセリフ。
正義という言葉の持つ強い不条理を明確に糾弾するような一言。
僕の正義は、僕だけのものでしかない。
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名言0172
「……なぁ、能登」
「なぁ能登!」
「生きているオレが羨ましいだろう!」
角川文庫「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」より、山本陽介のセリフ。
近しい人間の死を、ここまで前向きに、挑発的に捉えた言葉を知りません。
生命力に満ち溢れた名台詞ですね。
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名言0173
「無私の顔」――青ざめた梶の顔はそうだった。
特捜部時代、嫌というほど対峙してきた顔だ。
自分かわいさの「守りの顔」より、よほど手強い。
我が身を捨ててでも、大切な何かを守り通そうとしている顔。
誰かを庇うと堅く心に誓った顔…。
講談社文庫「半落ち」より。
例え自分が殺人犯として叩かれようとも揺れ動かない信念は、
それだけで圧倒的な存在を示すだけに、誰もが触れたく、触れ難い。
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名言0174
そう。わかる。
こんな体験は初めてだが、今俺は、最初に見た瞬間にあの事件の犯人が分かった。
彼は、ゆっくりと少女のベッドの脇に置かれた椅子に腰を下ろした。
それは、今俺の目の前にいるこの女だ。
角川文庫「ユージニア」より。
彼の感じた寒気のような、怖気のような震えが、
リアルに伝わってくるような、恐ろしく冷静で緊張した場面です。
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名言0175
俺は西洋菓子屋だ。
客に洋菓子は届けるが、一緒に女学生を配達したりはしない。
こら、若い娘が食い気に走るんじゃねえよ。
講談社「アイスクリン強し」より、皆川真次郎のセリフ。
少しぶっきら棒で愛想もないけど、ちゃんと相手を想っている。
「粋な」という言葉がぴったり当てはまる一言。
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名言0176
優しいものは好きです。温かいものも好きです。
だから、人が好きです。
アニメ「夏目友人帳」第6話より、燕のセリフ。
妖怪にもこんな奴がいるんだなあという軽い衝撃と、
「人も妖怪も関係ない」というのを言外に感じて、
それこそ温かい気持ちになれる一言です。
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名言0177
協会時代からの決まりでね。
私を痛んだ赤色と呼んだ者は、例外なくブチ殺してる。
講談社文庫「空の境界」より、蒼崎橙子のセリフ。
なんつーかもう、気持ちよくゾクゾクできる一言ですな。
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名言0178
情が移ったからさ。
友人の為に動いて何が悪い。
白泉社コミックス「夏目友人帳」より、夏目貴志のセリフ。
他に何が要る。それ以外に、どんな理由が要る。
他に何も要りはしない。それが友人のためであるならば。
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名言0179
お前を見ていて思ったよ。
大事なものを守りたいとか、心配をかけたくないとか
自分の気持ちばっかりだ
自分を大切にできない奴は大嫌いだよ
白泉社コミックス「夏目友人帳」より、ヒノエのセリフ。
誰かのためにとか、何かのためにとか言うのなら、
まずは自分のために動けるようになれという意味なのかな〜、なんて。
でも難しいんですよね。自分のために動くのって。
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名言0180
叶うなら、もう一度だけでも弾きたいと思った。
ずっと ずっと あの方のためにだけ弾いてきた。
だから、
もし もう一度 弾くことが叶うなら、
優しくて大事な友人のため
あなたのために弾きたいと思っていた。
アカガネ、聴いてくれますか?
白泉社コミックス「夏目友人帳」より、アサギのセリフ。
アカガネとアサギの話は、夏目友人帳の中で、僕が最も好きな話です。
二人とも、決してお互いに自分の気持ちを言わないのに、
きっと想い合っているんだろうなと思わせてくれる。
その絶妙な距離感を描いているこの話が、僕はいちばん大好きです。
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