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    【第W章】 ≦発声と発音の練習≧

 ボイス・トレーニングを正しく時間をかけて行えば、必ず成果が現れます。声があまり出ない人や喉がすぐに疲れる人もトレーニングによって克服できるのです。まず、楽器としての声をうまく伝えようにするためには、「ヴォーカリストの体」を持たなくてはなりません。即ち良く響く身です。声が響かないということは、鳴らないオンボロ楽器で演奏しているようなもので誰も聴いてはくれません。
 口先だけの歌では人に伝えることはできません。エネルギー感・重量感のある低音、スピード感密度感・奥行き感のある深い声、粒が揃った豊かな声量、明瞭な発音、それが揃ってようやく、歌のレッスンに入れるのです
                     息を声に! 声を歌に! 歌に魂を
                                     

 
 

歌う筋肉

1、呼吸筋(肺からお腹にかけての筋肉
2.、内喉頭筋(声門を開閉している筋肉
3、調音筋(母音や子音を作る筋肉)

声を出すことを発声と言いますが、言葉の発音を整えることを調音と言います。調音という言い方は音声学でのことですが、医学では「構音」といい、例えば構音障害というように使われます。文字通り母音や子音を作り上げる調音器官に外科的または心理的な障害があって、言葉の発音がうなくくいかない場合は医師治療を受ける必要があります。
調音器官というのは、唇、歯、口、舌、呼吸器官などの総称で、母音、子音など言葉の発音を整える器官です。

息を声に

@息をゆっくり吐いて喉を少しずつ閉じてゆき、その声を聴きましょう。
A出来るだけ長く息を吐き、喉の感じを意識し、その声を聴きましょう。
B出来るだけ深く息を吐き、喉の感じを意識し、その声を聴きましょう。
C明るく響く声を出してみましょう。
D最も深くおごそかな声を出してみましょう。
E悲しく訴えかけるような声を出してみましょう。
F最も幸せでほほえみを伝えられるような声を出してみましょう。
G自分が素敵だと思う言葉を、息で出してみましょう。
H自分が素敵だと思う言葉を、感情を込めて言ってみましょう。
I体でリズムをとりながら、最も楽に出せる言葉を探し、繰り返し言ってみましょう。
◎テープに録って聴いてみると良いでしょう。

50音の練習

表情筋・滑舌・口腔体操 
 横に読みます
 ア エ   イ  ウ エ   オ オ 
 カ  ケ  キ  ク  ケ  コ カ   コ
 キャ キェ  キ  キュ  キェ キョ  キャ  キョ
 サ セ   シ  ス ソ  サ   ソ
シャ シェ  シ シュ  シェ  ショ シャ   ショ
 タ   チ  ツ  テ  ト  ト
 チャ チェ  チュ  チェ  チョ チャ チョ
ナ   ネ 二   ヌ  ネ  ノ  ナ  ノ
 ニャ  ニェ 二   ニュ ニェ  ニョ ニャ  ニョ
 ハ  へ   ヒ ホ   ハ ホ 
 ヒャ  ヒェ  ヒ ヒュ  ヒェ  ヒョ  ヒャ  ヒョ
 マ メ   ミ ム   メ  モ  マ  モ
 ミャ  ミェ ミ   ミュ  ミェ  ミョ  ミャ  ミョ
 ヤ エ   イ ユ  エ   ヤ ヨ 
 ラ  レ  リ  ル レ  ロ  ラ  ロ 
 リャ リェ   リ リュ   リェ  リョ  リャ リョ 
ワ   エ イ  ウ  エ  オ   オ
口を大きく開いて横1列を2秒くらいのスピードで

母音のトレーニング

日本語は「アイウエオ」の5つの母音を中心に成り立っています。子音にもほとんど母音がつきます。母音を中心にその響きを変化させて細かな感情を表現する言語といえます。
(1)5音階によるスケールの練習

               
(2)母音5音の連続発声練習
              
(3)2つの母音を交互に発生
              
(4)5音階の連続による発声と音程感覚の練習
                   

      ◎上の4種類で大切なのは口の開け方です。笑顔のイメージで大きく口を開けて
       繰り返し練習して下さい。

鼻音のトレーニング

(1)5音階によるスケールの練習
              

 
(2)2分音符による練習
              

(2)8分音符による練習
              

◎歌の中では特にガギグゲゴの鼻音にすることが多くなります。学校の「ガ」ではなく、鼻濁音の「ガ」を使います。この鼻音が出来ない人は「んが」「んぎ」と「ん」をつけて、繰り返しトレーニングしてください。

発音の響きを良くするトレーニング

 ここでは、顔のいろいろな筋肉を動かし、柔らかくするトレーニングを行います。毎日やると少しずつ効果がでてきます。
●あご
@口を閉じたまま下あごを左右うに動かす
A口を開いて下あごを左右に動かす
B下あごを大きく下へ戻す
C下あごを素早く下げて戻す
●舌
@舌を口から勢いよく出す
A舌の先を閉じた唇の後ろに当て、唇を押して膨らます
B舌を口の右側左側に交互に大きく出す
C口を大きく開き、舌先を上の歯茎の後ろの方に、次に下の歯茎を後ろの方へ動かす
D舌を歯と唇の間に入れて、上、下の歯の外側内側に沿って回す
Eナ・ン・ダを大声で叫ぶ
Fガ・ヤ・ダを大声で叫ぶ(声を出せない時は息を出すだけ、舌の運動のみでかまいません)これは、舌根、舌背、舌先の連結運動です
●口
@口を大きく開ける
Aあくびをする
●唇
@唇を閉じて、パ、バ、マを発音する(これは呼気圧の高い順です)
Aパピプペポ、バビブベボ、マミムメモを繰り返す
B唇を閉じて、上唇と下唇を交互に前に突き出す
C歯をあわせたまま、歯並びが全て見えるように開き、閉じる
◇舌・唇の動きをスムースにする練習

         (1)同音連続による練習
        

         (2)5音階スケールによる練習
        

●頬
@両頬に呼気を送り、ふくらませ、その後両頬を吸い込む
A頬の左右、上歯茎の上方、下歯茎の下方と4方向を部分的にふくらませる
●鼻
@鼻の穴を両方とも大きく広げる
A鼻から息を後頭部のほうに送るように吸う
Bくさい臭いを嗅いだ時のように鼻を動かす
●眼
@力強く眼を閉じ、開く
A目の玉を左右、上下、左回り、右回りと動かす
●眉毛
@思いきり眉毛を吊り上げる
Aしかめっつらをして眉毛を下げる
◎これらをいろいろと組み合わせて、あなたのオリジナルメニューを作ってください。

表情のトレーニング

 表情は、声以上にいろいろの事を語ります。魅力的な表情が出てくるようにするのも意外に大変なことです。全身を使って表情を込め、声を出しながらやりましょう。毎日のトレーニングでは鏡を見ながら大げさにやって下さい。
@怒った顔をする
A泣き顔をする
B笑い顔をする
Cしんみりした顔をする
Dぼーっとした顔をする
E演劇や漫才のビデオを見てひとつの役を演じてみる
F自分の一番魅力的は表情をしてみる
G歌詩を心をこめて読んでみる 

体から声を出す

 赤ちゃんの泣き声は良く響きます。誰でも赤ちゃんの頃は感情のままに泣いたり、わめいたり、大きな声を持っていたはずです。自然体で声を声を出してみれば幼い頃を少しずつ思い出してくるでしょう。子供の声は遠いところまで聞こえます。日本人は大人になるにつれて徐々に声をしっかりと出すことを忘れてしまうようです。それを回復させ、自分の生身の体を取り戻すことからスタートします。
 大きく響く声は、はっきりと声を出すことが求められる環境で培われるものが大きいのです。しっかりとした声を出すということが日常生活からかけ離れてしまっては、本当に自然な声は出せません。合唱やコーラスで柔らかく美しい声を響かせて歌っている人は日本にもたくさんいます。ただ、歌手は1人でステージを支え目の前の何百何千人もの観衆を熱狂させるパワーが必要です。
そのためには声に勢いが満ち溢れていなくてはなりません。日常生活の中でも常にお腹から声を出すことを心がけてください。

深い声を作る

以下のトレーニングをやってみましょう  

@両手を脇腹に添えて上半身を前に90度くらい曲げる感じで、息をゆっくり大きく吐いて、へこんだお腹が戻る動きを意識して空気を元どおりに入れる。
A「ハッハッハッハッ」と息だけを吐いて、お腹を動かす。
B息を「ハッハッハッ……」と続けて吐きます。5秒吐いて5秒休みます。これを12回繰り返します。(2分間時計を見ながらやりましょう)
C息をできるだけ長く同じペースで吐き、吐き切ったら一瞬止めます。そのあと、お腹の中にスーッと空気が入ってくるのを感じて、一杯になったら、また一瞬止めて、それからゆっくりと吐きます。これを10回繰り返す。
D前屈して横腹の両側を両手で軽く抑え、筋肉の動きだけで膨らませたりへっこませてりします。お腹の前の方ではなく、横腹や背中の筋肉の動きを確認してください。これを20回繰り返します。最初はほとんど動きませんが、気にせずやってください。
E Dの動きの中で息を吐いてみましょう。

声量アップにつながる腹筋の強化

 発声をするとき、身体の中で最も重要な役割を果たすのが腹筋です。腹筋の活動なしには腹式呼吸でお腹を膨らませたり、へこませることもできません。お腹が膨らむjことで、肺の中の空気が溜まっていくのはなぜでしょうか?それは肺の下にある横隔膜が下へ伸びることによって空気が肺の中に入ってくるからです。
横隔膜が下方へ下がると肺の空気圧が下がります。すると空気は気圧の高いところから低いところへと流れるので、気圧の高い外気は体内へ向かって入ってくるわけです。これが腹式呼吸のシステムですが、この横隔膜を下げるために活躍しているのが腹筋です。

 
 

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