PROFILEINFODISCOCOLLABOBACKHOME

 
 

                                 
       ≦ステージでの心構え≧

歌を演ずる

 ステージでは、一挙一動を見られていることを意識し、自分を持って歌の主人公を演ずるようにつとめましょう。笑顔が基本で、特別な時以外は正面を向いて歌いましょう。自分の歌をどのように伝えるか、自分をどのように見せるか、歌を上手に聴かせるための大切な要素です。
 伴奏者(オーケストラ)スタッフ、ゲストなどいる時には挨拶やコミニケーションを忘れずに、ステージでも気配り目配りを忘れずに立てるようにしましょう。

 

緊張をほぐす

 緊張すると、チリメンビブラートになったり、音程が上ずったりすることがあります。これは体に余分な力が入り、喉や首、肩に余分な力が入るからです。伸びやかなロングトーンや美しいビブラート、そしてフレージングのためには、喉の柔軟性と全身のリラックスが必要です。そこで上体をリラックスさせる為の方法を紹介します。

あがらない方法

 人前に立って、しかも自分に無いものをやろうとすると、普通に人はあがるものです。プロでもあがる人は沢山います。あがっても実力が発揮できれば良いのです。プロは圧倒的な練習からくる自信、そして場慣れ、あがってもそれを良い緊張感に変えてしまう力を持っています。
 もし歌えなくなってしまったら、それはあがったからではなく、あがることを恐れ、あがったら真っ白になると思っているからです。間違えたり恥をかくことを恐れる気持ち

上がりを防止する方法

@トレーニイグを十分に積み、自信をもって歌えるようになるまで稽古を重ねる。
Aステージをあらかじめ見ておくこと。
B他の人が歌っている時、一緒に歌っている気持ちでリハーサルしておく。
Cお客さんの中の、一人に聴かせるつもりで歌う。
Dマイクの中に向かって歌う。
E自分に言い聞かせるように歌う。
F観客を畑の中の野菜(大根・カボチャ)だと思って歌う。
G掌に「人」と書いて三度飲む。
H震えが来たら全身に一度力を入れてから脱力する。
I膝ががくがくするようなら、足の親指にしっかり力を入れて、膝の屈伸運動をする。
J深呼吸または何回か息を吐いてみる。
◎目線を反らさないように気を付けて、水平線の彼方まで自分の歌を届かすような大きな気持ちで歌いましょう。

力を入れて力まずに

 歌い慣れてくると、気持ちが良いのでつい力みすぎて表現が雑になることが多くなります。歌の聴かせどころは、緩急自在のフレージング(節まわし)と声のキープで決まります。これは力任せではなく、声圧のコントロールにより決まります。
歌に大切なのは曲全体の構成で、フレーズの流れがぎくしゃくしてしまうのは良くありません。それは喉で声量をコントロールしているからで、発声の基本である横隔膜の運動で声量をコントロールをするように訓練をしなければ、プロのような迫力やパワー感、更に”すごみ”は得られません。また曲によっては抑え気味の方がかえって力が抜けてパワフルになり、歌の味が出てきます。音節(ひとつひとつの言葉や音)に敏感になり大切に歌いましょう。

顔・肩・首のリラックス体操

 どんな歌の上手な人でもベテラン歌手でも、ステージで緊張しない人はいないでしょう。適度な緊張感は心を引き締めますが、それも度を越すと全身がこわばって自由が利かなくなることが一番の問題です。良い歌を聴かせるためには、顔、首、肩を柔軟にしておくことが大切です。
@顔のリラックス運動
ライオンの大あくびをイメージしてください。思いっきり大きな口を開け2〜3秒、そしてそして力を抜く、これを3回繰り返す。
A肩のリラックス運動
両肩を持ち上げて、ストーンと力を抜く、これを3回繰り返す。
B首のリラックス運動
首を右回り、左回りとゆっくり旋回させる。

ステージマナー

@ステージの主役は自分です。誰よりも一番上手なつもりで堂々と歌いましょう。その気で歌わなければ聴いている人に申し訳けありません、聴いている人はいい歌を聴き感動を求めているのです。
A言い訳は無用、皆さんは大事な時間をあなたと共有するためにわざわざ来ているのです。調子や具合が少々良くなくても、それは口にしないことです。あなたよりもっと調子が悪い人が居るかもしれません。
Bテンションが全てです。心を高ぶらせて全力をだして自信を持って歌いましょう。上手くいかなかっtら後で反省をすれば良いのです。飽きずに場を踏みましょう。
C人のステージから沢山学びましょう。良い面も悪い面も含めて、とても良い勉強になります。何事も早めに行動し十分に余裕をもって事に臨みましょう。
D伴奏(カラオケ)の音を良く聴きましょう。歌うことに夢中になり、伴奏がちぐはぐになると、リズムを外したり表現の効果が台無しになります。

マイクの正しい使い方

 発声練習でマイクを使うことはありません。それは実際の声を鍛えることが目的であり、人に聴かせる必用が無いからです。しかしカラオケやステージに立って歌う場合必ず必要なのが「マイク」という道具です。マイクは音を拾い、一旦電気信号に変換して、再度アンプで増幅、加工してスピーカーから増幅した音を再生する、一連の音響システムの最初の機器です。ですからこの最初の段階で美しい理想的な声を拾うことが出来なければ、スピーカーから聴こえてくる自分の声は満足できるレベルには届かないでしょう。
@マイクの種類
 ボーカル用のマイクは大きく分けて「ダイナミック型」と「コンデンサー型」の2種類があります。ステージやカラオケなどで設置されているのは「ダイナミック型」タイプで、耐久性に優れているのが特徴です。一方の「コンデンサー型」は録音スタジオで使用されるプロユースのものが多く、耐久性は劣りますが微妙な声のニュアンスを再現する特性に優れています。ここでは一般的に使用されている「ダイナミック型」のマイクを基本にして解説いたします。
Aマイクの指向性
 マイクはとても指向性のある機器です。「単一指向性」という特徴があり、つまり、音を拾う方向が一つの方向で、しかも狭いのです。ですから、その指向性を把握していないと、声が十分に伝えられなかったり、逆に過剰な伝達になったりします。逆にその単一指向性を利用して、様々なマイクワークを駆使することも可能です。
◇マイク指向性の実験 1)マイクを口に近づけたり遠ざけたりして、音の強弱を確かめましょう。
2)マイクを口の左右に動かしてみて、音の変化を確認します。
3)マイクの角度を変化させて、音の変化を確認します。
Bマイク・チェック
 よく、カラオケで歌う直前にマイクを手で叩いてみたり、息を吹きかけてスイッチのオンとオフを確認する人がいます。いくらダイナミック型のマイクが耐久性があるからといっても、これが故障の大きな原因になるので「テスト、テスト」「ワンツー、ワンツー」といった言葉で確認するとプロっぽく見えます。
Cマイクの持ち方
 マイクは親指、人差し指と中指の3本で軽く持ち、薬指と小指は添える程度で、ギュッと握らないことです。重さを感じるくらいが良いでしょう。強く鷲掴みに握ると、肩に力が入り、良い結果は期待できません。またマイクの下に指を当てると、タッチノイズが入ります。そしてマイクコードは巻かないこと、片方の手はブラブラしない様に注意しましょう。

ステージング

 歌を上手に聴かせる要素として、見栄え(みばえ)も大切です。自分の歌をどう見せるかということです。これは歌うジャンルや選曲によっても大きく変わります。
自然派タイプ
 このタイプはフォークや演歌、ブルース等のジャンルに多く見られます。あくまでも自然体で歌い、淡々と歌うことにポイントを絞ります。
演出派タイプ
 こちらはロック系、ポップス系に多く見られるタイプで、歌と共にビートを刻んだり、アクションを大きく取ります。更にステージを駆け回り、観客に拍手を求めたり、ビジュアルも歌として重要視します。
ビートを刻む
A:足でビートを踏む
B.左右に体をスウェーさせ、ビートを刻む
C.手の親指と中指で音を出してビートを刻む
アクション
A.歌いながら拳を振り上げる
B.両手を左右一杯に広げる
C.歌いながら顔を真横に振る
D.後ろ向きになり、ステージから遠ざかる
3)観客をあおる
A.マイクを客席に向けて歌わせる
B.手拍子を求める
C.客席に降りて歌う
D.ステージを駆け回る
この様に色々なステージアクションがあります。プロのステージを研究して、独自のステージングを完成させると良いでしょう。

 
 

TOPBACKHOME

Copyright(C)2013 MASARU WAKAMATSU All right reserved