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    ≦感情の表現≧
 歌を演ずる

 歌を唄うという行為は自らをさらけ出すことです。従って自分を出せば、そこに何らかの個性が見えてくるはずです。しかしそれが強いか弱いかは感性の問題です。つまり、感性の豊な人はそれだけ伸びていくことが出来るし、普通に話すときにも表情がある人は歌にも表情が出てきます。例えば誰かがリンゴを持ってきて、「これがリンゴだ」と言った時にただ素直に「ああそうなんだ」と受け止めるだけでは、そこで話は終わってしまいます。
 本当にリンゴなのか、いろいろな見方をすることで創造と言うものが生れてくるのです。そして人それぞれの見方の違いが、個性だと思います。では、感性を豊にするにはどうすればよいのでしょうか?残念ながらその練習法と言うものはありません。そういう意味では映画を見ることも賛成です。また、名作と言われるような芸術作品を鑑賞することもお薦めです。そして何よりも一流歌手のコンサートを聴きに行くことです。CDやカセットは歌を覚えたり歌い方を学ぶ上では勉強にはなりますが、迫力、パワー感など臨場感等はありません。またプロ歌手はステージではCDやテープのようには歌いません。
 爆発力、自分のエネルギーをぶつけ、心の極限を極めることにより反動(パワー)が生まれ、心と体が取りつかれたように騒ぎ出す(閾値を超える)のです。一流歌手のステージを沢山観て、そこからプロのなど感動を得ることがよりあなたの音楽性をより豊かにします。                                  

 
 

歌は体全体で歌うもの

 強弱表現と言うと、音声を強くしたり弱くしたりと考えるのが普通です。演奏や歌唱で、漠然と強弱をつけるということは、物理的な現象に過せん。音楽は物理的なの世界だけでなく、人間が持つ感情を表現しなければならないのです。歌詞には喜怒哀楽のメッセージが込められています。心に響く良い作品は詩とメロディーが程よく溶け合って心情が切々と伝わってきます。
 また歌詞であれ音符であれ露出している歌詞や音符をそのまま読んで歌うだけでは自分の思いの3〜40%ぐらいしか伝えることは出来ません。つまり心の思いを伝えるには「非言語的表現」顔の表情、身振り手振りなどいわゆる「準言語」そして「意味音声」「表情発声」と言われる音色も必要になってきます。全身の動作などと共に聴く相手を圧倒するような音声、仕草が必要なのです。これには基本に添って「響く体を作り」  「歌唱技法・歌うためのテクニック」などをしっかりと身に付けた上での話になります

朗読のトレーニング

@歌詞を感情を込めて正確に読む
A自分なりに間や呼吸を考え、メリハリをつけて読む
B全身の動き、顔の表情を目いっぱい付けて仕上げてみる
C声圧を使え分けるなどして主役に成り切る
D歌詞のイメージをコマ漫画に書いてみる


ミラートレーニング

自分の姿を鏡に映して歌ってみて足の先から頭の先まで「非言語的表現」言葉では表現できない眼の動きや身 振り手振りなど全身の表情をトレーニングしつつ緊 張感を解くために笑顔を磨きましょう。

歌詞のストーリーを読む
@状況(スチュエーション)をクローズアップして情景を整える
A何があったのか
Bそしてどうしたのか
Cその結果どうなったのか
Dだからどうなのか(絶望か、明日への望みか)
※これをまとめましょう

コピーと歌い癖

 例えば自分の好きな歌手の歌を自分で唄ってテープに録音してオリジナルと聴き比べ、音色から何から徹底的に真似するように何回もくり返していると、最初は嫌だった自分の声が許せるようになってきます。但し唄い癖だけは真似をしないようにして下さい。
そして自分に不足している所、邪魔している部分を見つけてそれを取り払い改善するようにすると良いでしょう。

受・離・破

受ける :一流歌手の歌い方などを真似て、どこがどう違うのか、なにが不足しているのか、また邪魔をしているのかなどを考える
      (学ぶの語源は真似ぶ)  
離れる下敷きを取り、自分の歌を唄う(個性が見えてくる)
破る自分という概念を捨て別の自分を表現する(非日常的は感情によりポテンシャルを引き出され閾値(自我超越)に到達する。人並みの    練習では無理

Message from Wakamatsu

 喜怒哀楽の表現は人間の存在と切り離せない。感情を無くした状態は「冷酷無比」「無感覚な」といったマイナス・イメージを合意するのが普通だと思います。しかし、感情に左右されて誤ることもあるのも事実です。特に感情だけの、或いは過剰な流出は物事の核心を見失わせる事が多いのです。
 歌う時には感情に流されすぎずにホットな自分を、一方で冷静な自分が見つめていることが大切です。そして何よりもかっしりとした構成力と緻密な演奏計画が大切です。更にフレージングと

一音一音に敏感になることです。
 
 

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